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赤トンボ・シーズン到来

ポツポツと秋の赤トンボが水辺に戻り始めたトンボ王国。ツリフネソウやヒガンバナも咲き揃ってきました。

239A1163ツリフネソウ2017・9・20トンボ王国 239A1435ホシホウジャク&ツリフネソウ2017・9・21トンボ王国 239A1420クロセセリ&ツリフネソウ2017・9・21トンボ王国 239A1168モンキアゲハ&ヒガンバナ2017・9・20トンボ王国
 ツリフネソウ    &ホシホウジャク &クロセセリ モンキアゲハ&ヒガンバナ

239A1107白花ヒガンバナ2017・9・18トンボ王国 239A1115ゴンズイ2017・9・18トンボ王国(中央) 239A1443マユタテアカネ♂2017・9・21トンボ王国 239A1452マユタテアカネ♂2017・9・21トンボ王国
 白花ヒガンバナ     ゴンズイ              マユタテアカネ♂

 去る16日に当地方を通過した台風18号。幸い、適度な降雨を届けてもらえた程度で、昨年の16号のような、大洪水後にオオイトトンボやキイトトンボなど、多くのイトトンボ類が押し流されることもなく、天候が回復した18日には早速多くのイトトンボたちが水辺で活動を再開していました。

   239A1018台風18号通過中2017・9・17トンボ王国あきついお 239A1025台風18号通過2017・9・17トンボ王国  239A1024台風18号通過2017・9・17トンボ王国
    台風18号通過中            同 通過後

   239A1049オニヤンマ産卵2017・9・18トンボ王国(右-左)  239A1089ベニイトトンボ連結産卵2017・9・18トンボ王国(右-右)  239A1090オオイトトンボ連結産卵2017・9・18トンボ王国(右-右)
    オニヤンマ産卵    ベニイトトンボ連結産卵 オオイトトンボ連結産卵

 この間、去る13日と21日の2回、愛媛県久万高原町のオオルリボシヤンマを見に行ってきました。オヒルムシロやジュンサイが水面一杯に広がった池面上で、多くの個体が思い思いに飛び交い、産卵していました。青色♀も少数確認できました。

    239A0686オオルリボシヤンマ♂探雌パトロール2017・9・13愛媛県久万高原町  239A0580オオルリボシヤンマ♂探雌パトロール2017・9・13愛媛県久万高原町  239A0583オオルリボシヤンマ♂追従飛翔2017・9・13愛媛県久万高原町
        オオルリボシヤンマ♂探雌飛翔         同 追従飛翔

   239A1288オオルリボシヤンマ産卵2017・9・21愛媛県久万高原町  239A0657オオルリボシヤンマ産卵2017・9・13愛媛県久万高原町  239A1279オオルリボシヤンマ青色♀産卵2017・9・21愛媛県久万高原町
        オオルリボシヤンマ緑色♀産卵        同 青色♀産卵

 標高の高い山頂では、平地より一足早く秋の赤トンボたちの繁殖シーズン入り、とりあえずナツアカネとリスアカネを狙ってみました。ただ、同所で一番大切にしなければならないオオイトトンボの姿は皆無でした。今春には健在が確認できていますので、早々に没姿期を迎えたようです。当トンボ王国のモートンイトトンボなどのように、昆虫類の出現期間は個体数に左右されるようです。2015年まで9月下旬まで確認できていた同所のオオイトトンボは2016年から9月中旬までに姿を消すようになっており、行く末が案じられます。恐らく、抽水植物が夏の終わりまでに水面一杯になってしまうほど、富栄養化が進んでいることが一番の原因と思うのですが…
できれば、今シーズン中にもう1回調査に出向きたいところです。

   239A0559ナツアカネ連結産卵2017・9・13愛媛県久万高原町  239A0631リスアカネ単独産卵2017・9・13愛媛県久万高原町  239A0639ノシメトンボ♂2017・9・13愛媛県久万高原町
   ナツアカネ連結産卵    リスアカネ単独産卵    ノシメトンボ♂

   239A0530マユタテアカネ翅端斑型♀2017・9・13愛媛県久万高原町  239A1250キイトトンボ♂2017・9・21愛媛県久万高原町  239A0670タカネトンボ♂探雌パトロール2017・9・13愛媛県久万高原町
   マユタテアカネ翅端斑♀  キイトトンボ♂     タカネトンボ♂探雌飛翔


