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初夏から夏へ

 人気の花菖蒲はもう終盤、入れ替わるようにハンゲショウの葉が白く色付いてきたトンボ王国。

  _W9A8462ピンクスイレン池2022・6・1トンボ王国 _W9A9061ハナショウブ2022・6・3トンボ王国 _W9A9585キイトトンボ未成熟♂&ハンゲショウ2022・6・6トンボ王国
  ピンク・スイレン池 ハナショウブ(6・3)ハンゲショウ&キイト

 春のトンボはほとんど姿を消し、夏のトンボが目立ってきました。

  _W9A8948アサヒナカワトンボ橙色翅型♂2022・6・2トンボ王国 _W9A0003モノサシトンボ交尾2022・6・8トンボ王国 _W9A8479モノサシトンボ連結産卵2022・6・1トンボ王国
 アサヒナカワトンボ橙色翅♂モノサシトンボ交尾  同 連結産卵

  _W9A0034ウチワヤンマ♂2022・6・8トンボ王国 _W9A8268コシアキトンボ♂2022・5・30トンボ王国 _W9A9532シオカラトンボ♂捕食(コシアキトンボ羽化直後♂)2022・6・6トンボ王国
  ウチワヤンマ♂ コシアキトンボ♂ シオカラトンボ♂捕食(コシアキ)

  _W9A8542セスジイトトンボ♀羽化2022・6・1トンボ王国 _W9A0485キイトトンボ連結産卵2022・6・9トンボ王国 _W9A0504ベニイトトンボ2ペア連結産卵2022・6・9トンボ王国
セスジイトトンボ♀羽化 キイトトンボ連結産卵 ベニイトトンボ連結産卵

  _W9A9371ウスバキトンボ未成熟♀2022・6・5トンボ王国 _W9A0817ベニシジミ2022・6・10トンボ王国 _W9A8211スジグロシロチョウ交尾2022・6・30トンボ王国
   ウスバキトンボ♀   ベニシジミ   スジグロシロチョウ交尾

 水田保護区ではアキアカネが羽化しています。

  _W9A0834水田保護区2022・6・10トンボ王国 _W9A0830コフキヒメイトトンボ♂2022・6・10トンボ王国水田保護区 _W9A9396アキアカネ未成熟♂2022・6・5トンボ王国
   水田保護区    コフキヒメイトトンボ♂ アキアカネ羽化後♂  

 ミナミヤンマもシーズン入りしましたが、減少傾向に歯止めがかかりません。渓流域の荒廃が進む中、日照不足や栄養不足の影響でしょうか、足摺岬では腹部が湾曲した個体が複数羽化していました。ひょっとすると、個体数減少による遺伝子障害かもしれません。こうなると、未成熟成虫に対する採集圧も大きな脅威です。

  _W9A7592ミナミヤンマ♀羽化(排水)2022・5・28土佐清水市 _W9A7860ミナミヤンマ腹部湾曲♂羽化(完了)2022・5・29土佐清水市 _W9A9703ミナミヤンマ濃条翅型♀摂食飛翔2022・6・7土佐清水市
  ミナミヤンマ羽化中♀ 同 腹部湾曲♂    同 未成熟♀摂食

 四万十市内の海辺に近い小流では、シコクトゲオトンボの生殖活動が最盛期を迎えています。

  _W9A0871シコクトゲオトンボ移精2022・6・10四万十市 _W9A0921シコクトゲオトンボ交尾2022・6・10四万十市 _W9A0956シコクトゲオトンボ産卵2022・6・10四万十市
 シコクトゲオトンボ移精   同 交尾     同 産卵  

8日は足摺岬近くの清流で、思いがけず1時間40分を越えるミヤマカワトンボの潜水産卵に遭遇(詳細は11月発行予定のとんぼと文化誌で)。一部始終を小形水槽に入れたカメラで撮影、翌日はひどい肩凝りでした。12日には黒潮町の渓流で移精と交尾も撮れました。ミヤマカワトンボを、これだけしっかり撮影したのは久し振りです。

  _W9A0222ミヤマカワトンボ潜水産卵2022・6・8土佐清水市 _W9A1584ミヤマカワトンボ移精2022・6・12黒潮町 _W9A1612ミヤマカワトンボ交尾2022・6・12
 ミヤマカワトンボ潜水産卵      同 移精と交尾  

 少々古い話になりましたが4日、3年振りで広島県にムカシヤンマの撮影に行ってきました。タイミングよく産卵も見られました。

  _W9A9245ムカシヤンマ♂2022・6・4広島県 _W9A9235ムカシヤンマ♂2022・6・4広島県 _W9A9301ムカシヤンマ産卵2022・6・4広島県
        ムカシヤンマ♂         同 産卵


 画像はすべて、クリックすると拡大します。




  
by 杉村光俊  at 15:53 |  トンボ王国最新情報 |  comment (0)  |   |  page top ↑
イベント情報・お知らせ
トンボ王国のホームページはこちらからどうぞ
www.gakuyukan.com/

催しのお知らせ

赤とんぼまつり

開催趣旨:アキアカネを筆頭に、近年激減著しい秋の赤トンボの仲間。大半の種が水田や灌漑用の溜池や水路などで育ち、日本人の「食」と深い関りがある。改めて、多くの人々に赤トンボと食の安全を考えてもらうきっかけとしたい。



【アカトンボ写真展】

内容:アキアカネなどアカトンボ属を中心として、ショウジョウトンボなど四国内に記録がある赤い体色のトンボ26種+ハイブリッド2種の生態写真64点を展示。
期間:2024年9月21日(土)2025年2月2日(日)
場所:とんぼ館ロビー

【赤とんぼクイズ】

内容:赤とんぼ写真展のキャプションの中に答えがある、A-4版用紙の3択10問クイズ。希望により有料入館者1名1回挑戦でき、8問以上正解するとナツアカネもしくはヒメアカネを模したミニ・ビーズトンボ・ストラップを進呈。
クイズ用紙は受付で配布。年間パスポートでの入館者は、期間中8問正解できるまで何度でもチャレンジ可。

【四国の赤とんぼパズル・ゲーム】

内容:四国内で記録されているアカトンボ属17種50枚の2分割パズルを用い、10分間で5種以上完成させると、キトンボを模したミニ・ビーズトンボ・ストラップを進呈。
チャレンジ料1回500円。

【個別観察会】

内容:トンボと自然を考える会員限定。日程・時間調整の上でスタッフが適宜実施している調査・整備作業に同行でき、希望によりトンボ撮影の便宜も図ります。
ご入会は四万十川学遊館受付のほか、ホームページからもお申し込みいただけます。

毎日イベント・ビーズトンボ携帯ストラップ作り&四万十川の蛇紋岩みがき
内容:ビーズで作るトンボ・アクセサリーの携帯ストラップ版(簡素化したデザインで、所要時間約30分)と、磨くほどに輝きを増す四万十川の蛇紋岩みがき(所要時間約30分)。

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プロフィール

杉村光俊

Author:杉村光俊
1955年高知県中村市(現四万十市)に生まれる。
1985年(社)トンボと自然を考える会常務理事
日本蜻蛉学会会員
トンボ生態写真家

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