fc2ブログ

ホソミイト活動開始

 最高気温が20℃に達した23日、トンボ王国内で越冬中のホソミイトトンボ(Aciagrion migratum) 2♂1♀が林縁の陽だまりに姿を見せてくれました。

_MG_2927ホソミイトトンボ越.gif _MG_2906ホソミイトトンボ越.gif _MG_2911ホソミイトトンボ越.gif _MG_2951ホソミイトトンボ越.gif
ホソミイトトンボ越冬地      ホソミイトトンボ越冬型♂(全て同一個体)

 近所のウメも一気にほころび始め、キヌヤナギはすでに満開、春の花々もポツポツと開花しています。

_MG_3033ウメ2012・2・24トン.gif _MG_3028ハナアブ+ウメ2012・.gif _MG_2958キヌヤナギ2012・2・.gif _MG_2963オオイヌノフグリ201.gif
  近所のウメ      +ハナアブ       キヌヤナギ  オオイヌノフグリ

 湿地保護区ではイノシシによる被害が止まらず、頭を抱え込むばかりでしたが、24日午後、ついにその中の1頭が業者のワナにかかっていました。まだあどけなさが残る子供で、里山が以前のように健全で、十分なエサさえあればこんな目に遭うこともなかったかもしれません。この不憫なイノシシに輪廻の機会があるのなら、この次はぜひパンダかコアラを狙って欲しいと思います。

_MG_2709モートンイトトンボ.gif _MG_2588イノシシ荒らし2012.gif _MG_3004イノシシ2012・2・24.gif _MG_2590モズ2012・2・20トン.gif
イノシシ荒らし現場 オニヒトデも効果なし 確保されたイノシシ 他人事顔?のモズ

 行き着けの川にもボラの子が群れ、川底にはハゼの仲間が目立つようになってきました。

   _MG_2984アベハゼ生息地2012.gif  _MG_2995ボラ2012・2・24四万.gif  _MG_2982アベハゼ2012・2・24.gif
    行き着けの川       ボラ幼魚          アベハゼ


画像はすべて、クリックすると拡大します。

by 杉村光俊  at 10:43 |  トンボ王国最新情報 |  comment (0)  |   |  page top ↑

また積雪

 例年なら、春めいた日も多くなる2月中旬。今年はなかなかで、18日朝にはまた、それなりの積雪が見られました。

_MG_2319降雪2012・2・18四万.gif _MG_2324降雪2012・2・18トン.gif _MG_2329降雪+コサギ2012・2.gif _MG_2332降雪2012・2・18トン.gif
積雪の四万十川                    トンボ王国

 雪景色のトンボ王国で活動しているのは野鳥ばかり、咲き揃ったヤブツバキの花びらも霜焼け状態です。そんな中、トンボ王国スタッフのスイレン抜き作業が佳境入りしています。

   _MG_2310コサギ+ダイサギ2012.gif  _MG_2257アオサギ2012・2・16.gif  _MG_2250ミサゴ2012・2・16ト.gif
    ダイサギ+コサギ     アオサギ          ミサゴ

_MG_2252ノスリ2012・2・16ト.gif _MG_2260ヤブツバキ2012・2・.gif _MG_2259ヤブツバキ2012・2・.gif _MG_2455スイレン抜き2012・2.gif
 ノスリ              ヤブツバキ          スイレン抜き

 近くの川に、四国では珍しいオオハクチョウが飛来しているとのことで、早速見に行ってきました。ツルの誘致用に整備されているビオトープ池で、優雅にたたずんでいました。

           _MG_2343オオハクチョウ2012.gif  _MG_2351オオハクチョウ2012.gif
                    オオハクチョウ

 なお、先月29日から越冬体勢を維持していた、四万十市郊外のホソミイトトンボ♀は今月16日に所在不明となりました。雨模様の一日ではあったものの、気温が上がった15日午後に降り止みをついて、もう少し乾燥した所に場所変えしたのでしょう。


画像はすべて、クリックすると拡大します。
by 杉村光俊  at 11:26 |  トンボ王国最新情報 |  comment (0)  |   |  page top ↑

ホソミイト動かず

 近所の梅がほころび始めたトンボ王国。早々にハナショウブの柵作りを始めました。どうやらその一部が何者かのご馳走と化したらしい、乾燥オニヒトデには頼れそうもないので、転ばぬ先のイノシシ対策というわけです。

   _MG_1010ウメ2012・2・10トン.gif  _MG_1009ウメ2012・2・10トン.gif  _MG_1038ハナショウブ柵つく.gif
              近所のウメ            ハナショウブの柵作り

