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赤トンボ・シーズン開幕

 秋の花が咲き始めたトンボ王国。ツリフネソウ群落では、数多くのホシホウジャクが蜜を求め飛び交っています。25日には今シーズン57種目となるネキトンボが水辺に戻ってきました。

  0W9A0085ベニトンボ♂2020・9・21トンボ王国 0W9A1823ホシホウジャク吸蜜&ツリフネソウ2020・9・29トンボ王国 0W9A0707ヒガンバナ2020・9・23トンボ王国
   ベニトンボ♂ ツリフネソウ&ホシホウジャク ヒガンバナ

  0W9A0956ネキトンボ♂2020・9・25トンボ王国右手湿地保護区 0W9A1243ノシメトンボ♂2020・9・26トンボ王国右手湿地保護区 0W9A0109ミルンヤンマ♀2020・9・21トンボ王国
   ネキトンボ♂    ノシメトンボ♂    ミルンヤンマ♀

  239A9494エゾトンボ産卵2020・9・17トンボ王国右手湿地保護区 0W9A0726ウスバキトンボ♀摂食群飛2020・9・23トンボ王国 0W9A1721イチモンジセセリ&シロバナサクラタデ2020・9・29
   エゾトンボ産卵 ウスバキトンボ摂食群飛 イチモンジセセリ

 赤トンボ撮影一番のスタジオは四万十川トンボ池。アキアカネやノシメトンボ、コノシメトンボなどの産卵が始まっています。ギンヤンマは、中型のトンボにとって恐ろしい天敵です。

  0W9A1335アキアカネ連結打水産卵2020・9・27四万十市中村四万十町四万十川トンボ池 0W9A0696ノシメトンボ連結打空産卵2020・9・23四万十市中村四万十町四万十川トンボ池 0W9A1346コノシメトンボ♂2020・9・27四万十市中村四万十町四万十川トンボ池
  アキアカネ連結産卵 ノシメトンボ連結産卵  コノシメトンボ♂

  239A9615ギンヤンマ連結産卵2020・9・18四万十市中村四万十町四万十川トンボ池 239A9619ギンヤンマ♂捕食(シオカラトンボ♀)2020・9・18四万十市中村四万十町四万十川トンボ池 239A9760ハネビロトンボ♂探雌飛翔2020・9・19四万十市中村四万十町四万十川トンボ池
ギンヤンマ連結産卵 同 ♂捕食(シオカラトンボ♀)ハネビロトンボ♂
  
 リスアカネの産卵を狙っていたら突然、ハラビロカマキリが意を決したように水面目掛け飛び降りてきました。やはり、腹の中に寄生していたハリガネムシの仕業でした。

  239A9970リスアカネ連結産卵2020・9・20四万十市入田四万十川河川敷ロウ 0W9A0142マユタテアカネ連結産卵2020・9・21四万十市入田四万十川河川敷 0W9A0153ハラビロカマキリ・ハリガネムシ脱出2020・9・21四万十市入田四万十川河川敷
 リスアカネ連結産卵 マユタテアカネ連結産卵 ハラビロカマキリ身投げ

 この時期、愛媛県某所にある無農薬の棚田ではナツアカネの産卵が数多く見られます。ついでに、その上にある大きな池でオオルリボシヤンマなども撮ってきました。

  0W9A0365ナツアカネ連結産卵2020・9・22愛媛県久万高原町 0W9A0304ミヤマアカネ♂2020・9・22愛媛県久万高原町 0W9A0425タカネトンボ産卵2020・9・22愛媛県久万高原町
  ナツアカネ連結産卵  ミヤマアカネ♂   タカネトンボ産卵

  239A9330オオルリボシヤンマ♂探雌飛翔2020・9・5愛媛県久万高原町 0W9A0420オオルリボシヤンマ青色型♀産卵2020・9・22愛媛県久万高原町 0W9A0434オオルリボシヤンマ緑色型♀産卵2020・9・22愛媛県久万高原町
  オオルリボシヤンマ♂ 同 青色型♀産卵  同 緑色型♀産卵
  
