2025/01/11
2025/01/02
何とか年越し
半ばあきらめていた年越し赤トンボ。穏やかな晴天に恵まれた元旦、ヒメアカネとキトンボ各1オスの健在を確認することができました。ただ、いずれも老熟が進んでいるので、ご長寿記録の更新は無理でしょう。
ヒメアカネ♂ キトンボ♂
コバネイナゴ(26日)アオサギ(27日) ツマグロキチョウ(31日)
来シーズン(と言っても、もう2か月ちょっとで開幕ですが…)に向けての整備作業は、イノシシ被害が深刻化してきた駐車場前水路の補修と防獣柵の設置および、草原化著しい中央の湿地保護区再生に取り組んでいますが、こちらは小休止してスイレンの間引き作業に取り掛かりたいと思います。
駐車場前水路の補修(27日)
中央湿地保護区の最整備(26~29日)
画像はすべて、クリックすると拡大します
ヒメアカネ♂ キトンボ♂
コバネイナゴ(26日)アオサギ(27日) ツマグロキチョウ(31日)
来シーズン(と言っても、もう2か月ちょっとで開幕ですが…)に向けての整備作業は、イノシシ被害が深刻化してきた駐車場前水路の補修と防獣柵の設置および、草原化著しい中央の湿地保護区再生に取り組んでいますが、こちらは小休止してスイレンの間引き作業に取り掛かりたいと思います。
駐車場前水路の補修(27日)
中央湿地保護区の最整備(26~29日)
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2024/12/26
クリスマス越え
毎朝、氷が張るようになったトンボ王国。それでもノジギクとツワブキは、まだそれなりに花見が楽しめます。
結氷 中庭ビオトープのノジギク ツワブキ
肝心のトンボは、秋抜きの冬本番ということで一気に数少なくなってしまいました。正直、近年は普通になった年越し赤トンボも危うい感じです。とりあえず、25日にはアキアカネとキトンボがオス1頭ずつ、ヒメアカネはオス2頭の健在が確認できました。ただ、23日にオス1頭を確認していたマユタテアカネは再発見できませんでした。また、21日に見付けたオオアオイトトンボのオスを当地での終見記録と思い回収してきたところ、実は1986年とタイ記録でした。仕方なく室内保管で観察を続けていたところ、24日まで生きていました。屋外でも22日までは大丈夫だったかもしれません。
アキアカネ♂ キトンボ♂ ヒメアカネ♂
オオアオイトトンボ♂(発見時)同(23日撮影)ヒメアカネの放棄田
整備作業は、草原化が進みトンボ類の生息には適さなくなった谷中央部の湿地保護区再生に汗を流しています。辛うじて水が溜まっている場所で、コガタノゲンゴロウを見付けました。
湿地の再生作業12月22日 同 23日 同25日
コガタノゲンゴロウ ツマグロキチョウ カワムツ幼魚
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結氷 中庭ビオトープのノジギク ツワブキ
肝心のトンボは、秋抜きの冬本番ということで一気に数少なくなってしまいました。正直、近年は普通になった年越し赤トンボも危うい感じです。とりあえず、25日にはアキアカネとキトンボがオス1頭ずつ、ヒメアカネはオス2頭の健在が確認できました。ただ、23日にオス1頭を確認していたマユタテアカネは再発見できませんでした。また、21日に見付けたオオアオイトトンボのオスを当地での終見記録と思い回収してきたところ、実は1986年とタイ記録でした。仕方なく室内保管で観察を続けていたところ、24日まで生きていました。屋外でも22日までは大丈夫だったかもしれません。
アキアカネ♂ キトンボ♂ ヒメアカネ♂
オオアオイトトンボ♂(発見時)同(23日撮影)ヒメアカネの放棄田
整備作業は、草原化が進みトンボ類の生息には適さなくなった谷中央部の湿地保護区再生に汗を流しています。辛うじて水が溜まっている場所で、コガタノゲンゴロウを見付けました。
湿地の再生作業12月22日 同 23日 同25日
コガタノゲンゴロウ ツマグロキチョウ カワムツ幼魚
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2024/12/17
急転直下の冬到来
少し前まで暑い、暑いと言っていたら、先日から暦通りの寒さがやってきました。それでもまだ、トンボ王国の紅葉狩りは健在です。
学遊館玄関前のイロハモミジ 保護区内のドウダンツツジ
ただ、今シーズンの本格的赤トンボ撮りは今月1日、トンボ王国内でのヒメアカネ単独産卵と翌2日、松山市でのタイリクアカネ交尾をもって「強制終了」させられてしまったようです。
