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年越しアカネ、万事休す

 27・28日と所在不明になっていた、トンボ王国のヒメアカネ。幸いにも29日になって、モートンイトトンボ保護区に1♂が元気な姿を見せてくれました。
_Q4A7970モートンイトトンボ保護区2014・12・29トンボ王国(白ヶ谷) _Q4A7992ヒメアカネ♂2014・12・29トンボ王国(白ヶ谷) _Q4A7988ヒメアカネ♂2014・12・29トンボ王国(白ヶ谷) _Q4A8050ジョウビタキ2014・12・30トンボ王国白ヶ谷
   モートンイトトンボ保護区とヒメアカネ♂(29日)     オマケのジョウビタキ

 しかしながら翌30日と、越冬チョウが舞う陽気となった31日正午にも発見できず、さらに元旦からはまた寒波襲来との予報も出ていることなどから、2014年のトンボ・シーズンは年明けを待たず閉幕してしまった感じです。
当面は、来シーズンに向けての保護区リフォーム作業に取り組みたいと思います。早速、2つのトンボ池で、スイレン抜きなどを行いました。

   _Q4A8059スイレン抜き2014・12・30トンボ王国  _Q4A8078スイレン抜き2014・12・31トンボ王国  _Q4A8082スイレン抜き2014・12・31トンボ王国
        スイレンの除去(来年の熱帯スイレン植え付けに向けて)

   _Q4A8077トンボ池リフォーム2014・12・31トンボ王国  _Q4A8086トンボ池リフォーム2014・12・31トンボ王国  _Q4A8080ダイサギ2014・12・31トンボ王国
             浮島の除去            リフォームを」待つトンボ池


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by 杉村光俊  at 17:34 |  トンボ王国最新情報 |  comment (0)  |   |  page top ↑

やっとクリスマス越え

 温暖化の影響もあってか、2006年から続いているトンボ王国での年越し赤トンボ記録が中断の気配です。キトンボは12月21日を最後に消息不明、ヒメアカネが25日に右手の湿地保護区で2♂、26日にはモートンイトトンボ保護区で1♂と、辛うじてクリスマス越えを果たしてくれたものの、27日はちょうどの時間帯に薄雲が広がるなど未確認に終わってしまいました。28日から下り坂、その後また強力な寒波との予報で、26日のヒメアカネが今シーズン最後の赤トンボになってしまうかも…

   _Q4A7853ヒメアカネ♂2014・12・25トンボ王国  _Q4A7890モートンイトトンボ保護区2014・12・26トンボ王国  _Q4A7891ヒメアカネ♂+2014・12・26トンボ王国モートンイトトンボ保護区
  25日撮影 ヒメアカネ♂   モートンイト保護区   26日撮影ヒメアカネ♂

 ついでに、コバネイナゴも25日を最後に行方不明です。蝶も非越冬種は見られなくなり、学遊館の植え込みでは、早々に目白押しが始まっています。

   _Q4A7849コバネイナゴ2014・12・25トンボ王国  _Q4A7851キチョウ2014・12・25トンボ王国  _Q4A7865メジロ2014・12・25トンボ王国
   25日撮影コバネイナゴ  キチョウ           メジロ

 そんな中で、春の花がポツポツ咲き始めています。

   _Q4A7786フジツツジ2014・12・23トンボ王国  _Q4A7886キツネノボタン2014・12・26トンボ王国  _Q4A7906シロバナタンポポ2014・12・26トンボ王国
    フジツツジ         キツネノボタン       シロバナタンポポ

 作業の方は、いつものボランティア参加も得て湿地保護区のリフォームや、池田川の除草などがほぼ終了し、年内にもスイレン抜きが始められる見通しです。

_Q4A7716柵作り&伐採2014・12・20トンボ王国 _Q4A7759伐採2014・12・21トンボ王国 _Q4A7781モートンイトトンボ保護区リフォーム2014・12・23トンボ王国 _Q4A7907池田川浚渫2014・12・26トンボ王国ロウ
 イノシシ柵作り      間伐     モートンイト保護区リフォーム 池田川除草


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by 杉村光俊  at 16:46 |  トンボ王国最新情報 |  comment (0)  |   |  page top ↑