 恒例になっている、徳島県のルリボシヤンマものぞいてきました。

      0W9A1587 ルリボシヤンマ♂探雌飛翔2020・9・28徳島県美馬市  239A9139ルリボシヤンマ産卵2020・9・14徳島県美馬市竜王山
       ルリボシヤンマ♂    同 産卵

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by 杉村光俊  at 17:59 |  トンボ王国最新情報 |  comment (0)  |   |  page top ↑

赤トンボ・シーズン到来

 猛暑の夏が過ぎ、マユタテアカネの産卵が始まったトンボ王国。マイコアカネも灌木林の中で色付いてきました。流れが戻った池田川では、ハグロトンボの♂たちの小競り合いがあちらこちらで勃発しています。なお、今シーズンのトンボ王国記録種は、オオアオイトトンボの確認で現在56です。

  239A7461マユタテアカネ♂2020・9・1トンボ王国右手湿地保護区  239A8007マユタテアカネ連結産卵2020・9・8トンボ王国右手湿地保護区  239A7818リスアカネ♂2020・9・6トンボ王国右手湿地保護区
   マユタテアカネ♂   同 連結産卵    リスアカネ♂

  239A7831マイコアカネ♂2020・9・6トンボ王国ライオンズの森 239A7745マイコアカネ半成熟♀2020・9・5トンボ王国ライオンズの森 239A8472ノシメトンボ♂2020・9・10トンボ王国右手湿地保護区
   マイコアカネ♂    同 ♀        ノシメトンボ♂

  239A7739シオカラトンボ♂捕食2020・9・5トンボ王国右手湿地保護区 239A7655オオアオイトトンボ半成熟♀2020・9・4トンボ王国右手湿地保護区 239A7997エゾトンボ♂2020・9・7トンボ王国右手湿地保護区
  シオカラトンボ♂捕食 オオアオイトトンボ♀ エゾトンボ♂

  239A8201ハグロトンボ♂争い2020・9・8トンボ王国 239A7583キイトトンボ交尾2020・9・3トンボ王国右手湿地保護区 239A8538クロセセリ吸蜜&ミソハギ2020・9・10トンボ王国右手湿地保護区
  ハグロトンボ♂争い  キイトトンボ交尾 クロセセリ&ミソハギ

 猛暑と干ばつで葉が散った、駐車場のハクモクレンの木が季節外れで数輪の花を咲かせました。ススキも数株、当地としては半月以上も早く開花しています。

  239A8590ハクモクレン2020・9・10トンボ王国 239A7606ススキ2020・8・3トンボ王国 239A7684カキツバタ2020・9・4トンボ王国
   ハクモクレン    ススキ       カキツバタ
  
 9月1日、最下流の四万十川トンボ池で初めて2頭のベニイトトンボ♂を発見、おそらく直線距離で7㎞近く離れたトンボ王国からの飛来と推察されます。

   239A7433ベニイトトンボ♂2020・9・1四万十市鍋島四万十川トンボ池 239A7769ツマグロヒョウモン♂吸蜜&スターチス2020・9・5四万十市鍋島四万十川 239A8034イソシギ2020・9・7四万十市鍋島四万十川
   ベニイトトンボ♂  ツマグロヒョウモン♂  イソシギ
   
 ヤゴ探しメインで出向いた愛媛県山中の池は、今年もオオルリボシヤンマのお祭り状態でした。

   239A8330オルリボシヤンマ♂探飛翔2020・9・9愛媛県 239A8300オオルリボシヤンマ緑色♀産卵2020・9・9愛媛県 239A8325オオルリボシヤンマ青色♀産卵2020・9・9愛媛県
  オオルリボシヤンマ♂  同 緑色型♀産卵   同 青色型♀産卵

 赤トンボ・シーズンが近付いたので、赤鉄橋下のトンボ池をきれいにしました(早い話が草刈り)。早速、色々なトンボがやってきました。

  239A8747ギンヤンマ連結産卵2020・9・13四万十市中村四万十町四万十川トンボ池 239A8800セスジイトトンボ連結産卵2020・9・13四万十市四万十町四万十川トンボ 239A8783ハネビロトンボ♂2020・9・13四万十市中村四万十町四万十川トンボ池
ギンヤンマ連結産卵 セスジイトトンボ連結産卵 ハネビロトンボ♂

