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サクラ咲く

 桜の花が見頃となったトンボ王国。フジツツジやスミレ各種も春を謳歌しているようです。カキツバタも咲き始めました。

239A4593ハナショウブ池2019・3・27トンボ王国 239A4099陽光桜2019・3・21トンボ王国 239A4589オオシマ?ザクラ2019・3・27トンボ王国あきついお 239A4585オオシマ?ザクラ2019・3・27トンボ王国あきついお
 ソメイヨシノ       陽光桜      あきついお前のオオシマザクラ

239A3827セイヨウシャクナゲ2019・3・19トンボ王国 239A4132フジツツジ2019・3・23トンボ王国 239A4380タチツボスミレ2019・3・25トンボ王国 239A4140カキツバタ2019・3・23トンボ王国
 セイヨウシャクナゲ   フジツツジ       タチツボスミレ    カキツバタ

   239A4135右手湿地保護区2019・3・23トンボ王国  239A4400ツマキチョウ♂&フジツツジ2019・3・25トンボ王国  239A4592ツマグロヒョウモン♂吸蜜&サギゴケ2019・3・27トンボ王国
    右手湿地保護区     ツマキチョウ♂     ツマグロヒョウモン♂

 史上最速で羽化したシオヤトンボは、早くも水辺での活動を始めています。タベサナエの羽化は駐車場前水路から保護区全域に広がり、正午前になると、あちらこちらの水辺から新成虫が4枚のハネをきらめかせ飛び立っています。アジアイトトンボも姿を見せ、水辺は日増しに賑わいを見せています。来る30日には朝9~10時に、タベサナエの羽化観察会を予定していますが、天気もまずまずのようです。観察用リーフレットも準備して(パウチ版は先着10名様まで)、皆様のご参加をお待ちしています。

239A4606シオヤトンボ♂2019・3・27トンボ王国隣地放棄田 239A3923タベサナエ♀羽化連続(処女飛行)2019・2・3トンボ王国駐車場前水路 239A4627タベサナエ未熟♂2019・3・27トンボ王国 239A4379アジアイトトンボ未熟♂2019・3・25トンボ王国
 シオヤトンボ♂   タベサナエ♀処女飛行 同 未熟♂ アジアイトトンボ未熟♂

 2013年夏の大旱魃と、2016年9月20日の台風16号による豪雨で深刻なダメージを受けていた行き付けのムカシトンボ・ロケ地。2017年には羽化は無論、産卵すら見つけられないほど個体数が激減していましたが、昨年は複数の未成熟成虫の摂食飛翔が見られるようになり、今シーズンは3月20日に2オス2メスを皮切りに、27日までに3オス4メスの羽化現場と、羽化殻(メス)1個を見つけることができました。今シーズンは久しぶりにオスの探雌飛翔や産卵等の撮影も狙えそうです。

239A4638ムカシトンボ羽化中♀2019・3・27三原村江ノ谷 239A4643ムカシトンボ羽化中♀2019・3・27三原村江ノ谷 239A4685ムカシトンボ羽化中♀2019・3・27三原村江ノ谷 239A4686ムカシトンボ羽化中♀2019・3・27三原村江ノ谷
       ムカシトンボ羽化中♀(排水)            処女飛行

 だだ、温暖化の影響でしょうか、2000年代初めに高知県の水辺から一斉に姿を消した北方種オツネントンボ、その後は愛媛県宇和島市周辺のため池で観察を続けているのですが、ここ数年の減少傾向は明白で、少し曇りがちの天気ながら26日の調査では4ヶ所回って生息確認できたのは1ヶ所のみ、しかもオス3~4頭で産卵は1ペアのみという寂しさでした。ふと、高知県での最期を看取った時の気分が蘇ってきました。

239A4452オツネントンボ♂2019・3・26愛媛県鬼北町広見沢松 239A4462オツネントンボ交尾2019・3・26愛媛県鬼北町広見沢松 239A4528オツネントンボ連結産卵2019・3・26愛媛県鬼北町広見沢松 239A4549オツネントンボ連結産卵2019・3・26愛媛県鬼北町広見沢松
 オツネントンボ♂    同 交尾                同 連結産卵

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by 杉村光俊  at 11:56 |  トンボ王国最新情報 |  comment (0)  |   |  page top ↑

