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ついに休館

 新型コロナウイルス感染拡大に伴う諸般の事情により、トンボ王国も「四万十川学遊館あきついお」を5月6日まで休館させて頂くこととなりました。

 保護区内はカキツバタが見頃を迎え、スイレンも5品種が咲き始めています。

  239A3822カキツバタ池2020・4・20トンボ王国 239A2929薄ピンク・スイレン2020・4・14トンボ王国 239A2294キムネクマバチ2020・4・8トンボ王国
   カキツバタ池    温帯スイレン   フジとキムネクマバチ

  239A3607アゲハ吸蜜&ノアザミ2020・4・19トンボ王国 239A3160オグラコウホネ2020・4・16トンボ王国 239A2900ムベ2020・4・14トンボ王国右手湿地保護区
   ノアザミとアゲハ  オグラコウホネ    ムベ

 春のトンボは繁殖期真っただ中で、モートンイトトンボやサラサヤンマなど、初夏のトンボの羽化も始まっています。

  239A2147タベサナエ♂2020・4・7トンボ王国 239A2657タベサナエ産卵2020・4・11トンボ王国 239A3319シオヤトンボ産卵2020・4・17トンボ王国・白ヶ谷トリミング
   タベサナエ♂    同 産卵      シオヤトンボ産卵

  239A3147ヨツボシトンボ♂2020・4・16トンボ王国 239A3177トラフトンボ産卵2020・4・16トンボ王国 239A3666オオイトトンボ連結産卵2020・4・19トンボ王国
   ヨツボシトンボ♂  トラフトンボ産卵 オオイトトンボ連結産卵

  239A3787クロスジギンヤンマ♂羽化2020・4・20トンボ王国あきついお中庭ビオトープ 239A3807クロスジギンヤンマ♂羽化・初飛行2020・4・20トンボ王国あきついお中庭ビオトープ・加工 239A3474クロスジギンヤンマ産卵2020・4・18トンボ王国あきついお中庭ビオトープ
    クロスジギンヤンマ♂羽化~処女飛行   同 産卵

  239A3280ヤマサナエ♂羽化(排水)2020・4・17トンボ王国右手湿地保護区 239A3650サラサヤンマ♀羽化2020・4・19トンボ王国あきついお床下 239A3922モートニトトンボ半成熟♂2020・4・21トンボ王国
   ヤマサナエ♂羽化  サラサヤンマ♀羽化 モートンイトトンボ♂  

 これから5月中旬にかけては一年中で一番さわやかな季節、花見散策で来園される方も少なくないのですが、休館に伴い入り口北側の大駐車場も使用できなくなっていますのでご注意下さい。そんなことで、トンボ王国の生きもの情報は当面、本ブログかフェイスブックの画像のみでお楽しみ頂き、コロナ終息後にぜひ入館込みでのご来園を宜しくお願いします。

 なお、四万十地方のムカシトンボですが、南の産地では早くも老熟期となりました。

  239A3216ムカシトンボ♂探雌パトロール飛翔2020・4・16四万十市磯ノ川 239A2958ムカシトンボ産卵(ジャゴケ)2020・4・14三原村江ノ谷 239A2208ムカシトンボ産卵(フキ)2020・4・7四万十市津蔵渕伊豆田伊豆田今大師奥
 ムカシトンボ♂探雌飛翔 同 産卵(ジャゴケ)同 産卵(フキ)

画像はすべて、クリックすると拡大します。

by 杉村光俊  at 17:15 |  トンボ王国最新情報 |  comment (0)  |   |  page top ↑

出し抜かれ続出

 早くもカキツバタが見頃を迎えつつあるトンボ王国。ツツジ山の主役は、フジツツジからオンツツジに変わりました。

  239A1971カキツバタ2020・4・5トンボ王国 239A1282マンカラ・ウボン&ソメイヨシノ2020・3・28トンボ王国 239A1963オンツツジ2020・4・5トンボ王国
   カキツバタ     温帯スイレン    オンツツジ 

  239A1740ノダフジ2020・4・3トンボ王国 239A1661アリアケスミレ2020・4・2トンボ王国 239A1269ミツガシワ2020・3・28トンボ王国
   フジ        アリアケスミレ   ミツガシワ     

 トンボの出現も急ピッチで、その把握に四苦八苦です。イトトンボ類の初見に気を取られているうちにアサヒナカワも、クロスジギンも、シオカラも(多分トラフも…)羽化初見を押さえられませんでした。シオカラもアサヒナカワも羽化後数日経った状態、クロスジギンなど、4月3日になって3月31日の雨に打たれたであろう羽化殻を発見するという情けなさ。

  239A1227ヨツボシトンボ羽化後♀2020・3・28トンボ王国 239A1738シオカラトンボ未成熟♂2020・4・3トンボ王国 239A1950オオイトトンボ未成熟♀2020・4・5トンボ王国
ヨツボシトンボ♀羽化 シオカラトンボ未成熟♂オオイトトンボ未成熟♀

   239A1988アサヒナカワトンボ橙色翅型2020・4・5トンボ王国白ケ谷未成熟♂ 239A1978タベサナエ未成熟♀捕食2020・4・5トンボ王国本谷奥 239A1711クロスジギンヤンマ羽化殻2020・4・3トンボ王国あきついお中庭ビオトープ
アサヒナカワトンボ橙♂ タベサナエ♀捕食クロスジギンヤンマ羽化殻

 保護区内はどこに行ってもシオヤだらけ。産卵も3月下旬」から始まっています。

  239A1976シオヤトンボ未成熟♂♀トンボ王国本谷奥 239A1980シオヤトンボ半成熟♂捕食2020・4・5トンボ王国白ケ谷 239A1248シオヤトンボ産卵2020・3・28トンボ王国
シオヤトンボ未成熟♂♀休止 同 半成熟♂捕食  同 産卵