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by 杉村光俊  at 19:39 |  トンボ王国最新情報 |  comment (0)  |   |  page top ↑

トンボ王国記録種81種に

 8月後半の観察記録まとめです。

 四万十市が全国の最高気温を記録した中旬の数日間、チョウトンボのオスたちは逆立ち姿勢で水辺を飛び交っていました。

  239A4686チョウトンボ逆立ち2020・8・14トンボ王国 239A4364チョウトンボ追尾2020・8・13トンボ王国 239A5293チョウトンボ腹部挙上飛翔2020・8・17トンボ王国
  チョウトンボ♂逆立ち 同 追尾      同 ♂腹部挙上飛翔

 猛暑以上に困ったことは、梅雨明け以降の異常少雨で、いくつかのトンボ池が干上がったことです。メダカやドンコなど多くの淡水魚も犠牲になりました。25日午前の一時的な豪雨で池の水はかなり戻り、子育て中のカルガモ親子にとっては「恵みの雨」ながら、多くの水生動物にとっては「時すでに遅し」でした。

  239A6140渇水2020・8・23トンボ王国ヒメガマ池 239A6497豪雨2020・8・25トンボ王国 239A6543カルガモ親子2020・8・25トンボ王国
   渇水        恵みの雨      カルガモ親子

  239A5731ドンコ2020・8・21トンボ王国本谷奥 239A5484オオシオカラトンボ産卵2020¥・8・19トンボ王国右手湿地保護奥 239A6265シオカラトンボ警護産卵2020・8・24トンボ王国
   ドンコ   オオシオカラトンボ産卵 シオカラトンボ警護産卵

  239A6700 ウスバキトンボ連結産卵2020・8・26トンボ王国- コピー 239A6436アオモンイトトンボ産卵2020・8・24トンボ王国 239A5479オニヤンマ産卵2020・8・19トンボ王国右手湿地保護区奥
 ウスバキトンボ連結産卵 アオモンイトトンボ産卵 オニヤンマ産卵  

 高温+乾燥に見舞われた今夏、林探訪は好調で、めったに出合えないマルタンヤンマ・オスも3回に渡り至近距離で撮影させてもらえました。

  239A4168ネアカヨシヤンマ♂2020・8・12トンボ王国白ケ谷 239A4992ネアカヨシヤンマ♀2020・8・15トンボ王国本谷奥 239A4476ヤブヤンマ♂2020・8・13トンボ王国本谷奥
  ネアカヨシヤンマ♂  同 ♀        ヤブヤンマ♂

  239A5225ミルンヤンマ♂2020・8・16トンボ王国白ケ谷 239A5213コシボソヤンマ♂2020・8・16トンボ王国白ケ谷 239A7274マルタンヤンマ♂2020・8・31トンボ王国右手湿地保護区
   ミルンヤンマ♂   コシボソヤンマ♂  マルタンヤンマ♂   

 さらに、昨年ダメで今年も…とあきらめていたカトリヤンマにも遭遇、さらにさらに、ミルンヤンマの産卵を狙っていた時、目の前(1m以内)に足元の小流から飛び立った、トンボ王国未記録種のオジロサナエ・オスを確認、これで今シーズンも2005年から継続中の1シーズン確認種60以上をほぼ確実なものにする55種目の確認となり、トンボ王国の総記録種も81に更新されました。ただ、今回初記録のオジサナエロは一瞬の出来事だったため標本も写真もなく、冬季のヤゴ探しで再確認を、と考えています。

  239A5318カトリヤンマ♂2020・8・17トンボ王国本谷奥 239A6630ミルンヤンマ産卵2020・8・25トンボ王国本谷奥 239A5146スミナガシ2020・8・16トンボ王国右手湿地保護区奥ロウ
   カトリヤンマ♂   ミルンヤンマ産卵   スミナガシ  

