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冬至越えクリア

 多目的広場の八重咲サザンカが見頃を迎えたトンボ王国。昨冬と打って変わって冷え込み厳しい今冬は、日照時間の短いトンボ池の水面が凍りっぱなしです。

  0W9A3152サザンカ2020・12・17トンボ王国 0W9A3117結氷2020・12・17トンボ王国 0W9A3120結氷2020・12・17トンボ王国
   サザンカ          凍り付いたトンボ池

 そんな中でも4種の赤トンボが頑張ってくれています。キトンボは12月22日、アキアカネ、マユタアカネ、ヒメアカネの3種は23日にも元気で活動していることが確認でき、とりあえず冬至越えまではクリアしてくれました。総数は、まだ10頭以上見られたものの、老いた赤トンボたちが次の寒波を乗り越え、年越しを果たせるかどうかは微妙な状況です。

  0W9A3200マユタテアカネ♂2020・12・19トンボ王国隣地放棄田 0W9A3491ヒメアカネ♂&キトンボ♂2020・12・22トンボ王国隣地放棄田 0W9A3511キトンボ♂2020・12・22トンボ王国隣地放棄田
  マユタテアカネ♂ ヒメアカネ♂&キトンボ♂ キトンボ♂ 

  0W9A3547ヒメアカネ♂2020・12・23トンボ王国 0W9A3526アキアカネ♂2020・12・23トンボ王国(中央) 0W9A3354オンブバッタ♀2020・12・21トンボ王国隣地放棄田
   ヒメアカネ♂    アキアカネ♂     オンブバッタ
  
 一方で、イノシシの襲来も続いており、金属柵を折り曲げて侵入される3か所の湿地保護区では、同じ場所の修繕を何度も強いられているため、スイレン抜き作業に取り掛かることができなくなっています。もちろん、柵の強化も図っていますが、これも人手と資金不足ではかどりは芳しくありません。冗談ではなく「トンボ王国の運命や、いかに!」の状況が続いています。今日もこれから、その修復作業です。

  0W9A3482イノシシ荒らし2020・12・22トンボ王国 0W9A3466イノシシ荒らし2020・12・22トンボ王国 0W9A3520イノシシ荒らし修繕2020・12・22トンボ王国
 折り曲げられた金属柵  修繕前の土手    修繕後の土手

  0W9A3485イノシシ荒らし2020・12・22トンボ王国 0W9A3558イノシシ荒らし&補修2020・12・23池田川 0W9A3565イノシシ荒らし&補修2020・12・23池田川
   手つかずの土手   修繕前の観察道   修繕中の観察道

 晴天続きだった四万十地方。瀨切れだらけの河川で「風前の灯」状態となっていた魚たちにとって、昨日の雨がどの程度の助けになったのか、こちらも気がかりです。

  0W9A3435瀬切れ2020・12・22四万十市内川内川川 0W9A3439オイカワ2020・12・22四万十市内川内川川 0W9A3446ギンブナほか2020・12・22四万十市内川内川川
  瀨切れだらけの河川  オイカワ      ギンブナほか

画像はすべて、クリックすると拡大します。



  

   
by 杉村光俊  at 10:33 |  トンボ王国最新情報 |  comment (0)  |   |  page top ↑

大詰め

 ようやく館前のイロハモミジが紅葉したトンボ王国。一方で、スミレやフジツツジなど春の花もそれなりに咲いています。

  0W9A2782イロハモミジ2020・12・8トンボ王国あきついお前庭 0W9A2787イロハモミジ2020・12・8トンボ王国あきついお前庭 0W9A2749ドウダンツツジ2020・12・7トンボ王国
     あきついお前のイロハモミジ     ドウダンツツジ

  0W9A2877フジツツジ2020・12・10トンボ王国 0W9A2768スミレ2020・12・7トンボ王国 0W9A2954オオジシバリ2020・12・12
   フジツツジ     スミレ       オオジシバリ

 遅ればせながら除草作業が進む湿地保護区では、ヒメアカネやアキアカネの産卵が大詰めを迎えています。

  0W9A2462除草&土手直し2020・12・5トンボ王国白ヶ谷 0W9A2840アキアカネ連結産卵2020・12・10トンボ王国白ケ谷ロウ 0W9A2897ヒメアカネ連結産卵2020・12・11トンボ王国白ケ谷
モートンイトトンボ保護区 アキアカネ連結産卵 ヒメアカネ連結産卵

