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大詰め

 今年のトンボ・シーズンも残り僅かとなりました。赤トンボも老熟個体が目立ち始めましたが、まだキトンボを筆頭にヒメアカネやアキアカネなどは産卵活動が続いています。

   239A8624ドウダンツツジ2018・11・25トンボ王国  239A7897トラマルハナバチ&ホトトギス2018・11・16トンボ王国  239A7944キタキチョウ&コウヤボウキ2018・11・17トンボ王国
ドウダンツツジ紅葉 ホトトギス&トラマルハナバチ コウヤボウキ&キタキチョウ

239A8112ヒメアカネ♂休眠2018・11・19トンボ王国 239A8021アキアカネ♂休眠2018・11・18トンボ王国 239A7999アキアカネ♀休眠2018・11・18トンボ王国 239A8096マユタテアカネ♂休眠2018・11・19トンボ王国
早寝遅起きになった赤トンボたち  左よりヒメ♂ アキ♂♀ マユタテ♂

239A8540キトンボ産卵場所2018・11・24トンボ王国 239A7801キトンボ♂2018・11・15トンボ王国 239A8517キトンボ交尾2018・11・24トンボ王国 239A8493キトンボ連結産卵2018・11・24トンボ王国
 黄スイレン池     キトンボ♂  同 交尾         同 連結産卵

   239A7667コフキヒメイトトンボ♂2018・11・13トンボ王国  239A7824シオカラトンボ♂2018・11・16トンボ王国  239A8616マイコアカネ♂2018・11・25トンボ王国
コフキヒメイトトンボ♂(13日) シオカラトンボ♂(16日) マイコアカネ(25日)

   239A8458オオアオイトトンボ♂2018・11・24トンボ王国  239A7935アキアカネ交尾2018・11・17トンボ王国  239A8474ツマグロヒョウモン交尾2018・11・24トンボ王国
   オオアオイトトンボ♂    アキアカネ交尾    ツマグロヒョウモン交尾

   239A8353コバネイナゴ2018・11・23トンボ王国右手湿地保護区  239A7848オンブバッタ♂♀2018・11・16トンボ王国  239A8356ベニコウホネ2018・11・23トンボ王国右手湿地保護区
    コバネイナゴ       オンブバッタ        ベニコウホネ

 トンボ撮りの手が空いてきたので、湿地保護区の補修作業を本格化させています。早速ニホンアカガエルが偵察?にやってきました。

   239A7662水域作り2018・11・13トンボ王国右手湿地保護区  239A7663水域作り2018・11・13トンボ王国右手湿地保護区  239A7666ニホンアカガエル2018・11・13トンボ王国右手湿地保護区
    作業前           作業後           ニホンアカガエル

 7月以降、周辺の水辺からほとんど姿を消していたベニトンボが、ここにきてポツポツと見られるようになっていますが、時すでに遅しといった感じです。

   239A8586ベニトンボ生息地2018・11・24四万十市深木  239A8572ベニトンボ♂2018・11・24四万十市深木  239A8596ベニトンボ♂2018・11・24四万十市深木
    生息環境                   ベニトンボ♂

 日高村のオオキトンボもまだ頑張っています。

   239A7725オオキトンボ♂探雌飛翔2018・11・14日高  239A8322オオキトンボ♂捕食2018・11・22日高村  239A7770オオキトンボ♀2018・11・14日高村
  オオキトンボ♂探雌飛翔    同 ♂捕食       同 雌休止

 去る18日、来年度から四万十市の観光大使を引き受けてくれることになった昆虫好きの有名漫画家兼コメンテーターY氏ほかの案内で、足摺岬のオオキンカメムシと、大月町のアマミサソリモドキを見てきました。後者は、いつ見ても不気味です。

   239A7957オオキンカメムシ集団越冬2018・11・17土佐清水市足摺岬天狗の鼻  239A7954オオキンカメムシ集団越冬2018・11・17土佐清水市足摺岬天狗の鼻  239A7978アマミサソリモドキ2018・11・17大月町赤泊
            オオキンカメムシ            アマミサソリモドキ

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by 杉村光俊  at 18:30 |  トンボ王国最新情報 |  comment (0)  |   |  page top ↑

晩秋のトンボ撮り

 イチョウの葉が色付いてきたトンボ王国。

239A7622イチョウ2018・11・11トンボ王国あきついお前庭 239A7624イチョウ2018・11・11トンボ王国あきついお前庭 239A6823櫂ノ木2018・11・5トンボ王国 239A7508ツマグロヒョウモン♀&ツワブキ2018・11・10トンボ王国
 イチョウ                櫂ノ木     ツマグロヒョウモン&ツワブキ