 湿地保護区ではアカガエルの孵化も始まりました。

   _MG_1256ニホンアカガエル幼.gif  _MG_1257ミズギワカメムシ201.gif  _MG_1040キヌヤナギ2012・2・.gif
    ニホンアカガエル     ミズギワカメムシ     キヌヤナギ

 先月29日に発見した越冬体勢のホソミイトトンボ♀は、雨にも雪にも負けず?2月15日現在もそのままのポーズで頑張っています。12日にはかなり気温が上がり、いくつかの個体が陽だまりに姿を見せていましたが、幸い?この♀は動かずにいてくれました。

_MG_1517ホソミイトトンボ越.gif _MG_1682ホソミイトトンボ越.gif _MG_1929ホソミイトトンボ越.gif _MG_2090ホソミイトトンボ越.gif
ホソミイトトンボ♀12日 同 13日    同 14日       同 15日

   _MG_1539ホソミイトトンボ越.gif  _MG_1532ホソミイトトンボ越.gif  _MG_1533ホソミイトトンボ越.gif
   12日の越冬場所付近  ホソミイトトンボ越冬型♂    同 ♀

 半中半魚の身なので、トンボがいない時期には魚三昧の日々です。というわけで、近くの水辺を覗いてきました。行きつけの磯では、早くもタカノハダイの幼魚が活動を開始、四万十川最下流の支流ではスミウキゴリの幼魚が遡上しているなど、春の息吹も感じられるようになってきていました。

   _MG_1094磯2012・2・10黒潮町.gif  _MG_1086タカノハダイ2012・2.gif  _MG_1071カゴカキダイ2012・2.gif
    黒潮町大方の磯     タカノハダイ        カゴカキダイ

   _MG_1544ヒナハゼ生息地2012.gif  _MG_1600スミウキゴリ幼魚201.gif  _MG_1554ヒナハゼ2012・2・12.gif
    津蔵渕川         スミウキゴリ        ヒナハゼ

           _MG_1588ゴマハゼ2012・2・12.gif  _MG_1605ゴマハゼ2012・2・12.gif
                      ゴマハゼ


画像はすべて、クリックすると拡大します。
by 杉村光俊  at 14:06 |  トンボ王国最新情報 |  comment (0)  |   |  page top ↑

不意打ち

 言った舌の根も乾かないうちに、イノシシの狼藉に見舞われてしまいました。被害に遭ったのは右手湿地保護区、ネアカヨシヤンマの増殖を期して水路方式での整備を行ったばかりの場所です。しかも、前日午前中の見回りでは異常なしだったので、それ以降、多分一晩の間の仕業に違いありません。ちょうどその数日前、別箇所のイノシシ被害が地元新聞で紹介されており、効果があるということで一読者から頂いた乾燥オニヒトデを「ここぞ」と思われる場所に吊るしてみました。結果報告は、また後日。

   _MG_0390イノシシ荒らし2012.gif  _MG_0391イノシシ荒らし2012.gif  _MG_0381オニヒトデ設置2012.gif
      イノシシに荒らされた右谷奥の保護区      乾燥オニヒトデ

 ユキヤナギが咲き始めたトンボ王国では、多目的広場の片隅でヨコヅナサシガメの幼虫が集団で冬越ししています。

   _MG_0721ユキヤナギ2012・2・.gif  _MG_0484ヨコヅナサシガメ幼.gif  _MG_0498ヨコヅナサシガメ幼.gif
    ユキヤナギ               ヨコヅナサシガメ幼虫


 思いついて7日、さかな館に展示するナイル・ティラピアを採りに高知市まで行ってきました。雨上がりの暖かな日となり、到着後10分で片付きました。

   _MG_0782ナイル・ティラピア.gif  _MG_0815ナイル・ティラピア2.gif  _MG_0808ミドリガメ2012・2・.gif
    高知市内の水路   ナイル・ティラピアの群れ   野良ミドリガメ


 翌8日はまた真冬に逆戻り。結構な降雪の中、先月29日に見つけたホソミイトトンボの♀は、6日夜の大雨にも負けず同じ場所で越冬中。別の場所では、シコクトゲオトンボのヤゴも浅い流れの中で寒さに耐えています。

_MG_0869.gif _MG_0914.gif _MG_0833ホソミイトトンボ越.gif _MG_0422シコクトゲオトンボ.gif
     風雪に耐えるホソミイトトンボ♀(8日撮影)  シコクトゲオトンボ終齢幼虫


