fc2ブログ

春さがし

冬至から1ヶ月余り経ち、陽の光にも幾分力強さが感じられるようになってきました。
トンボ王国では、殺風景な冬景色に彩りを添えてくれていたサザンカの見納めが近付き、早くもキランソウなど春の花が咲き始めています。
_MG_7491観察道2010・1・26ト.gif _MG_7399サザンカ2010・1・24.gif _MG_7401サザンカ2010・1・24.gif
冬枯れのトンボ王国      サザンカ
_MG_7484キランソウ2010・1・.gif _MG_7488オオイヌノフグリ201.gif _MG_7495ウメ2010・1・26トン.gif
 キランソウ        オオイヌノフグリ     近所のウメ

<整備作業はモートンイトトンボ用湿地保護区の畦補修が終了、学遊館裏の加湿用ヒメガマ池とアサザ池の、オオフサモなど不要植物除去にかかっています。これが終わると、中断しているスイレン抜き作業再開です。
_MG_7196作業2009・1・22トン.gif _MG_7479整備作業2010・1・26.gif _MG_7454ダイサギ2010・1・25.gif
モートンイトの水辺  学遊館裏のアサザ池など 高見?のダイサギ


画像はすべて、クリックすると拡大します。





by 杉村光俊  at 17:35 |  トンボ王国最新情報 |  comment (0)  |   |  page top ↑

改修工事始まる

今週の作業は、モートンイトトンボが生息している谷中央部の湿地保護区です。案の定、谷入り口付近の保護区がきっちり整備されて出難くなったので、こちらの方を思いっきり荒らしまくっていました。畦補修のついでに、日陰を作り過ぎているコナラも少し間引きさせてもらっています。
18日から「学遊館あきついお」のうち、とんぼ館の改修工事が始まりました。立てつけの悪くなった木製の引き戸のサッシ化や、20年近く風雨にさらされて色あせてしまった外装の防腐剤塗り、朽ちてきたバルコニーの撤去などが今月29日までにおこ行われます。さらに、東屋の周りに藤棚も作りました。
_MG_6975作業2010・1・17トン.gif _MG_7116とんぼ館改修2010・1.gif _MG_7113フジ棚設置2010・1・.gif
  畦直し作業     とんぼ館の改修工事    藤棚設置

久しぶりにポカポカ陽気となった、19日、今シーズン最初のトンボ撮りとして、ホソミイトトンボと遊んできました。♀ばかり4頭で、♂やホソミオツネントンボは見られませんでした。
_MG_7124ホソミイトトンボ越.gif _MG_7131○ホソミイトトンボ.gif _MG_713キチョウ2010・1・19.gif
 越冬場所       ホソミイトトンボ越冬型   キチョウ

画像はすべて、クリックすると拡大します





by 杉村光俊  at 17:00 |  トンボ王国最新情報 |  comment (0)  |   |  page top ↑

金魚泥棒捕まる

実は、1年ほど前から「学遊館あきついお」の屋外バックヤードで飼育している、トサキン若魚などの金魚が何者かにさらわれるという事件が続発していました。最近では、展示場でもあるメダカビオトープの、ナンキンやトサキン成魚にまで被害が及んでいました。犠牲総数は約40尾。大半がトサキンです。
_MG_6801金魚飼育場ギ2010・1.gif _MG_0488ナンキン2009・10・2.gif _MG_7039トサキン2009・7・13.gif
犯行現場(犯人は網の隙間から侵入)と犠牲になった金魚たち

去る1月12日、ついに真犯人(鳥)が現行犯逮捕されました。トンボ王国に住み着いている若いアオサギで、これからはまじめに野生のフナを捕って生活していくよう言い聞かせ?釈放しました。詳しくは、社団法人・トンボと自然を考える会会報「トンボと文化」で。
_MG_6786ドロボウアオサギ201.gif _MG_6799金魚飼育場ギ2010・1.gif _MG_6795ドロボウアオサギ201.gif
身柄確保されたアオサギと危うく難を逃れた金魚たち 釈放されたアオサギ

さて13日からの寒波で、四万十地方はまた雪景色となりました。11日まで頑張っていたヒメアカネは12日以降姿を見せてくれず、どうやら1月11日をもって2009年のトンボ・シーズンは終了したようです。
_MG_6814降雪2010・1・13トン.gif _MG_6820降雪2010・1・13トン.gif _MG_6842降雪2010・1・14四万.gif
      13日の降雪(トンボ王国)       14日の四万十川
      _MG_6850積雪2010・1・14トン.gif _MG_6887積雪2010・1・14トン.gif
             14日のトンボ王国

