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補修作業始まる

 今年のトンボ・シーズンも早や終盤、来シーズンに向けての保護区補修作業を進めています。手始めはシオヤトンボやネアカヨシヤンマなどが生息する湿地保護区。大半は全体が平坦で、少雨時に全体が干上がってしまうようになっているため、除草の後、渇水時にヤゴたちのシェルターとなるよう一部を掘り下げる作業を行っています。

  IMG_5872湿地保護区リフォーム2023・11・5 IMG_7014湿地保護区リフォーム2023・11・17 IMG_7013湿地保護区リフォーム2023・11・17
    右手湿地保護区(補修中&補修後)  中央湿地保護区(補修中)

 一通りの作業を終えると、待ちかねていたかのように赤トンボ達が産卵にやってきます。思いがけず、アオイトトンボやベニトンボなどもやってきました。

  IMG_6055マユタテアカネ連結産卵2023・11・7 IMG_7522ヒメアカネ連結産卵2023・11・22 IMG_7160ヒメアカネ単独挿泥産卵2023・11・19
 マユタテアカネ連結産卵 ヒメアカネ連結産卵  同 単独産卵

  IMG_6524アオイトトンボ♀2023・11・11 IMG_6555ベニトンボ未成熟♂2023・11・11 IMG_6550ベニトンボ未成熟♂2023・11・11
   アオイトトンボ♀    ベニトンボ未成熟♂(11月11日)

 晴天の昼下がり、イノシシ柵で多くの赤トンボがハネを休めています。

  IMG_6327キトンボ♂2023・11・9 IMG_7296アキアカネ♂2023・11・20 IMG_7294コノシメトンボ♂2023・11・20
   キトンボ♂      アキアカネ♂    コノシメトンボ♂

 その他、最近の画像です。

  IMG_7105タテハモドキ2023・11・19 IMG_7066ツマグロヒョウモン休眠2023・11・18 IMG_6343ナベヅル飛来2023・11・9
   タテハモドキ  ツマグロヒョウモン(眠り) ナベヅル

 三原村の水田では、今年もコノシメトンボの集団産卵が見られました。

  IMG_7423コノシメトンボ交尾2023・11・21 IMG_7398コノシメトンボ連結産卵2023・11・21 IMG_7319コノシメトンボ連結打泥産卵2023・11・21
  コノシメトンボ交尾        同 連結産卵
  
 黒潮町の海浜は久々のスナアカネ飛来で、楽しませてもらいました。

  IMG_6214スナアカネ移動場所2023・11・7 IMG_6212スナアカネ♂2023・11・7黒潮町大方入野 IMG_6204スナアカネ♂2023・11・7
   スナアカネ飛来地         スナアカネ♂
  
 ミヤマアカネのついでに、土佐清水市の川で魚も撮ってきました。やっぱりユゴイだらけでした。

  239A0441ユゴイ2023・11・15補正 239A2196オオクチユゴイ2023・11・20補正 239A2193ナンヨウボウズハゼ20223・11・21補正
   ユゴイ        オオクチユゴイ  ナンヨウボウズハゼ

 画像はすべて、クリックすると拡大します。



  
by 杉村光俊  at 17:30 |  トンボ王国最新情報 |  comment (0)  |   |  page top ↑

赤トンボ撮り中間?報告

 イロハモミジの葉が色付き始めたトンボ王国。

  IMG_5772イロハモミジ2023・11・3 IMG_5350マユタテアカネ♂2023・10・30 IMG_3957ツマグロヒョウモン♂吸蜜2023・10・23
多目的広場のイロハモミジ マユタテアカネ♂  ツマグロヒョウモン♂

 この秋の暑さは異常ですが、時期になったので湿地保護区の改修を始めました。文字通り、汗水流しての作業となっています(明日は少し寒くなるようですが…)。ただ、やっぱり、除草するとすぐにアキアカネやマユタテアカネが産卵にやってきます。

  IMG_5876湿地保護区リフォーム2023・11・5 IMG_5872湿地保護区リフォーム2023・11・5 IMG_4789マユタテアカネ連結産卵2023・10・27
       湿地保護区の補修作業     マユタテアカネ連結産卵

 今シーズンはキトンボが微増で、これからが楽しみです。

  IMG_3525キトンボ♂探雌飛翔2023・10・20 IMG_3672キトンボ♂2023・10・21 IMG_3664キトンボ♂2023・10・21
          キトンボ♂なわばり飛翔&静止