 赤トンボ・シーズンも終盤戦です。湿地保護区ではヒメアカネの産卵が佳境を迎えています。まだオスの数が多いためか、単独産卵がほとんど見られません。マユタテアカネの産卵も続いています。

239A7403右手湿地保護区2018・11・9トンボ王国 239A7377ヒメアカネ交尾2018・11・9トンボ王国右手湿地保護区 239A7396ヒメアカネ連結産卵2018・11・9トンボ王国右手湿地保護区 239A7361マユタテアカネ連結産卵2018・11・9トンボ王国右手湿地保護区
 右手湿地保護区    ヒメアカネ交尾     同 連結産卵 マユタテ連結産卵

 イノシシの悪さが目立ち始める中、晴天の昼下がりには各種赤トンボがそこここでハネを休めています。

239A7521アキアカネ♂2018・11・10トンボ王国 239A7503ナツアカネ♂2018・11・10トンボ王国 239A7498マイコアカネ♂2018・11・10トンボ王国 239A6372コノシメトンボ♀2018・11・2トンボ王国
 アキアカネ♂      ナツアカネ♂    マイコアカネ♂ コノシメトンボ♀

   239A7516イチモンジセセリ&コウヤボウキ2018・11・10トンボ王国ロウ  239A7491ダイサギ2018・11・10トンボ王国  239A6675イノシシ荒らし2018・11・4トンボ王国
 イチノンジセセリ&コウヤボウキ  ダイサギ       イノシシ荒らし

 晴天続きで、水位が下がってきた四万十川トンボ池。アキアカネがようやく本来の場所で本格的な産卵を始めました。ただ、ほとんど干上がった水溜りで産卵を続けるカップルもいないではありませんが…

239A7216四万十川トンボ池2018・11・8四万十市中村四万十町四万十川河川敷 239A7110アキアカネ連結産卵2018・11・7四万十市中村四万十町四万十川トンボ池 239A7111アキアカネ連結産卵2018・11・7四万十市中村四万十町四万十川トンボ池 239A7108アキアカネ連結産卵2018・11・7四万十市中村四万十町四万十川河川敷水溜り
 四万十川トンボ池        アキアカネ連結産卵     同 雨後の水溜り

 最下流の四万十川トンボ池では、岸辺の植物が枯れ始めマイコアカネの産卵が見つけやすくなりました。アオイトトンボもまだ頑張っています。

239A7533四万十川トンボ池2018・11・11四万十市鍋島四万十川河川敷 239A7462マイコアカネ♂2018・11・10四万十市鍋島四万十川トンボ池 239A7546マイコアカネ交尾2018・11・11四万十市鍋島四万十川トンボ池 239A7582マイコアカネ連結産卵2018・11・11四万十市鍋島四万十川トンボ池
 四万十川トンボ池   マイコアカネ♂      同 交尾      同 連結産卵

239A7597アオイトトンボ♂2018・11・11四万十市鍋島四万十川トンボ池 239A7587アオモンイトトンボ交尾2018・11・11四万十市鍋島四万十川トンボ池 239A7470リスアカネ♂2018・11・10四万十市鍋島四万十川トンボ池 239A6384アキグミ2018・11・2四万十市鍋島四万十川トンボ池
 アオイトトンボ♂ アオモンイト交尾 リスアカネ交尾    アキグミ

 去る3日、今秋2回目の尾道市周辺のトンボ調査に出かけました。一番の目的はタイリクアカネの確認でしたが、思いがけず多数のキトンボ(オスばかりながら)とオオアオイトトンボの産卵なども見られました。

239A6427タイリクアカネ♂2018・11・3広島県尾道市神田町の池 239A6543タイリクアカネ♂飛翔2018・11・3広島県尾道市神田町の池 239A6555タイリクアカネ交尾2018・11・3広島県尾道市神田町の池 239A6472タイリクアカネ連結産卵2018・11・3広島県尾道市神田町の池
 タイリクアカネ♂     同 ♂探雌飛翔    同 交尾      同 連結産卵

   239A6574キトンボ♂2018・11・3広島県尾道市神田町の池  239A6579マイコアカネ交尾2018・11・3広島県尾道市神田町の池  239A6656オオアオイトトンボ連結産卵2018・11・3広島県尾道市神田町の池
    キトンボ♂         マイコアカネ交尾  オオアオイトトンボ連結産卵

 今月初めまで四万十川でたむろしていたナベヅルたちが、いつもの場所で見られるようになりました。11日にはマナヅル数羽も仲間入りしていました。

   239A6132ナベヅル群れ2018・10・31四万十市山路四万十川  239A6793ナベヅル群れ2018・11・4四万十市森沢  239A7617ナベヅル&マナヅル2018・11・11四万十市森沢
      ナベヅルの群れ10月31日&11月4日    マナヅルも仲間入り