 猛暑の影響からか、例年より1週間ほど遅れてマユタテアカネとリスアカネが水辺で活動を始めています。なお、ヒメアカネはまだ林縁暮らしです。

  239A5513マユタテアカネ♂2020・8・19トンボ王国ライオンズの森 239A6336リスアカネ♂2020・8・24トンボ王国右手湿地保護区 239A6860ヒメアカネ半成熟♂2020・8・28トンボ王国
   マユタテアカネ♂  リスアカネ♂     ヒメアカネ♂

  239A4357シオカラトンボ♂捕食(ウシアブ)2020・8・13トンボ王国右手湿地保護区 239A6951シオカラトンボ♀捕食(ベニイトトンボ♂)2020・8・29トンボ王国右手湿地保護区 239A4638コフキトンボ♂黄昏摂食飛翔2020・8・13トンボ王国
シオカラトンボ♂捕食(ウシアブ)同 ♀捕食(ベニイト)コフキトンボ♂  

 一向に新型コロナが収束しないので遠出ができません。トンボ王国のほかは市内の渓流にオジロサナエを、徳島県にナゴヤとミヤマサナエを撮りに行った程度、松山市に一度アオビタイトンボを求めて行きましたが、これは空振りでした。

  239A5652オジロサナエ♂2020・8・20四万十市竹屋敷掃除谷 239A7182オジロサナエ産卵2020・8・31四万十市竹屋敷掃除谷 239A5661ミヤマカワトンボ♂2020・8・20四万十市竹屋敷掃除谷
   オジロサナエ♂    同 産卵     ミヤマカワトンボ♂

  239A5096ナゴヤサナエ♂2020・8・16徳島県 239A6918ミヤマサナエ♂2020・8・29徳島県 239A5128ミヤマサナエ産卵2020・8・16徳島県
   ナゴヤサナエ♂   ミヤマサナエ♂   同 ♀(卵塊作り)

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by 杉村光俊  at 17:04 |  トンボ王国最新情報 |  comment (0)  |   |  page top ↑
イベント情報・お知らせ
トンボ王国のホームページはこちらからどうぞ
www.gakuyukan.com/

催しのお知らせ

赤とんぼまつり

開催趣旨:アキアカネを筆頭に、近年激減著しい秋の赤トンボの仲間。大半の種が水田や灌漑用の溜池や水路などで育ち、日本人の「食」と深い関りがある。改めて、多くの人々に赤トンボと食の安全を考えてもらうきっかけとしたい。



【アカトンボ写真展】

内容:アキアカネなどアカトンボ属を中心として、ショウジョウトンボなど四国内に記録がある赤い体色のトンボ26種+ハイブリッド2種の生態写真64点を展示。
期間:2024年9月21日(土)2025年2月2日(日)
場所:とんぼ館ロビー

【赤とんぼクイズ】

内容:赤とんぼ写真展のキャプションの中に答えがある、A-4版用紙の3択10問クイズ。希望により有料入館者1名1回挑戦でき、8問以上正解するとナツアカネもしくはヒメアカネを模したミニ・ビーズトンボ・ストラップを進呈。
クイズ用紙は受付で配布。年間パスポートでの入館者は、期間中8問正解できるまで何度でもチャレンジ可。

【四国の赤とんぼパズル・ゲーム】

内容:四国内で記録されているアカトンボ属17種50枚の2分割パズルを用い、10分間で5種以上完成させると、キトンボを模したミニ・ビーズトンボ・ストラップを進呈。
チャレンジ料1回500円。

【個別観察会】

内容:トンボと自然を考える会員限定。日程・時間調整の上でスタッフが適宜実施している調査・整備作業に同行でき、希望によりトンボ撮影の便宜も図ります。
ご入会は四万十川学遊館受付のほか、ホームページからもお申し込みいただけます。

毎日イベント・ビーズトンボ携帯ストラップ作り&四万十川の蛇紋岩みがき
内容:ビーズで作るトンボ・アクセサリーの携帯ストラップ版(簡素化したデザインで、所要時間約30分)と、磨くほどに輝きを増す四万十川の蛇紋岩みがき(所要時間約30分)。

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プロフィール

杉村光俊

Author:杉村光俊
1955年高知県中村市(現四万十市)に生まれる。
1985年(社)トンボと自然を考える会常務理事
日本蜻蛉学会会員
トンボ生態写真家

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