画像はすべて、クリックすると拡大します。

by 杉村光俊  at 11:03 |  トンボ王国最新情報 |  comment (0)  |   |  page top ↑

耐える

 1月一杯でひとまず湿地保護区の補修作業を終え、2月から再びスイレン抜き作業に戻っています。今シーズンはカシ類の実が多いとのことで、イノシシ被害が比較的少ないことが幸いしています。ただ、この先は未知数ですが…

   _MG_9865湿地保護区整備2012.gif  _MG_9868湿地保護区整備2012.gif  _MG_0039スイレン抜き2012・1.gif
水面の広がった湿地保護区 仕上げのオオフサモ駆除  再開したスイレン抜き

 2日は結構な寒さとなり、トンボ王国はまたまた、うっすら雪化粧となりました。野鳥も学遊館あきついお前に集まってきています。

   _MG_0325積雪2012・2・2トン.gif  _MG_0327ハナミョウガ積雪201.gif  _MG_0329メジロ2012・2・2ト.gif
    雪化粧した観察道    雪中のハナミョウガ    メジロ

 先月29日、10年ほど前から通っている近くの里山で、越冬体勢のホソミイトトンボ♀1頭を見つけました。3日現在も全く同じ場所で風雪に耐えていますが、小雪舞う中でも人の気配を感じると体を回転させて足場の反対側に隠れようとします。めったにないチャンスなので、じっくり楽しみたいと思います。

   _MG_9885ホソミイトトンボ越.gif  _MG_9876ホソミイトトンボ越.gif  _MG_9880ホソミイトトンボ越.gif
   ホソミイトトンボ越冬地       ホソミイトトンボ越冬型♀(活動中)

_MG_0062ホソミイトトンボ越.gif _MG_0240ホソミイトトンボ越.gif _MG_0346ホソミイトトンボ越.gif _MG_0357ホソミイトトンボ越.gif
越冬体制(1月31撮影)  同(2月1日撮影)     同(2月3日撮影)

画像はすべて、クリックすると拡大します。
 
by 杉村光俊  at 12:28 |  トンボ王国最新情報 |  comment (0)  |   |  page top ↑
イベント情報・お知らせ
トンボ王国のホームページはこちらからどうぞ
www.gakuyukan.com/

催しのお知らせ

赤とんぼまつり

開催趣旨:アキアカネを筆頭に、近年激減著しい秋の赤トンボの仲間。大半の種が水田や灌漑用の溜池や水路などで育ち、日本人の「食」と深い関りがある。改めて、多くの人々に赤トンボと食の安全を考えてもらうきっかけとしたい。



【アカトンボ写真展】

内容:アキアカネなどアカトンボ属を中心として、ショウジョウトンボなど四国内に記録がある赤い体色のトンボ26種+ハイブリッド2種の生態写真64点を展示。
期間:2024年9月21日(土)2025年2月2日(日)
場所:とんぼ館ロビー

【赤とんぼクイズ】

内容:赤とんぼ写真展のキャプションの中に答えがある、A-4版用紙の3択10問クイズ。希望により有料入館者1名1回挑戦でき、8問以上正解するとナツアカネもしくはヒメアカネを模したミニ・ビーズトンボ・ストラップを進呈。
クイズ用紙は受付で配布。年間パスポートでの入館者は、期間中8問正解できるまで何度でもチャレンジ可。

【四国の赤とんぼパズル・ゲーム】

内容:四国内で記録されているアカトンボ属17種50枚の2分割パズルを用い、10分間で5種以上完成させると、キトンボを模したミニ・ビーズトンボ・ストラップを進呈。
チャレンジ料1回500円。

【個別観察会】

内容:トンボと自然を考える会員限定。日程・時間調整の上でスタッフが適宜実施している調査・整備作業に同行でき、希望によりトンボ撮影の便宜も図ります。
ご入会は四万十川学遊館受付のほか、ホームページからもお申し込みいただけます。

毎日イベント・ビーズトンボ携帯ストラップ作り&四万十川の蛇紋岩みがき
内容:ビーズで作るトンボ・アクセサリーの携帯ストラップ版(簡素化したデザインで、所要時間約30分)と、磨くほどに輝きを増す四万十川の蛇紋岩みがき(所要時間約30分)。

カテゴリー
検索フォーム
リンク
このブログをリンクに追加する
プロフィール

杉村光俊

Author:杉村光俊
1955年高知県中村市(現四万十市)に生まれる。
1985年(社)トンボと自然を考える会常務理事
日本蜻蛉学会会員
トンボ生態写真家

最近の記事
月別アーカイブ
最近のコメント
RSSフィード