年越しピンチ

 先週まで、穏やかな日差しが注いでいたトンボ王国。赤トンボたちは静かな余生を過ごし、水鳥はスイレン池で漁に勤しんでいました。

_Q4A7518湿地保護区2014・12・14トンボ王国 _Q4A7484サザンカ2014・12・14トンボ王国 _Q4A7536ダイサギ採餌2014・12・14トンボ王国  _Q4A7522ツマグロヒョウモン♂2014・12・14トンボ王国
湿地保護区  サザンカ        ダイサギ         ツマグロヒョウモン♂

 17日、トンボ王国の陽気は一転、大雪に見舞われてしまいました。翌18日には晴れ間が広がったものの、やや強い北風が吹き続け、赤トンボの姿を探し出すことは叶いませんでした。代わりに?イノシシが出てきて湿地保護区の土手を崩しまくっていました。

_Q4A7621降雪2014・12・17トンボ王国 _Q4A7652降雪2014・12・17トンボ王国ロウ _Q4A7648降雪2014・12・17トンボ王国 _Q4A7663フジツツジ+積雪2014・12・18トンボ王国
         17日午後・一面の銀世界に       凍える早咲き?のフジツツジ

   _Q4A7672イノシシ荒らし2014・12・18トンボ王国  _Q4A7679イノシシ荒らし2014・12・18トンボ王国  _Q4A7685結氷2014・12・19トンボ王国
    イノシシ荒らし       雪上に残された足跡  厳寒の中で続く整備作業

  翌19日、幾分暖かさが感じられる日差しが戻り、試練を乗り越えたヒメアカネが数頭、元気な姿を見せてくれました。ただ、次の寒波が迫っているようで、年越し赤トンボ撮影は暗雲が垂れ込めてきた感じです。とりあえず、目指すはクリスマス越え。気がつけば、季節を見失ったカキツバタが一輪、水辺を彩っていました。
_Q4A7698ヒメアカネ♂2014・12・19トンボ王国 _Q4A7687コバネイナゴ2014・12・19トンボ王国 _Q4A7690キタテハ2014・12・19トンボ王国 _Q4A7708カキツバタ2014・12・19トンボ王国
 ヒメアカネ♂       コバネイナゴも生還  成虫越冬のキタテハ  カキツバタ

 20日から冬休みの催しが始まりました。目玉は金運ナマズこと、弁天(イワトコ)ナマズの特別展示です。今年7月に、知人を通じて送られてきたもので、当初は少し黄色っぽいかな?というレベルだったので、本展示のスペアとしてバックヤードの空き水槽で飼育していました。ところが、飼育の方法が良かったのか、スタッフの「日頃の行い」がよかったのか、体の色が少しずつ黄色くなってきました。現在は頭部など一部に黒色部が残るだけとなっています。風貌からすれば、弁財天というより大黒天の方が当たっているかもしれません。まだ大金持ちはムリでも、小金持ちなら狙えるご利益があるかも…ということで、寒い中トンボ王国に足を運んで下さる人たちへのささやかな恩返しとして、期間限定でお出まし願うことにしました。ただ、いくつかの水族館で「弁天ナマズが黒ナマズに戻ってしまった」という報告があることが、ちょっと気がかりです。なお、諸般の事情により恒例のヤゴ展はお休みにして、今回はヤゴの名前当てにしました。

   _Q4A7715弁天イワトコナマズ2014・12・20さかな館  _Q4A7629弁天イワトコナマズ2014・12・17撮影  _Q4A7714親子でおやこさがし2014・12・20あきついお
  弁天ナマズ(イワトコナマズの黄変個体)の特別展示   ヤゴ名前当て

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by 杉村光俊  at 10:56 |  トンボ王国最新情報 |  comment (0)  |   |  page top ↑

熱帯スイレン冬ごもり

 トンボ王国も、いよいよ冬本番。北風の当たらない日だまりで、数種の赤トンボが余力を振り絞るように活動を続けています。ただ、遅生まれのベニシジミや越冬蝶が暖を取っている傍らをシーボルトミミズが散歩?していたり、まだ葉が散りきっていないキヌヤナギが花を咲かせていたりと、かつて記憶にない現象も…