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by 杉村光俊  at 15:24 |  トンボ王国最新情報 |  comment (0)  |   |  page top ↑

そろそろ秋

 マユタテアカネが水辺に戻り、ツリフネソウが咲き始めたトンボ王国。

239A9857マユタテアカネ♂2017・9・8トンボ王国(ライオンズの森) 239A9673ネキトンボ♂2017・9・6トンボ王国(白ケ谷) 239A0463ツリフネソウ2017・9・12トンボ王国 239A0214ミズアオイ2017・9・10トンボ王国(右手湿地保護区)
 マユタテアカネ♂   ネキトンボ♂  ツリフネソウ      ミズアオイ

 ウチワヤンマも♂1~2頭だけとなり、イトトンボたちは生殖活動に余念ありません。

   239A0377ウチワヤンマ♂2017・9・11トンボ王国  239A0475シオカラトンボ♂捕食2017・9・12トンボ王国  239A0378シオカラトンボ♂捕殺(クモ)2017・9・11トンボ王国
    ウチワヤンマ♂      シオカラトンボ♂捕まえたり、捕まえられたり

239A0245オオイトトンボ連結2017・9・10トンボ王国(右手湿地保護区) 239A0220クロイトトンボ交尾2017・9・10トンボ王国(右手湿地保護区) 239A0229クロイトトンボ連結産卵2017・9・10トンボ王国(右手湿地保護区) 239A0197アサザ2017・9・10トンボ王国(右手湿地保護区)
 オオイトトンボ連結      クロイトトンボ交尾&連結産卵       アサザ      

239A0290ベニイトトンボ連結産卵2017・9・10トンボ王国 239A0265セスジイトトンボ♂捕食2017・9・10トンボ王国 239A9718コフキヒメイトトンボ交尾&ミソハギ2017・9・6トンボ王国 239A9672オニヤンマ産卵2017・9・6トンボ王国(右-左)
ベニイトトンボ連結産卵セスジイトトンボ♂コフキヒメイト交尾 オマケのオニ産卵

 スイレンの花数もすっかり少なくなりましが、ハナショウブ池の一角に新設した温帯&熱帯スイレン栽培エリアでは、まだまだ華やかな情景が広がっています。

239A9659園芸スイレン栽培エリア2017・9・6トンボ王国 239A0360温帯園芸スイレン(マーサ?)2017・9・11トンボ王国 239A0359温帯園芸スイレン(タン・クワン)2017・9・11トンボ王国 239A0257熱帯スイレン2017・9・10トンボ王国
温帯&熱帯スイレンエリア        温帯スイレン     熱帯スイレン

 一方、スタッフたちは風通しのよい環境が好きな赤トンボたちのために、心ならずも人手不足で伸び放題にしてしまった夏草の刈り取りに追われています。

239A9657愛媛・森から続く道スタッフ除草体験2017・9・6トンボ王国 239A9489除草前2017・9・4トンボ王国 239A0445除草後2017・9・12トンボ王国 239A9746ヤブラン2017・9・7トンボ王国
ハナショウブすき刈り(助っ人あり)  作業前&作業後          ヤブラン

 念のため覗いてみた四万十川トンボ池。やはり、まだ赤トンボの姿はありませんでしたが、めったに見られないシーンに遭遇しました。

   239A9855四万十川トンボ池2017・9・8四万十市中村四万十町  239A9836ギンヤンマ♂×ヤブヤンマ♀2017・9・8四万十市中村四万十町四万十川トンボ池  239A9849ギンヤンマ♂×ヤブヤンマ♀2017・9・8四万十市中村四万十町四万十川トンボ池
    四万十川トンボ池     異種間連結(ギンヤンマ♂×ヤブヤンマ♀)

 地元に大した被写体がないので9日、徳島県のルリボシヤンマを見に行ってきました。幸い、それなりの成果が得られました。ミヤマアカネもお祭り状態でした。

239A0092ルリボシヤンマ♂探雌パトロール2017・9・9徳島県美馬市 239A9997ルリボシヤンマ産卵2017・9・9徳島県美馬市 239A0132ミヤマアカネ♂2017・9・9徳島県美馬市 239A0148ミヤマアカネ♀2017・9・9徳島県美馬市
ルリボシヤンマ♂探雌飛翔  同 産卵    ミヤマアカネ♂   同 ♀