雪の中でも、アカガエルの卵塊が氷に閉じ込められても、待ったなしの整備作業。湿地保護区は本来の環境を取り戻しつつあります。
_MG_6960ニホンアカガエル卵.gif _MG_6812湿地保護区整備作業2.gif _MG_6950湿地保護区2010・1・.gif
ニホンアカガエルの卵塊  雪中の整備作業  朝もや立つ湿地保護区

画像はすべて、クリックすると拡大します。



by 杉村光俊  at 15:40 |  トンボ王国最新情報 |  comment (1)  |   |  page top ↑

10日越え

ヒメアカネ♂が11日も元気な姿を見せてくれました。9日から毎日1♂の生存が確認できていましたが、9?10日に確認できた個体と、11日に確認した個体は翅の欠損具合が異なっており、どうやら別個体のようです。13日から数日間続きそうな寒波を凌ぐことができれば、ヒメアカネとしての長寿記録(1月20日更新)も期待できそうです。
   _MG_6636ヒメアカネ♂2010・1.gif  _MG_6780ヒメアカネ♂2010・1.gif _MG_6768ヒメアカネ♂2010・1.gif
9日撮影ヒメアカネ♂    10日撮影      11日撮影

そのヒメアカネ指定席がある、湿地保護区の整備を進めてます。ここではネアカヨシヤンマなど流水湿地性種に加え、両サイドを流れる水路の日照を確保してアサヒナカワトンボの増殖も狙っています。
_MG_6648整備作業2010・1・9.gif _MG_6649整備作業2010・1・9.gif _MG_6769湿地保護区2010・1・.gif
  湿地保護区の整備状況

年明け前後の寒波で一旦休止状態となっていた、春の花が再び目立ち始めています。その中に、まだ落下しそうもない柿の実がたくさん残っています。
_MG_6653キツネノボタン2010.gif _MG_6782スミレ2010・1・11ト.gif _MG_6658フジツツジ2010・1・.gif _MG_6656シブガキ2010・1・9.gif
キツネノボタン  スミレ        フジツツジ       シブガキ

四万十川学遊館あきついお・さかな館では、多忙な私たちに負けないくらい子育てに勤しむ魚たちの姿があります。
_MG_6484エンゼル育児2010・1.gif _MG_6500ブリチャージ育児201.gif _MG_6502ジルティラピア育児2.gif
ダイヤモンド・エンゼル  ブリチャージ      ジル・ティラピア


by 杉村光俊  at 11:18 |  トンボ王国最新情報 |  comment (1)  |   |  page top ↑

ヒメアカネ頑張る

昨年末30日を最後に、姿をみせてくれないキトンボ。そろそろ捜索打ち切りを余儀なくされそうです。ただ、トンボ王国では、湿地保護区でまだヒメアカネが頑張ってくれています。5日には2♂、7日には1♂の生存が確認できました。ちなみに、7日正午頃の気温は日照部でも開けた所では気温7.5℃前後、湿度27%前後でしたが、北側を笹竹に囲まれたヒメアカネ指定席は気温14℃前後、湿度43%前後でした。当面は10日越えを期待していますが、当地方でのヒメアカネご長寿最高記録は1月20日です。
_MG_6001ヒメアカネ♂2010・1.gif _MG_6273ヒメアカネ♂2010・1.gif _MG_5912湿地保護区2010・1・.gif
ヒメアカネ♂1月5日撮影  1月7日撮影   ヒメアカネの指定席

スイレン抜き作業はまだ終わっていませんが、池の水が冷た過ぎるので湿地保護区の整備を先に片付けることにしました。ここでの最大目的はネアカヨシヤンマの増殖です。
_MG_5988トンボ池2010・1・5.gif _MG_6151整備作業2010・1・6.gif _MG_6153整備作業2010・1・6.gif
湿地保護区の整備は、雑草の刈り取り、水路補修など

「学遊館あきついお」の植え込みにジョウビタキがやってきました。
        _MG_6279ジョウビタキ2010・1.gif _MG_6311ジョウビタキ2010・1.gif