 ただ、今年のイノシシはなかなかの強者らしく、3年前から設置している防獣柵を折り曲げて保護区内への侵入を繰り返しています。その都度、強度を加えて補修しているのですが、イノシシもあの手この手で侵入を繰り返しています。同じ作業を何度も強いられるので、気持ちまで疲れてしまいます。最後は、どちらが「根負け」するか、になるでしょう。

  0W9A2845イノシシ荒らし2020・12・10トンボ王国右手湿地保護区 0W9A2814イノシシ荒らし2020・12・8トンボ王国右手湿地保護区 0W9A2705イノシシ荒らし2020・12・7トンボ王国・白ケ谷
     防獣柵を折り曲げて侵入したイノシシの荒らし跡

  0W9A1896イノシシ荒らし水路補修2020・11・30トンボ王国中央 0W9A2261水路補修2020・12・3トンボ王国中央 0W9A2265オニヤンマ終齢幼虫2020・12・3トンボ王国・中央
        水路の補修状況     見つかったオニヤンマのヤゴ
  
 最近になって水田で産卵するアカネを撮影できることが分かった、三原村の某所。もう少し通いたかったのですが、近くの施設でコロナのクラスターが発生してしまい、今月1日を最後に通えなくなっています。地主さんから、飼料米を栽培している水田とお聞きしましたが…

  0W9A2120コノシメトンボ連結産卵2020・12・1三原村 0W9A2081コノシメトンボ連結産卵2020・12・1三原村 0W9A2072アキアカネ連結産卵2020・12・1三原村
      コノシメトンボの連結産卵    アキアカネ連結産卵

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by 杉村光俊  at 17:56 |  トンボ王国最新情報 |  comment (0)  |   |  page top ↑
イベント情報・お知らせ
トンボ王国のホームページはこちらからどうぞ
www.gakuyukan.com/

催しのお知らせ

赤とんぼまつり

開催趣旨:アキアカネを筆頭に、近年激減著しい秋の赤トンボの仲間。大半の種が水田や灌漑用の溜池や水路などで育ち、日本人の「食」と深い関りがある。改めて、多くの人々に赤トンボと食の安全を考えてもらうきっかけとしたい。



【アカトンボ写真展】

内容:アキアカネなどアカトンボ属を中心として、ショウジョウトンボなど四国内に記録がある赤い体色のトンボ26種+ハイブリッド2種の生態写真64点を展示。
期間:2024年9月21日(土)2025年2月2日(日)
場所:とんぼ館ロビー

【赤とんぼクイズ】

内容:赤とんぼ写真展のキャプションの中に答えがある、A-4版用紙の3択10問クイズ。希望により有料入館者1名1回挑戦でき、8問以上正解するとナツアカネもしくはヒメアカネを模したミニ・ビーズトンボ・ストラップを進呈。
クイズ用紙は受付で配布。年間パスポートでの入館者は、期間中8問正解できるまで何度でもチャレンジ可。

【四国の赤とんぼパズル・ゲーム】

内容:四国内で記録されているアカトンボ属17種50枚の2分割パズルを用い、10分間で5種以上完成させると、キトンボを模したミニ・ビーズトンボ・ストラップを進呈。
チャレンジ料1回500円。

【個別観察会】

内容:トンボと自然を考える会員限定。日程・時間調整の上でスタッフが適宜実施している調査・整備作業に同行でき、希望によりトンボ撮影の便宜も図ります。
ご入会は四万十川学遊館受付のほか、ホームページからもお申し込みいただけます。

毎日イベント・ビーズトンボ携帯ストラップ作り&四万十川の蛇紋岩みがき
内容:ビーズで作るトンボ・アクセサリーの携帯ストラップ版(簡素化したデザインで、所要時間約30分)と、磨くほどに輝きを増す四万十川の蛇紋岩みがき(所要時間約30分)。

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プロフィール

杉村光俊

Author:杉村光俊
1955年高知県中村市(現四万十市)に生まれる。
1985年(社)トンボと自然を考える会常務理事
日本蜻蛉学会会員
トンボ生態写真家

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