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by 杉村光俊  at 17:43 |  トンボ王国最新情報 |  comment (0)  |   |  page top ↑

晩夏模様

 9月に入り、朝夕めっきりと涼しくなりました。8月後半も水不足のままで、コフキトンボの夏型はほとんど羽化できず、ハグロトンボも本格的な生殖活動ができずにいます。秋の赤トンボも、出番待ち状態です。

239A9111観察道&ミソハギ2017・8・31トンボ王国 239A9112イチモンジセセリ&ミソハギ2017・8・31トンボ王国 239A7897ウチワヤンマ♂2017・8・23トンボ王国 239A9106オオシオカラトンボ♂2017・8・31トンボ王国(右)
ミソハギ咲く観察道 イチモンジセセリ ウチワヤンマ♂  オオシオカラトンボ♂

239A8796モノサシトンボ交尾2017・8・28トンボ王国(右) 239A8228シオカラトンボ♂捕食(ベニイトトンボ♂)2017・8・24トンボ王国(右) 239A7751チョウセンカマキリ捕食(アブラゼミ)2017・8・22トンボ王国あきついお裏 239A8934アオモンイトトンボ未熟♀捕食(クロイトトンボ羽化直後♂)2017・8・28トンボ王国
 モノサシトンボ交尾   シオカラ♂捕食  カマキリ捕食  アオモンイト捕食

   239A8408マユタテアカネ♂2017・8・26トンボ王国(右-右)  239A8404ヒメアカネ♂2017・8・26トンボ王国(右-右)  239A8398ノシメトンボ♂2017・8・26トンボ王国(右-左)
    マユタテアカネ♂     ヒメアカネ♂       ノシメトンボ♂

 そんな中でもオニヤンマは干上がりかかった水路で積極的な活動が見られました。

239A9076オニヤンマ♂探雌飛翔2017・8・31トンボ王国(右-左) 239A9013オニヤンマ♂争い2017・8・30トンボ王国(右-左) 239A7685オニヤンマ交尾2017・8・22トンボ王国(右-左) 239A9146オニヤンマ産卵2017・9・1トンボ王国(右-左)
オニヤンマ♂探雌飛翔   同 ♂争い     同 交尾     同 産卵

 林探訪も、見つかるのはミルンばかりになってしまいました。

   239A8377ミルンヤンマ♂2017・8・26トンボ王国(本谷奥)  239A8341ネアカヨシヤンマ♂2017・8・26トンボ王国(白ケ谷)  239A8213ネアカヨシヤンマ♀休止2017・8・24トンボ王国
    ミルンヤンマ♂      ネアカヨシヤンマ♂     同 ♀

 気になるシーズン記録種は、依然としてカトリヤンマの確認ができないままながら、25日にネキトンボ♂が確認でき、56種となっています。

239A8282ネキトンボ♂2017・8・25トンボ王国(白ケ谷) 239A8323コオニヤンマ♂2017・8・236トンボ王国(右-左) 239A7836ミルンヤンマ産卵2017・8・23トンボ王国(右-左) 239A8804ガガブタ2017・8・28トンボ王国(右)
ネキトンボ♂  コオニヤンマ♂    ミルンヤンマ産卵   ガガブタ

 近所の川はハグロトンボだらけとなり、たまにコシボソヤンマの産卵が見られます。

   239A8459ハグロトンボ♂なわばり争い2017・8・26四万十市具同中組相ノ沢  239A8452ハグロトンボ♂なわばり争い2017・8・26四万十市具同中組相ノ沢  239A8006コシボソヤンマ産卵2017・8・23四万十市中組相ノ沢
         ハグロトンボ♂なわばり争い        コシボソヤンマ産卵

 遠征は8月21日に徳島県のナゴヤサナエに行ってきました。交尾を撮り損ねたので、9月2日に再チャレンジしてきたものの、産卵後の休止♀が撮れただけでした。セスジイトトンボが激減しているようでした。