画像はすべて、クリックすると拡大します



by 杉村光俊  at 16:17 |  トンボ王国最新情報 |  comment (0)  |   |  page top ↑

年越し赤トンボ

大晦日はいきなりの大雪(当地方としては)となり、それなりに日差しが戻った元旦も昼下がりの気温僅か5℃前後。
_MG_5691降雪2009・12・31ト.gif _MG_5692降雪2009・12・31と.gif _MG_5716降雪2009・12・31ト.gif _MG_5699降雪2009・12・31ト.gif
大晦日のトンボ王国
      _MG_5676降雪2009・12・31佐.gif       _MG_5731積雪2010・1・1四万.gif
     大晦日の四万十川(沈下橋)     元旦の四万十川             

それでも赤トンボは生きていました。翌2日、湿地保護区にヒメアカネ1♂、2ヶ所の水辺でそれぞれアキアカネ1♂。だだ、一番安泰と考えていたキトンボが姿を見せてくれず、案じています。3日は「晴れ」の予報とは裏腹、終日の曇天で気温が上がらず捜索できずじまいでした。4日以降の捜索に望みをつないでいるところです。
こんなに寒いのに、さかな館・メダカビオトープでキシツツジが一厘開花しました。リュウノウギクもまだ咲き続けています。やはり、基本的には「温暖化」なのでしょうか。
_MG_5775ヒメアカネ♂2010・1.gif _MG_5738キシツツジ2010・1・.gif _MG_5741キシツツジ2010・1・.gif _MG_5776リュウノウギク2010.gif
新年を迎えたヒメアカネ       メダカ池のキシツツジ       リュウノウギク

なお、遅れ気味の保護区整備作業は元旦のみお休みし、2日から開始しています。
         _MG_5765作業(マコモ抜き)2.gif _MG_5766作業(マコモ抜き)2.gif
       
 画像はすべて、クリックすると拡大します   
 
by 杉村光俊  at 10:08 |  トンボ王国最新情報 |  comment (0)  |   |  page top ↑
イベント情報・お知らせ
トンボ王国のホームページはこちらからどうぞ
www.gakuyukan.com/

催しのお知らせ

赤とんぼまつり

開催趣旨:アキアカネを筆頭に、近年激減著しい秋の赤トンボの仲間。大半の種が水田や灌漑用の溜池や水路などで育ち、日本人の「食」と深い関りがある。改めて、多くの人々に赤トンボと食の安全を考えてもらうきっかけとしたい。



【アカトンボ写真展】

内容:アキアカネなどアカトンボ属を中心として、ショウジョウトンボなど四国内に記録がある赤い体色のトンボ26種+ハイブリッド2種の生態写真64点を展示。
期間:2024年9月21日(土)2025年2月2日(日)
場所:とんぼ館ロビー

【赤とんぼクイズ】

内容:赤とんぼ写真展のキャプションの中に答えがある、A-4版用紙の3択10問クイズ。希望により有料入館者1名1回挑戦でき、8問以上正解するとナツアカネもしくはヒメアカネを模したミニ・ビーズトンボ・ストラップを進呈。
クイズ用紙は受付で配布。年間パスポートでの入館者は、期間中8問正解できるまで何度でもチャレンジ可。

【四国の赤とんぼパズル・ゲーム】

内容:四国内で記録されているアカトンボ属17種50枚の2分割パズルを用い、10分間で5種以上完成させると、キトンボを模したミニ・ビーズトンボ・ストラップを進呈。
チャレンジ料1回500円。

【個別観察会】

内容:トンボと自然を考える会員限定。日程・時間調整の上でスタッフが適宜実施している調査・整備作業に同行でき、希望によりトンボ撮影の便宜も図ります。
ご入会は四万十川学遊館受付のほか、ホームページからもお申し込みいただけます。

毎日イベント・ビーズトンボ携帯ストラップ作り&四万十川の蛇紋岩みがき
内容:ビーズで作るトンボ・アクセサリーの携帯ストラップ版(簡素化したデザインで、所要時間約30分)と、磨くほどに輝きを増す四万十川の蛇紋岩みがき(所要時間約30分)。

カテゴリー
検索フォーム
リンク
このブログをリンクに追加する
プロフィール

杉村光俊

Author:杉村光俊
1955年高知県中村市(現四万十市)に生まれる。
1985年(社)トンボと自然を考える会常務理事
日本蜻蛉学会会員
トンボ生態写真家

最近の記事
月別アーカイブ
最近のコメント
RSSフィード