   _Q4A7179トンボ池除草2014・12・9  _Q4A7063アキアカネ♂2014・12・8トンボ王国  _Q4A7296ヒメアカネ♂2014・12・10トンボ王国
   冬枯れのトンボ王国    アキアカネ♂        ヒメアカネ♂

   _Q4A7381マユタテアカネ♂2014・12・12トンボ王国  _Q4A7074キトンボ♂2014・12・8トンボ王国  _Q4A7177ベニシジミ+リュウノウギク2014・12・9トンボ王国ロウ
    マユタテアカネ♂     キトンボ♂       ベニシジミ+リュウノウギク
_Q4A7061ツマグロキチョウ2014・12・8トンボ王国 _Q4A7183ムラサキシジミ2014・12・9トンボ王国 _Q4A7311シーボルトミミズ2014・12・11トンボ王国 _Q4A7377キヌヤナギ2014・12・12トンボ王国
 ツマグロキチョウ    ムラサキシジミ     シーボルトミミズ    キヌヤナギ

 整備を始めた当初には不要だった「イノシシ荒し」の補修を中心に、スイレン抜き作業に先立つ土手や水路の除草作業に追われる中、多くの人目を楽しませてくれた熱帯スイレンが冬ごもりに入りました。想像以上によく育つことがわかったので、来年はもう少し植え付け面積を広げたいと思っています。

_Q4A7287イノシシ荒らし2014・12・10トンボ王国 _Q4A7290イノシシ荒らし2014・12・10トンボ王国 _Q4A7373池田川改修2014・12・12トンボ王国 _Q4A7371池田川改修2014・12・12トンボ王国
       イノシシ荒らしの補修           池田川の除草

   _Q4A7188熱帯スイレン冬ごもり2014・12・9トンボ王国  _Q4A7186熱帯スイレン冬ごもり2014・12・9トンボ王国  _Q4A7193熱帯スイレン冬ごもり2014・12・9トンボ王国
         開花しなくなった熱帯スイレン        株上げ作業

 12日、足摺岬のヤッコソウとオオキンカメムシを見てきました。ヤッコソウはいつもよりも少なめでした。これまでの経験では、もうシーズン末期のはずでしたが、今回はむしろ出始めのような感じでした。オオキンカメムシの方は、今夏の台風で樹海の隙間が広がっていたせいか、大半の個体が高所に集まっていて、接写撮影はほとんどできませんでした。越冬場所になっているヤブツバキは、早くも多くの花を咲かせていました。

   _Q4A7404オオキンカメムシ越冬地2014・12・12土佐清水市足摺半島足摺  _Q4A7388ヤッコソウ2014・12・12土佐清水市足摺半島大戸上スカイライン  _Q4A7387ヤッコソウ2014・12・12土佐清水市足摺半島大戸上スカイライン
    足摺岬                    ヤッコソウ

_Q4A7412オオキンカメムシ2014・12・12土佐清水市足摺半島足摺岬 _Q4A7406オオキンカメムシ2014・12・12土佐清水市足摺半島足摺岬 _Q4A7438オオキンカメムシ2014・12・12土佐清水市足摺半島足摺岬 _Q4A7446ヤブツバキ2014・12・12土佐清水市足摺半島足摺岬
               オオキンカメムシ集団越冬      ヤブツバキ

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by 杉村光俊  at 10:08 |  トンボ王国最新情報 |  comment (0)  |   |  page top ↑

寒波襲来

 師走入りし、トンボの姿もめっきり少なくなりました。
トンボ王国では本格的なスイレン抜きに先立ち、ヒメコウホネ池のオオバナイトタヌキモの駆除などの保護区リフォームを進めています。

   _Q4A6822虹2014・12・3トンボ王国   _Q4A6826トンボ池リフォーム2014・12・3トンボ王国   _Q4A6832トンボ池リフォーム2014・12・3トンボ王国
    時雨に架かる虹              水路のリフォーム