タベサナエ羽化本格化

 春の花が一気に咲き始めたトンボ王国。

239A3604ツツジ山2019・3・17トンボ王国 239A3766フジツツジ2019・3・18トンボ王国 239A3069セイヨウシャクナゲ2019・3・11トンボ王国 239A3783陽光桜2019・3・18トンボ王国
          フジツツジ      セイヨウシャクナゲ   陽光桜
   239A3602スミレ2019・3・17トンボ王国  239A3251シハイスミレ2019・3・14トンボ王国右手湿地保護区  239A3787キランソウ2019・3・18トンボ王国
    スミレ           シハイスミレ        キランソウ

 整備作業は、そろそろ池の外に出なければなりません。

   239A2842カキツバタ池リフォーム2019・3・9トンボ王国  239A3129スイレン抜き2019・3・13トンボ王国多目的広場ロウ  239A3131スイレン抜き2019・3・13トンボ王国多目的広場ロウ
  カキツバタ池リフォーム    多目的広場のスイレン池リフォーム前後

 去る3月12日、シオヤトンボに遅れること9日、ようやくタベサナエの羽化が始まりました。18日には駐車場前水路だけでも30頭以上が飛び立ち、羽化最盛期を迎えたようです。

   239A3296タベサナエ♀羽化連続(腹部抜出)2019・3・15トンボ王国駐車場前水路  239A3307タベサナエ♀羽化連続2019・3・15トンボ王国駐車場前水路  239A3337タベサナエ♀羽化連続(排水)2019・3・15トンボ王国駐車場前水路
       タベサナエ♀の羽化(左)腹部抜き出し(中)翅伸張右(排水)

   239A3474タベサナエ♂羽化連続(腹部抜出)2019・3・17トンボ王国駐車場前水路  239A3490タベサナエ♂羽化連続(翅伸長)2019・3・17トンボ王国駐車場前水路ロウ  239A3541タベサナエ♂羽化連続(排水)2019・3・17トンボ王国駐車場前水路
       タベサナエ♂の羽化(左)腹部抜き出し(中)翅伸張右(排水)

 その他、今見られる動物です。

239A3142ベニシジミ吸蜜シロバナタンポポ2019・3・14トンボ王国 239A3769ツマキチョウ♂争い2019・3・18トンボ王国右手湿地保護区 239A2996ミナミメダカ2019・3・11トンボ王国 239A3376ハシブトガラス捕食(ウシガエル?)2019・3・15トンボ王国
 ベニシジミ吸蜜   ツマキチョウ♂争い ミナミメダカ群れ ハシブトガラス捕食

 こうなると、次に気にかかるのはムカシトンボの羽化。2013年夏の大渇水と2016年秋の台風16号による大増水で多くの渓流環境が荒廃、行き付けの渓流でも個体数が激減してしまいましたが、今シーズンは去る3月15日に羽化前幼虫を1頭見つけることができました。ただ18日現在、そのままの状態でした。

   239A3363ムカシトンボ羽化前幼虫上陸場所2019・3・15三原村江ノ谷  239A3352ムカシトンボ上陸幼虫2019・3・15三原村江ノ谷  239A3596シコクトゲオトンボ終齢幼虫2019・3・17三原村狼内
    行き付けの渓流    ムカシトンボ上陸幼虫 シコクトゲオトンボ終齢幼虫

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by 杉村光俊  at 11:35 |  トンボ王国最新情報 |  comment (0)  |   |  page top ↑

トンボ・シーズン開幕~シオヤ圧勝~

 ハクモクレンの見納めが近づき、小川の岸にスミレの花が目立ち始めたトンボ王国。

   239A2839ハクモクレン2019・3・8トンボ王国ロウ  239A2817スミレ2019・3・8トンボ王国  239A2813ゲンゲ2019・3・8トンボ王国
    ハクモクレン        スミレ           ゲンゲ(レンゲ)

239A2799シハイスミレ2019・3・8トンボ王国 239A2820キタテハ吸蜜サギゴケ2019・3・8トンボ王国 239A2801フジツツジ2019・3・8トンボ王国 239A2833ビロードツリアブ&フジツツジ2019・3・8トンボ王国
 シハイスミレ   サギゴケで吸蜜するキタテハ フジツツジ&ビロードツリアブ

 保護区整備は、スイレン池がほぼ終了、目下カキツバタ池を覆い尽くしたマコモと格闘中です。

   239A2554スイレン抜き2019・3・1トンボ王国最奥ピンク・スイレン池  239A2836カキツバタ池リフォーム2019・3・8トンボ王国  239A2401ミナミメダカ群れ2019・2・25トンボ王国
    最奥のスイレン池     カキツバタ池       ミナミメダカ