ヒメアカネ単独挿泥産卵 タイリクアカネ交尾
トンボ王国の赤トンボたちもあっという間にその数を減じ、残るはいつもの寒さに強い4強だけなってしまいましたが、そんな中で16日、作業中の水辺にアオモンイトトンボがひょっこりと現れ驚きました。トンボ王国の歴史上、アオモンイトトンボを12月に見たことがなかったからです。しかも、もう師走半ば、これも温暖化進行の証なのでしょうか…
アキアカネ♂ キトンボ♂ アオモンイトトンボ同色♀
なお、整備作業は湿地保護区の除草と「深み」作りに文字通り、汗を流しています。
モートンイトトンボ保護区の深み作り 進捗状況
トンボ外の昆虫の姿もめっきり数少なくなった園内では、いやに人慣れしたダイサギがエサを求めて歩き回っています。
ツマグロヒョウモン♀ ハネナガヒシバッタ 人懐っこいダイサギ
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学遊館玄関前のイロハモミジ 保護区内のドウダンツツジ
ただ、今シーズンの本格的赤トンボ撮りは今月1日、トンボ王国内でのヒメアカネ単独産卵と翌2日、松山市でのタイリクアカネ交尾をもって「強制終了」させられてしまったようです。
ヒメアカネ単独挿泥産卵 タイリクアカネ交尾
トンボ王国の赤トンボたちもあっという間にその数を減じ、残るはいつもの寒さに強い4強だけなってしまいましたが、そんな中で16日、作業中の水辺にアオモンイトトンボがひょっこりと現れ驚きました。トンボ王国の歴史上、アオモンイトトンボを12月に見たことがなかったからです。しかも、もう師走半ば、これも温暖化進行の証なのでしょうか…
アキアカネ♂ キトンボ♂ アオモンイトトンボ同色♀
なお、整備作業は湿地保護区の除草と「深み」作りに文字通り、汗を流しています。
モートンイトトンボ保護区の深み作り 進捗状況
トンボ外の昆虫の姿もめっきり数少なくなった園内では、いやに人慣れしたダイサギがエサを求めて歩き回っています。
ツマグロヒョウモン♀ ハネナガヒシバッタ 人懐っこいダイサギ
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2024/11/30
いきなり冬の気配
サザンカが咲き始めたトンボ王国。
八重咲サザンカ ベニシジミ&ツワブキ リュウノウギク
涼しくなったので?来シーズンに向けた保護区のリフォーム作業も力が入ってきました。効果的ということが判明したので、湿地保護区の除草に合わせ水路状の深みも延長しています。また、イノシシ被害で川幅が狭くなってしまった池田川の補修も進めています。これで減少傾向のセスジイトトンボやキイロサナエ等、流水性種が増加してくれることを期待しています。
除草作業中の湿地保護区 作業終了 新設の深み
池田川 11月11日 同 16日 同 19日
さて、一週間ほど前まで暑さが残り、トンボの動きも1ヶ月以上遅れと油断していましたが季節はやはり初冬で、赤トンボの仲間もめっきり数少なくなってきました。今シーズン、まだまともな撮影ができていない種の産卵を大慌てて狙っています。まず、トンボ王国ではヒメアカネと、まだ交尾が撮れていなかったオオアオイトトンボの産卵も念押し撮影しました。
ヒメアカネ交尾 同 単独挿泥産卵 同 ♂産卵警護飛翔
オオアオイトトンボ交尾 同 連結産卵
その他、最近トンボ王国内で観察できたトンボほかです。
アキアカネ♂ コノシメトンボ♂ キトンボ♂
キタキチョウ&コウヤボウキ クロマダラソテツシジミ ツマグロキチョウ
季節外れのサツキ コガタノゲンゴロウ テナガエビ
今シーズン、激減模様のアキアカネは、やっぱり四万十川のトンボ池で。
アキアカネ♂探雌飛翔 同 交尾 同 連結産卵
日高村で一通り撮れていましたが、行きつけの土佐清水市の水路でミヤマアカネを追加撮影。
ミヤマアカネ交尾 同 連結産卵 マユタテアカネ連結産卵
さらに、三原村と四万十市内の田んぼでコノシメトンボとマイコアカネを撮影しましたが、両者とも、かなり老熟が進んでいました。
コノシメトンボ連結産卵 マイコアカネ交尾 同 連結産卵
これから、トンボ王国のキトンボと、愛媛県のタイリクアカネ位は狙えそうですが、温暖化の進行に伴う気まぐれ天気に振り回されそうです。もちろん、見られなくなるよりはマシですが。
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八重咲サザンカ ベニシジミ&ツワブキ リュウノウギク