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キトンボ活動開始

 朝夕の冷え込みが強まり、赤トンボの生殖活動もラストスパートです。トンボ王国では、ミゾソバの花が咲き終わり、キトンボが生殖活動を始めました。

   239A3853ミゾソバ2018・10・18トンボ王国  239A5942テングチョウ吸蜜2018・10・30  239A5996アキアカネ♂2018・10・30
  在りし日のミゾソバ(18日)  テングチョウ吸蜜    アキアカネ♂ 

239A5968キトンボ♂2018・10・30 239A5067キトンボ交尾2018・10・25トンボ王国 239A5091キトンボ♂産卵警護2018・10・25トンボ王国 239A5113キトンボ単独産卵2018・10・25トンボ王国
 キトンボ♂           同 交尾           警護付き単独産卵

239A4118モノサシトンボ♀2018・10・18トンボ王国 239A3847コフキヒメイトトンボ♂2018・10・18トンボ王国239A3840コフキヒメイトトンボ産卵2018・10・18トンボ王国 239A4914リスアカネ♂2018・10・24トンボ王国中央
 モノサシトンボ♀        コフキヒメイトトンボ♂& 産卵   リスアカネ♂

 赤鉄橋下の四万十川トンボ池は水の濁りが取れず、アキアカネは相変わらず雨後の水溜りで産卵を続けています。

   239A4920アキアカネ連結産卵2018・10・24四万十市中村四万十町四万十川河川敷おまつり広場雨後の水溜り  239A3748アキアカネ連結産卵2018・10・18四万十市中村四万十町四万十川河川敷水溜り  239A4275アキアカネ連結産卵2018・10・20四万十市中村四万十町四万十川河川敷水溜り
            雨後の水溜りでのアキアカネ連結産卵

 カモ類が集まってきた最下流の四万十川トンボ池では、マイコアカネが元気です。

   239A4340マガモほか2018・10・20四万十市鍋島四万十川トンボ池  239A4079マイコアカネ♂2018・10・19四万十市鍋島四万十川トンボ池  239A4357マイコアカネ交尾2018・10・20四万十市鍋島四万十川トンボ池
    マガモほか        マイコアカネ♂       同 交尾   

 アオイトトンボやオオアオイトトンボの中に、完全に成熟したホソミオツネントンボも♂1頭が交じっていました。このまま越冬する気でしょうか?

239A4351アオイトトンボ♂2018・10・20四万十市鍋島四万十川トンボ池 239A3813アオイトトンボ♀2018・10・18四万十市鍋島四万十川河川敷四万十川トンボ池 239A5119オオアオイトトンボ♂2018・10・25四万十市鍋島四万十川トンボ池 239A5115ホソミオツネントンボ♂2018・10・25四万十市鍋島四万十川トンボ池
    アオイトトンボ♂&♀     オオアオイトトンボ♂ ホソミオツネントンボ♂

 スナアカネが見られた水田は、随分と雑草が伸びてきましたがハネビロトンボだけはまだ飛び回っています。

   239A3824ハネビロトンボ♂2018・10・18四万十市竹島  239A4091ハネビロトンボ♂2018・10・18四万十市竹島  239A4095ハネビロトンボ♂2018・10・18四万十市竹島
                 いずれもハネビロトンボ♂

 少し古い話になりましたが去る21日、いい風が吹いたので久々に飛来アカネを求め島根県入りしました。残念ながら?オナガアカネの♂ばかりでした。

239A4472ナツアカネ♀休眠2018・10・21島根県安来市東赤江町 239A4516オナガアカネ♂2018・10・21島根県安来市 239A4563オナガアカネ♂2018・10・21島根県安来市 239A4551タイリクアカネ♂2018・10・21島根県安来市
ナツアカネ♀休眠       オナガアカネ♂        タイリクアカネ♂
   
 日高村のオオキトンボは、引き続き村内2ヶ所の調整池に健在です。ただ、ネキトンボなど、他の赤トンボは減少しているように感じました。特に、ナツアカネがいません。

   239A5329オオキトンボ♂2018・10・26日高村  239A5271オオキトンボ♂探雌飛翔2018・10・26日高村  239A5269オオキトンボ交尾2018・10・26日高村
    オオキトンボ♂       同 探雌飛翔       同 交尾 