 さて、去る4日、今年のトンボ・シーズンが開幕しました。ただトップを飾ったのはタベサナエではなく、シオヤトンボ1ペアでした。しかも、どうやら実際に羽化が行われたのは3日午後だったようで、メスの方は朝10時過ぎには飛び去っていました。現場に残っていた♂の発色具合、当日朝の気温や羽化の所要時間を考えると、4日早朝に羽化したのではないことは想像に難くありません。この推察が正しければ、当地(トンボ王国)におけるこれまでの羽化初見レコード2013年3月10日を1週間、トンボ王国レコードの2015年3月8日タベサナエ3♂の記録を5日更新したことになります。さらに、四万十市レコードの1991年3月3日のアジアイトトンボ1♀と肩を並べたことにもなります。この快挙?はスイレン抜き作業を順調に進められた昨年末からの暖冬が功を奏したものと考えられ、トンボ王国のシオヤトンボはその後も7日に2♀、8日には3個体(うち1頭は♂)の羽化を確認しています。ちなみに、ほぼ例年トップの座に君臨していたタベサナエは、岸近くに姿を見せているものの、8日現在羽化には至っていないようです。というわけで、今シーズンの羽化レースに関してはシオヤトボの圧勝ということになりました。
来シーズン以降、タベサナエの巻き返しを期待したい半面、これ以上の記録更新は温暖化進行の証とも考えられるため断念してくれた方が嬉しいような…

    239A2770シオヤトンボ♀羽化2019・3・7トンボ王国  239A2778シオヤトンボ♀羽化2019・3・7トンボ王国  239A27907シオヤトンボ羽化後♀2019・3・7トンボ王国
       駐車場前水路で羽化したシオヤトンボの♀(何れも7日撮影)

 なお、林縁では成虫越冬組も待機しています。

     239A2514ホソミオツネントンボ半成熟♀2019・3・1トンボ王国中央  239A2521ホソミイトトンボ越冬型半成熟♀2019・3・1トンボ王国中央  239A2551クビキリギス2019・3・1トンボ王国中央
     ホソミオツネントンボ♀ ホソミイトトンボ越冬型♀   クビキリギス

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by 杉村光俊  at 17:28 |  トンボ王国最新情報 |  comment (0)  |   |  page top ↑
イベント情報・お知らせ
トンボ王国のホームページはこちらからどうぞ
www.gakuyukan.com/

催しのお知らせ

赤とんぼまつり

開催趣旨:アキアカネを筆頭に、近年激減著しい秋の赤トンボの仲間。大半の種が水田や灌漑用の溜池や水路などで育ち、日本人の「食」と深い関りがある。改めて、多くの人々に赤トンボと食の安全を考えてもらうきっかけとしたい。



【アカトンボ写真展】

内容:アキアカネなどアカトンボ属を中心として、ショウジョウトンボなど四国内に記録がある赤い体色のトンボ26種+ハイブリッド2種の生態写真64点を展示。
期間:2024年9月21日(土)2025年2月2日(日)
場所:とんぼ館ロビー

【赤とんぼクイズ】

内容:赤とんぼ写真展のキャプションの中に答えがある、A-4版用紙の3択10問クイズ。希望により有料入館者1名1回挑戦でき、8問以上正解するとナツアカネもしくはヒメアカネを模したミニ・ビーズトンボ・ストラップを進呈。
クイズ用紙は受付で配布。年間パスポートでの入館者は、期間中8問正解できるまで何度でもチャレンジ可。

【四国の赤とんぼパズル・ゲーム】

内容:四国内で記録されているアカトンボ属17種50枚の2分割パズルを用い、10分間で5種以上完成させると、キトンボを模したミニ・ビーズトンボ・ストラップを進呈。
チャレンジ料1回500円。

【個別観察会】

内容:トンボと自然を考える会員限定。日程・時間調整の上でスタッフが適宜実施している調査・整備作業に同行でき、希望によりトンボ撮影の便宜も図ります。
ご入会は四万十川学遊館受付のほか、ホームページからもお申し込みいただけます。

毎日イベント・ビーズトンボ携帯ストラップ作り&四万十川の蛇紋岩みがき
内容:ビーズで作るトンボ・アクセサリーの携帯ストラップ版(簡素化したデザインで、所要時間約30分)と、磨くほどに輝きを増す四万十川の蛇紋岩みがき(所要時間約30分)。

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プロフィール

杉村光俊

Author:杉村光俊
1955年高知県中村市(現四万十市)に生まれる。
1985年(社)トンボと自然を考える会常務理事
日本蜻蛉学会会員
トンボ生態写真家

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