  239A1589ツマグロヒョウモン♂吸蜜&ニョイスミレ2020・4・1トンボ王国 239A1595ベニシジミ吸蜜&オオジシバリ2020・4・1トンボ王国 239A1264ヒメツチハンミョウ2020・3・28トンボ王国
  ツマグロヒョウモン♂ ベニシジミ     ヒメツチハンミョウ
  
 こうなると、トンボ王国外の状況も気がかりです。案の定、3月25日の日高村ではダビドサナエが大量に羽化中、羽化後軽く2~3日は経過と推定される羽化殻も1個残っていました。

  239A0955ダビドサナエほか生息地2020・3・25日高村 239A0999ダビドサナエ♂羽化2020・3・25日高村 239A1030ダビドサナエ♂羽化2020・3・25日高村
   日高村の谷川         ダビドサナエ♂羽化
  
 4月2日には、最下流のトンボ池で1~2日前に羽化したと思われるアオモンイトトンボ3メスと、羽化を終えたばかりのトラフトンボが1オス1メス。

  239A1667四万十川トンボ池2020・4・2四万十市鍋島四万十川河川敷 239A1691アオモンイトトンボ同色型未成熟♀2020・4・22020・4・2四万十市鍋島四万十川トンボ池 239A1666トラフトンボ♂処女飛行2020・4・2四万十市鍋島四万十川トンボ池
 四万十川トンボ池 アオモンイトトンボ同色♀トラフトンボ♂飛び立ち

 4月4日は、数年前から激減している愛媛県宇和島市のオツネントンボ調査。4ヶ所のため池中、昨年は1ヶ所で単独オス3~4頭と連結産卵1例が見られましたが、今年は2ヶ所で2オスと1オスの計3オスのみ。一番サクラがきれいな池ではホソミオツネンだけでした。北方種ゆえ多分、2001年を最後に8ヶ所の水辺全てから姿を消した高知県宿毛市のオツネンと同様、温暖化の進行が大きく関係しているものと考えられます。
仕方ないので、内子町まで足を延ばしました。ここでは幸い、満開のソメイヨシノの下、10ペアほどの産卵を見ることができました。

  239A1897ホソミオツネントンボ♂2020・4・4愛媛県宇和島市 239A1844オツネントンボ連結産卵2020・4・4愛媛県内子町 239A1865オツネントンボ連結産卵2020・4・4愛媛県内子町
 ホソミオツネントンボ♂    オツネントンボ連結産卵

 周辺の渓流ではクロサナエの羽化が続き、ムカシトンボの産卵が始まっています。

  239A1420クロサナエ♂羽化(排水)2020・3・29三原村江ノ谷 239A0831ムカシトンボ未成熟♀休止2020・3・24四万十市津蔵渕伊豆田今大師奥 239A2077ムカシトンボ産卵痕2020・4・6今大師
   クロサナエ♂羽化 ムカシトンボ未成熟♀ 同 産卵痕(フキ)

画像はすべて、クリックすると拡大します。


by 杉村光俊  at 19:28 |  トンボ王国最新情報 |  comment (0)  |   |  page top ↑
イベント情報・お知らせ
トンボ王国のホームページはこちらからどうぞ
www.gakuyukan.com/

催しのお知らせ

赤とんぼまつり

開催趣旨:アキアカネを筆頭に、近年激減著しい秋の赤トンボの仲間。大半の種が水田や灌漑用の溜池や水路などで育ち、日本人の「食」と深い関りがある。改めて、多くの人々に赤トンボと食の安全を考えてもらうきっかけとしたい。



【アカトンボ写真展】

内容:アキアカネなどアカトンボ属を中心として、ショウジョウトンボなど四国内に記録がある赤い体色のトンボ26種+ハイブリッド2種の生態写真64点を展示。
期間:2024年9月21日(土)2025年2月2日(日)
場所:とんぼ館ロビー

【赤とんぼクイズ】

内容:赤とんぼ写真展のキャプションの中に答えがある、A-4版用紙の3択10問クイズ。希望により有料入館者1名1回挑戦でき、8問以上正解するとナツアカネもしくはヒメアカネを模したミニ・ビーズトンボ・ストラップを進呈。
クイズ用紙は受付で配布。年間パスポートでの入館者は、期間中8問正解できるまで何度でもチャレンジ可。

【四国の赤とんぼパズル・ゲーム】

内容:四国内で記録されているアカトンボ属17種50枚の2分割パズルを用い、10分間で5種以上完成させると、キトンボを模したミニ・ビーズトンボ・ストラップを進呈。
チャレンジ料1回500円。

【個別観察会】

内容:トンボと自然を考える会員限定。日程・時間調整の上でスタッフが適宜実施している調査・整備作業に同行でき、希望によりトンボ撮影の便宜も図ります。
ご入会は四万十川学遊館受付のほか、ホームページからもお申し込みいただけます。

毎日イベント・ビーズトンボ携帯ストラップ作り&四万十川の蛇紋岩みがき
内容:ビーズで作るトンボ・アクセサリーの携帯ストラップ版(簡素化したデザインで、所要時間約30分)と、磨くほどに輝きを増す四万十川の蛇紋岩みがき(所要時間約30分)。

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プロフィール

杉村光俊

Author:杉村光俊
1955年高知県中村市(現四万十市)に生まれる。
1985年(社)トンボと自然を考える会常務理事
日本蜻蛉学会会員
トンボ生態写真家

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