涼しくなったので?来シーズンに向けた保護区のリフォーム作業も力が入ってきました。効果的ということが判明したので、湿地保護区の除草に合わせ水路状の深みも延長しています。また、イノシシ被害で川幅が狭くなってしまった池田川の補修も進めています。これで減少傾向のセスジイトトンボやキイロサナエ等、流水性種が増加してくれることを期待しています。
除草作業中の湿地保護区 作業終了 新設の深み
池田川 11月11日 同 16日 同 19日
さて、一週間ほど前まで暑さが残り、トンボの動きも1ヶ月以上遅れと油断していましたが季節はやはり初冬で、赤トンボの仲間もめっきり数少なくなってきました。今シーズン、まだまともな撮影ができていない種の産卵を大慌てて狙っています。まず、トンボ王国ではヒメアカネと、まだ交尾が撮れていなかったオオアオイトトンボの産卵も念押し撮影しました。
ヒメアカネ交尾 同 単独挿泥産卵 同 ♂産卵警護飛翔
オオアオイトトンボ交尾 同 連結産卵
その他、最近トンボ王国内で観察できたトンボほかです。
アキアカネ♂ コノシメトンボ♂ キトンボ♂
キタキチョウ&コウヤボウキ クロマダラソテツシジミ ツマグロキチョウ
季節外れのサツキ コガタノゲンゴロウ テナガエビ
今シーズン、激減模様のアキアカネは、やっぱり四万十川のトンボ池で。
アキアカネ♂探雌飛翔 同 交尾 同 連結産卵
日高村で一通り撮れていましたが、行きつけの土佐清水市の水路でミヤマアカネを追加撮影。
ミヤマアカネ交尾 同 連結産卵 マユタテアカネ連結産卵
さらに、三原村と四万十市内の田んぼでコノシメトンボとマイコアカネを撮影しましたが、両者とも、かなり老熟が進んでいました。
コノシメトンボ連結産卵 マイコアカネ交尾 同 連結産卵
これから、トンボ王国のキトンボと、愛媛県のタイリクアカネ位は狙えそうですが、温暖化の進行に伴う気まぐれ天気に振り回されそうです。もちろん、見られなくなるよりはマシですが。
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- イベント情報・お知らせ
-
トンボ王国のホームページはこちらからどうぞ
www.gakuyukan.com/
催しのお知らせ
〇赤とんぼまつり
〇開催趣旨:アキアカネを筆頭に、近年激減著しい秋の赤トンボの仲間。大半の種が水田や灌漑用の溜池や水路などで育ち、日本人の「食」と深い関りがある。改めて、多くの人々に赤トンボと食の安全を考えてもらうきっかけとしたい。
〇【アカトンボ写真展】
内容:アキアカネなどアカトンボ属を中心として、ショウジョウトンボなど四国内に記録がある赤い体色のトンボ26種+ハイブリッド2種の生態写真64点を展示。
期間:2024年9月21日(土)2025年2月2日(日)
場所:とんぼ館ロビー
〇【赤とんぼクイズ】
内容:赤とんぼ写真展のキャプションの中に答えがある、A-4版用紙の3択10問クイズ。希望により有料入館者1名1回挑戦でき、8問以上正解するとナツアカネもしくはヒメアカネを模したミニ・ビーズトンボ・ストラップを進呈。
クイズ用紙は受付で配布。年間パスポートでの入館者は、期間中8問正解できるまで何度でもチャレンジ可。
〇【四国の赤とんぼパズル・ゲーム】
内容:四国内で記録されているアカトンボ属17種50枚の2分割パズルを用い、10分間で5種以上完成させると、キトンボを模したミニ・ビーズトンボ・ストラップを進呈。
チャレンジ料1回500円。
〇【個別観察会】
内容:トンボと自然を考える会員限定。日程・時間調整の上でスタッフが適宜実施している調査・整備作業に同行でき、希望によりトンボ撮影の便宜も図ります。
ご入会は四万十川学遊館受付のほか、ホームページからもお申し込みいただけます。
毎日イベント・ビーズトンボ携帯ストラップ作り&四万十川の蛇紋岩みがき
内容:ビーズで作るトンボ・アクセサリーの携帯ストラップ版(簡素化したデザインで、所要時間約30分)と、磨くほどに輝きを増す四万十川の蛇紋岩みがき(所要時間約30分)。
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- プロフィール
Author:杉村光俊
1955年高知県中村市(現四万十市)に生まれる。
1985年(社)トンボと自然を考える会常務理事
日本蜻蛉学会会員
トンボ生態写真家
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