   239A8134ナゴヤサナエ♂なわばり休止2017・8・21徳島県板野町  239A9285ナゴヤサナエ♀休止2017・9・2徳島県板野町  239A8105セスジイトトンボ♂2017・8・21徳島県板野町
    ナゴヤサナエ♂      同 ♀           セスジイトトンボ♂

 3日は市内の渓流にオジロサナエ詣で。こちらは、シーズン末期ながら交尾も産卵も撮れました。

239A9347オジロサナエほか生息地2017・9・3四万十市竹屋敷掃除谷 239A9341ミヤマカワトンボ♂2017・9・3四万十市竹屋敷掃除谷 239A9393オジロサナエ♂2017・9・3四万十市竹屋敷掃除谷 239A9378オジロサナエ交尾2017・9・3四万十市竹屋敷掃除谷
市内の渓流 ミヤマカワトンボ♂   オジロサナエ♂    同 交尾

239A9362オジロサナエ産卵2017・9・3四万十市竹屋敷掃除谷 239A9361オジロサナエ産卵2017・9・3四万十市竹屋敷掃除谷 239A9408アキアカネ♂2017・9・3四万十市竹屋敷栗の木駄馬堂が森 239A9406アキアカネ♀2017・9・3四万十市竹屋敷掃除谷
         オジロサナエ産卵         アキアカネ♂      同 ♀

 この間、魚調査も数回行ってきました。

   239A7702クロホシマンジュウダイ幼魚2017・8・22四万十市初崎一宮神社前津蔵渕川  239A7947チョウチョウウオ2017・8・23黒潮町大方浮津  239A7944ミヤコキセンスズメダイ2017・8・23黒潮町大方浮津
  クロホシマンジュウダイほか  チョウチョウウオ    ミヤコキセンスズメ

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by 杉村光俊  at 19:06 |  トンボ王国最新情報 |  comment (0)  |   |  page top ↑
イベント情報・お知らせ
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www.gakuyukan.com/

催しのお知らせ

赤とんぼまつり

開催趣旨:アキアカネを筆頭に、近年激減著しい秋の赤トンボの仲間。大半の種が水田や灌漑用の溜池や水路などで育ち、日本人の「食」と深い関りがある。改めて、多くの人々に赤トンボと食の安全を考えてもらうきっかけとしたい。



【アカトンボ写真展】

内容:アキアカネなどアカトンボ属を中心として、ショウジョウトンボなど四国内に記録がある赤い体色のトンボ26種+ハイブリッド2種の生態写真64点を展示。
期間:2024年9月21日(土)2025年2月2日(日)
場所:とんぼ館ロビー

【赤とんぼクイズ】

内容:赤とんぼ写真展のキャプションの中に答えがある、A-4版用紙の3択10問クイズ。希望により有料入館者1名1回挑戦でき、8問以上正解するとナツアカネもしくはヒメアカネを模したミニ・ビーズトンボ・ストラップを進呈。
クイズ用紙は受付で配布。年間パスポートでの入館者は、期間中8問正解できるまで何度でもチャレンジ可。

【四国の赤とんぼパズル・ゲーム】

内容:四国内で記録されているアカトンボ属17種50枚の2分割パズルを用い、10分間で5種以上完成させると、キトンボを模したミニ・ビーズトンボ・ストラップを進呈。
チャレンジ料1回500円。

【個別観察会】

内容:トンボと自然を考える会員限定。日程・時間調整の上でスタッフが適宜実施している調査・整備作業に同行でき、希望によりトンボ撮影の便宜も図ります。
ご入会は四万十川学遊館受付のほか、ホームページからもお申し込みいただけます。

毎日イベント・ビーズトンボ携帯ストラップ作り&四万十川の蛇紋岩みがき
内容:ビーズで作るトンボ・アクセサリーの携帯ストラップ版(簡素化したデザインで、所要時間約30分)と、磨くほどに輝きを増す四万十川の蛇紋岩みがき(所要時間約30分)。

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プロフィール

杉村光俊

Author:杉村光俊
1955年高知県中村市(現四万十市)に生まれる。
1985年(社)トンボと自然を考える会常務理事
日本蜻蛉学会会員
トンボ生態写真家

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