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半虫半魚

画像/四万十川中流域展示意外と知られていませんが、「あきついお四万十川学遊館」では、トンボのほかにも世界の淡水・汽水魚の飼育展示を行っています。というより、国内産に関していえば、常時200種という、日本一多くの種類を集めています。
これは現在200種近くの魚類が記録されている四万十川水系に支えられているところ大で、この時期は四万十の魚の書き入れ時でもあります。
この季節にしか入手できない種が少なくなく、トンボの合間に魚捕りという日々です。最近の調査ではクロホシマンジュウダイを筆頭に、オニカマス、テングヨウジといった南方種やアカメの幼魚も得られました。
画像/クロホシマンジュウダイ画像/アカメ(幼魚)
クロホシマンジュウダイアカメ(幼魚)

今、あきついおには他の水族館ではまず目にすることのできない汽水魚が目白押しです。加えて、上流?下流といった環境別展示をしているので、夏休みの自由研究にも打って付け。なお、アカメはこれから2年ほど飼育し、全長30?40cmになれば里帰り放流される予定です。

画像/シマイサキ画像/ダイミョウサギ画像/トサカギンポ
シマイサキダイミョウサギトサカギンポ
画像/サザナミフグ
画像/アカオビシマハゼ
画像/ギマ
サザナミフグアカオビシマハゼギマ

※クロホシマンジュウダイとシマイサキは現地での水中映像です。

(画像は全てクリックすると拡大します。)
by 杉村光俊  at 14:39 |  あきついお・四万十川学遊館情報 |  comment (0)  |   |  page top ↑

タナゴ色付く

画像/あきついお・四万十川学遊館トンボ王国で春を感じさせてくれるのは、トンボや花ばかりではありません。園内にあるフィールド・ミュージアム「あきついお・四万十川学遊館」で飼育されている魚たち、特に観賞魚として人気が高いタナゴ類のオスも美しい婚姻色に身を包み、春の訪れを教えてくれるのです。館では日本で見られるタナゴの大半を累代飼育しており、すでにバックヤードではベビー・ラッシュとなっています。タナゴの仲間はどれも2枚貝に託卵する習性があり、展示水槽の中でも、カラフルなオスと、産卵管をひものように伸ばしたメスが、2枚貝の近くで寄り添う興味深い生態が観察できます。
画像/ミヤコタナゴ画像/展示水槽画像/キタノアカヒレタビラ(子供)
ミヤコタナゴ(オス)展示水槽キタノアカヒレタビラの子供

館ではタナゴを始め、四万十川産として約120種、これ以外の日本産として約90種の淡水・汽水魚を飼育展示していますが、ちなみにこの数は全国の水族館中でNo.1といわれています。
by 杉村光俊  at 12:39 |  あきついお・四万十川学遊館情報 |  comment (0)  |   |  page top ↑
イベント情報・お知らせ
トンボ王国のホームページはこちらからどうぞ
www.gakuyukan.com/

催しのお知らせ

赤とんぼまつり

開催趣旨:アキアカネを筆頭に、近年激減著しい秋の赤トンボの仲間。大半の種が水田や灌漑用の溜池や水路などで育ち、日本人の「食」と深い関りがある。改めて、多くの人々に赤トンボと食の安全を考えてもらうきっかけとしたい。



【アカトンボ写真展】

内容:アキアカネなどアカトンボ属を中心として、ショウジョウトンボなど四国内に記録がある赤い体色のトンボ26種+ハイブリッド2種の生態写真64点を展示。
期間:2024年9月21日(土)2025年2月2日(日)
場所:とんぼ館ロビー

【赤とんぼクイズ】

内容:赤とんぼ写真展のキャプションの中に答えがある、A-4版用紙の3択10問クイズ。希望により有料入館者1名1回挑戦でき、8問以上正解するとナツアカネもしくはヒメアカネを模したミニ・ビーズトンボ・ストラップを進呈。
クイズ用紙は受付で配布。年間パスポートでの入館者は、期間中8問正解できるまで何度でもチャレンジ可。

【四国の赤とんぼパズル・ゲーム】

内容:四国内で記録されているアカトンボ属17種50枚の2分割パズルを用い、10分間で5種以上完成させると、キトンボを模したミニ・ビーズトンボ・ストラップを進呈。
チャレンジ料1回500円。

【個別観察会】

内容:トンボと自然を考える会員限定。日程・時間調整の上でスタッフが適宜実施している調査・整備作業に同行でき、希望によりトンボ撮影の便宜も図ります。
ご入会は四万十川学遊館受付のほか、ホームページからもお申し込みいただけます。

毎日イベント・ビーズトンボ携帯ストラップ作り&四万十川の蛇紋岩みがき
内容:ビーズで作るトンボ・アクセサリーの携帯ストラップ版(簡素化したデザインで、所要時間約30分)と、磨くほどに輝きを増す四万十川の蛇紋岩みがき(所要時間約30分)。

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プロフィール

杉村光俊

Author:杉村光俊
1955年高知県中村市(現四万十市)に生まれる。
1985年(社)トンボと自然を考える会常務理事
日本蜻蛉学会会員
トンボ生態写真家

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