239A5347オオキトンボ♂2018・10・26日高村 239A5381ネキトンボ♂2018・10・26日高村 239A5389オオアオイトトンボ交尾2018・10・26日高村 239A5415ハラビロカマキリ捕食(クロコノマ)2018・10・26日高村
 オオキトンボ♂     ネキトンボ オオアオイトトンボ交尾 ハラビロカマキリ

 10月も半ばを過ぎ、その季節になったので土佐清水市のミヤマアカネをのぞいてきました。相変わらずの風景が広がっていましたがトンボの方は激減で、2回出向き、ここでもナツアカネは0、コノシメトンボも♂1頭だけ、ミヤマアカネのみならず、マユタテアカネも辛うじて産卵が見られた程度でした。この先、どうなるのでしょうか…

   239A5759ミヤマアカネ交尾2018・10・29  239A5783ミヤマアカネ連結産卵2018・10・29  239A5805マユタテアカネ連結産卵2018・10・29
    ミヤマアカネ交尾     同 連結産卵     マユタテアカネ連結産卵

 ついでに、近くの「道の駅」そばの池と河川も見てきました。池では、これまで確認できていなかったムスジイトトンボが多く見られましたが、オオカナダモが水面一杯に広がってきたためか、トンボの方は種類も個体数も減少していました。

   239A5920ネキトンボ2018・10・29  239A5911ネキトンボ2018・10・29  239A4707ムスジイトトンボ♂2018・10・22土佐清水市三崎道の駅めじかの里調整池
              ネキトンボ♂            ムスジイトトンボ♂

 河川では、南方種のユゴイがよく目立っていました。

239A5900ユゴイ生息地2018・10・29 239A5901ウグイ2018・10・29 239A5846ユゴイ2018・10・29 239A5869ユゴイ2018・10・29
土佐清水市内の河川   ウグイ              ユゴイ

 夏以降、四万十地方ではベニトンボがほとんど見られませんでした。秋になって、またポツポツ見つかるようになっていますが、温暖化の申し子とはいえ、いなければいないで気がかりです。

   239A5642ベニトンボ♂2018・10・28四万十市深木  239A5657ベニトンボ♂2018・10・28四万十市深木  239A4943マイコアカネ♂2018・10・24四万十市間崎トロ池横水路
              ベニトンボ♂             マイコアカネ♂

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by 杉村光俊  at 10:19 |  トンボ王国最新情報 |  comment (0)  |   |  page top ↑
イベント情報・お知らせ
トンボ王国のホームページはこちらからどうぞ
www.gakuyukan.com/

催しのお知らせ

赤とんぼまつり

開催趣旨:アキアカネを筆頭に、近年激減著しい秋の赤トンボの仲間。大半の種が水田や灌漑用の溜池や水路などで育ち、日本人の「食」と深い関りがある。改めて、多くの人々に赤トンボと食の安全を考えてもらうきっかけとしたい。



【アカトンボ写真展】

内容:アキアカネなどアカトンボ属を中心として、ショウジョウトンボなど四国内に記録がある赤い体色のトンボ26種+ハイブリッド2種の生態写真64点を展示。
期間:2024年9月21日(土)2025年2月2日(日)
場所:とんぼ館ロビー

【赤とんぼクイズ】

内容:赤とんぼ写真展のキャプションの中に答えがある、A-4版用紙の3択10問クイズ。希望により有料入館者1名1回挑戦でき、8問以上正解するとナツアカネもしくはヒメアカネを模したミニ・ビーズトンボ・ストラップを進呈。
クイズ用紙は受付で配布。年間パスポートでの入館者は、期間中8問正解できるまで何度でもチャレンジ可。

【四国の赤とんぼパズル・ゲーム】

内容:四国内で記録されているアカトンボ属17種50枚の2分割パズルを用い、10分間で5種以上完成させると、キトンボを模したミニ・ビーズトンボ・ストラップを進呈。
チャレンジ料1回500円。

【個別観察会】

内容:トンボと自然を考える会員限定。日程・時間調整の上でスタッフが適宜実施している調査・整備作業に同行でき、希望によりトンボ撮影の便宜も図ります。
ご入会は四万十川学遊館受付のほか、ホームページからもお申し込みいただけます。

毎日イベント・ビーズトンボ携帯ストラップ作り&四万十川の蛇紋岩みがき
内容:ビーズで作るトンボ・アクセサリーの携帯ストラップ版(簡素化したデザインで、所要時間約30分)と、磨くほどに輝きを増す四万十川の蛇紋岩みがき(所要時間約30分)。

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プロフィール

杉村光俊

Author:杉村光俊
1955年高知県中村市(現四万十市)に生まれる。
1985年(社)トンボと自然を考える会常務理事
日本蜻蛉学会会員
トンボ生態写真家

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