 昼下がり、イノシシ柵は赤トンボたちの休憩場所になっています。

  IMG_4852キトンボ♀2023・10・27 IMG_5317マユタテアカネ♂&ナツアカネ♂2023・10・29 IMG_5323ナツアカネ♂2023・10・29
   キトンボ♀   マユタテアカネ♂&ナツアカネ♂(右・同一個体)

  IMG_4855ノシメトンボ♂2023・10・27 IMG_5827ギンヤンマ連結産卵2023・11・3 IMG_5967オオアオイトトンボ連結産卵2023・11・5
  ノシメトンボ♂  ギンヤンマ連結産卵 オオアオイトトンボ連結産卵   

 2ヶ所の四万十川トンボ池ではアキアカネやマイコアカネの産卵が好調でした。

  IMG_4229アキアカネ連結産卵2023・10・24 IMG_4179コノシメトンボ連結産卵2023・10・24 IMG_3835マイコアカネ連結産卵2023・10・21
   連結産卵:左よりアキアカネ・コノシメトンボ・マイコアカネ
  
 土佐清水市の用水路では、渇水の中、辛うじてミヤマアカネの産卵が撮れました。

  IMG_5131ミヤマアカネ交尾2023・10・28 IMG_5202ミヤマアカネ2ペア連結産卵2023・10・29 IMG_5268ミヤマアカネ連結産卵2023・10・29
   ミヤマアカネ交尾        同 連結産卵

 20年ほど前には県内でも撮れたタイリクアカネ。今は瀬戸内地方まで行かないと成果がありません。悲しい話です。

  IMG_4410タイリクアカネ&オオキトンボ連結産卵2023・10・25 IMG_4578タイリクアカネ連結産卵2023・10・25 IMG_4690ナニワトンボ交尾2023・10・25
オオキトンボ&タイリクアカネ産卵(右・タイリク) ついでのナニワトンボ
  
 この秋は、全国的に大陸からの飛来アカネで大賑わいでした。四国西南部にはスナアカネがポツポツと飛来していたようです。

  IMG_5906スナアカネ♂2023・11・5 IMG_5933スナアカネ♀2023・11・5 IMG_5843ヤマトマダラバッタ2023・11・3
   スナアカネ♂     同 ♀       ヤマトマダラバッタ

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by 杉村光俊  at 18:59 |  トンボ王国最新情報 |  comment (0)  |   |  page top ↑
イベント情報・お知らせ
トンボ王国のホームページはこちらからどうぞ
www.gakuyukan.com/

催しのお知らせ

赤とんぼまつり

開催趣旨:アキアカネを筆頭に、近年激減著しい秋の赤トンボの仲間。大半の種が水田や灌漑用の溜池や水路などで育ち、日本人の「食」と深い関りがある。改めて、多くの人々に赤トンボと食の安全を考えてもらうきっかけとしたい。



【アカトンボ写真展】

内容:アキアカネなどアカトンボ属を中心として、ショウジョウトンボなど四国内に記録がある赤い体色のトンボ26種+ハイブリッド2種の生態写真64点を展示。
期間:2024年9月21日(土)2025年2月2日(日)
場所:とんぼ館ロビー

【赤とんぼクイズ】

内容:赤とんぼ写真展のキャプションの中に答えがある、A-4版用紙の3択10問クイズ。希望により有料入館者1名1回挑戦でき、8問以上正解するとナツアカネもしくはヒメアカネを模したミニ・ビーズトンボ・ストラップを進呈。
クイズ用紙は受付で配布。年間パスポートでの入館者は、期間中8問正解できるまで何度でもチャレンジ可。

【四国の赤とんぼパズル・ゲーム】

内容:四国内で記録されているアカトンボ属17種50枚の2分割パズルを用い、10分間で5種以上完成させると、キトンボを模したミニ・ビーズトンボ・ストラップを進呈。
チャレンジ料1回500円。

【個別観察会】

内容:トンボと自然を考える会員限定。日程・時間調整の上でスタッフが適宜実施している調査・整備作業に同行でき、希望によりトンボ撮影の便宜も図ります。
ご入会は四万十川学遊館受付のほか、ホームページからもお申し込みいただけます。

毎日イベント・ビーズトンボ携帯ストラップ作り&四万十川の蛇紋岩みがき
内容:ビーズで作るトンボ・アクセサリーの携帯ストラップ版(簡素化したデザインで、所要時間約30分)と、磨くほどに輝きを増す四万十川の蛇紋岩みがき(所要時間約30分)。

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プロフィール

杉村光俊

Author:杉村光俊
1955年高知県中村市(現四万十市)に生まれる。
1985年(社)トンボと自然を考える会常務理事
日本蜻蛉学会会員
トンボ生態写真家

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