   柵作り2014・11・29トンボ王国  _Q4A6706柵作り2014・11・29トンボ王国  _Q4A6810イノシシ2014・12・1四万十市実崎
           イノシシ対策の柵作り         四万十市内のイノシシ

 とんぼ館ビオトープの睡蓮鉢も結氷するようになりました。まだ見頃が続いているノジギクの中で、ハナダカアブたちが寒さと戦っています。

_Q4A7037とんぼ館中庭ビオトープ2014・12・7 _Q4A7038結氷とんぼ館中庭ビオトープ2014・12・7とんぼ館中庭ビオトープロウ _Q4A7039ノジギク2014・12・7とんぼ館中庭ビオトープ _Q4A7043ハナダカアブ+ノジギク2014・12・7とんぼ館中庭ビオトープ
 中庭ビオトープ     スイレン鉢        ノジギク      +ハナダカアブ

 それでも太陽が昇ると、ンボ池の周りには多くの赤トンボが集まってきます。湿地保護区の道沿いには、先日までの陽気に騙されたニョイスミレがポツポツと真っ白な花を咲かせています。

   _Q4A7044ヒメアカネ♂2014・12・7トンボ王国ロウ  _Q4A7046キトンボ♂2014・12・7トンボ王国  _Q4A6700ニョイスミレ2014・11・28トンボ王国
   ヒメアカネ♂         キトンボ♂         ニョイ(ツボ)スミレ

 なお、恒例の海浜歩きは、大した収穫がないままで終わったようです。

   _Q4A6773海浜2014・12・1黒潮町大方入野  _Q4A6843アキアカネ♀2014・12・3黒潮町大方入野  _Q4A6848テングチョウ2014・12・3黒潮町大方入野
    黒潮町入野        アキアカネ♀       テングチョウ


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by 杉村光俊  at 09:46 |  トンボ王国最新情報 |  comment (0)  |   |  page top ↑
イベント情報・お知らせ
トンボ王国のホームページはこちらからどうぞ
www.gakuyukan.com/

催しのお知らせ

赤とんぼまつり

開催趣旨:アキアカネを筆頭に、近年激減著しい秋の赤トンボの仲間。大半の種が水田や灌漑用の溜池や水路などで育ち、日本人の「食」と深い関りがある。改めて、多くの人々に赤トンボと食の安全を考えてもらうきっかけとしたい。



【アカトンボ写真展】

内容:アキアカネなどアカトンボ属を中心として、ショウジョウトンボなど四国内に記録がある赤い体色のトンボ26種+ハイブリッド2種の生態写真64点を展示。
期間:2024年9月21日(土)2025年2月2日(日)
場所:とんぼ館ロビー

【赤とんぼクイズ】

内容:赤とんぼ写真展のキャプションの中に答えがある、A-4版用紙の3択10問クイズ。希望により有料入館者1名1回挑戦でき、8問以上正解するとナツアカネもしくはヒメアカネを模したミニ・ビーズトンボ・ストラップを進呈。
クイズ用紙は受付で配布。年間パスポートでの入館者は、期間中8問正解できるまで何度でもチャレンジ可。

【四国の赤とんぼパズル・ゲーム】

内容:四国内で記録されているアカトンボ属17種50枚の2分割パズルを用い、10分間で5種以上完成させると、キトンボを模したミニ・ビーズトンボ・ストラップを進呈。
チャレンジ料1回500円。

【個別観察会】

内容:トンボと自然を考える会員限定。日程・時間調整の上でスタッフが適宜実施している調査・整備作業に同行でき、希望によりトンボ撮影の便宜も図ります。
ご入会は四万十川学遊館受付のほか、ホームページからもお申し込みいただけます。

毎日イベント・ビーズトンボ携帯ストラップ作り&四万十川の蛇紋岩みがき
内容:ビーズで作るトンボ・アクセサリーの携帯ストラップ版(簡素化したデザインで、所要時間約30分)と、磨くほどに輝きを増す四万十川の蛇紋岩みがき(所要時間約30分)。

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プロフィール

杉村光俊

Author:杉村光俊
1955年高知県中村市(現四万十市)に生まれる。
1985年(社)トンボと自然を考える会常務理事
日本蜻蛉学会会員
トンボ生態写真家

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