2017/05/31
依然、遅れ気味?
例年なら見頃を迎えている花ショウブが、まだ1・2分咲きといった状況のトンボ王国。春先の低気温もさることながら、このところの少雨も関係していそうです。トンボ池もあちこちで底が見えています。
ハナショウブ池 干上がったトンボ池
池田川の流れも不鮮明になったので、キイロサナエの♂は池で♀の訪れを待っています。
キイロサナエ♂ シオカラトンボ♀捕食(タベサナエ♂)
近年は温暖化の影響で、さながら熱帯地方のように雨季と乾季を繰り返すかのような気候となり、長期の乾燥から多くの水際から植生が失せています。こんなところが、今春、一部のトンボ激減につながっているのかもしれません。ヨツボシトンボやトラフトンボなどの発生数が伸び悩んだ半面、ごく浅い水辺を好むハラビロトンボやサラサヤンマはむしろ例年以上の発生数で、サラサヤンマなど学遊館の植え込み付近でも、多くのオスがパトロール飛翔しているほど。
ハラビロトンボ♂ サラサヤンマ♂なわばり 同 交尾 同 産卵
また、水位の変動が少ない(少なくなったら人為的に注水するので)、学遊館裏庭の青桶は今年もベニイトトンボのお祭りが続いています。
裏庭の青桶 ベニイトトンボ♂羽化 同 交尾 同 連結産卵
チョウトンボ羽化後♂ コフキヒメイト♂ ヤマサナエ♂ オオイトトンボ潜水産卵
近くの清流ではヒメサナエ羽化とアオサナエの生殖行動が普通に見られますが、同所でこの時期よく見られるコヤマトンボの姿がほぼ皆無です。やはり、水際の植生喪失の影響が疑われます。
ヒメサナエ♀羽化
アオサナエ♂ 同 産卵
フタスジサナエ目当てに、ここ10年近く通っている大洲市の池で、今年はとうとう姿を見ず仕舞いでした。トラフも少なめでした。同じ日、内子町の池ではトラフがお祭り状態、アオイトトンボが多数羽化していました。この池は水際がなだらかで、植生も豊かです。
大洲市の池 トラフトンボ♂ 内子町の池 アオイト羽化後♂
28日には、思うところあって大分県に出向きました。ベッコウは昨年比で3割位しか発生しなかったようです。オオヤマトンボの個体数はむしろ多く感じましたが、ヨツボシトンボは激減していました。
ベッコウトンボ休眠中♂ 同 探雌♂ 同 ♀
近くのムカシヤンマは、天候にも恵まれて複数個体見られました。
ムカシヤンマ♂ ヒメクロサナエ♀捕食 アサヒナカワ橙色翅♂
フェリー乗り場近くの渓流ではコヤマトンボ、ヤマサナエの個体数はそれなりながら、アサヒナカワ、ミヤマカワ、グンバイは少なくなったように感じました。
大分市内の渓流 アサヒナカワトンボ褐色翅♂(右は不透明斑型) グンバイ交尾
最近はすべての種類が一様に増加、減少することはなく、特定の種だけで増減傾向が見られるようになっている感じがしています。この先、どうなるのでしょうか?人はトンボがいなくなっても困りませんが、困ったことにはなると思うのですが…
画像はすべてクリックすると拡大します。
ハナショウブ池 干上がったトンボ池
池田川の流れも不鮮明になったので、キイロサナエの♂は池で♀の訪れを待っています。
キイロサナエ♂ シオカラトンボ♀捕食(タベサナエ♂)
近年は温暖化の影響で、さながら熱帯地方のように雨季と乾季を繰り返すかのような気候となり、長期の乾燥から多くの水際から植生が失せています。こんなところが、今春、一部のトンボ激減につながっているのかもしれません。ヨツボシトンボやトラフトンボなどの発生数が伸び悩んだ半面、ごく浅い水辺を好むハラビロトンボやサラサヤンマはむしろ例年以上の発生数で、サラサヤンマなど学遊館の植え込み付近でも、多くのオスがパトロール飛翔しているほど。
ハラビロトンボ♂ サラサヤンマ♂なわばり 同 交尾 同 産卵
また、水位の変動が少ない(少なくなったら人為的に注水するので)、学遊館裏庭の青桶は今年もベニイトトンボのお祭りが続いています。
裏庭の青桶 ベニイトトンボ♂羽化 同 交尾 同 連結産卵
チョウトンボ羽化後♂ コフキヒメイト♂ ヤマサナエ♂ オオイトトンボ潜水産卵
近くの清流ではヒメサナエ羽化とアオサナエの生殖行動が普通に見られますが、同所でこの時期よく見られるコヤマトンボの姿がほぼ皆無です。やはり、水際の植生喪失の影響が疑われます。
ヒメサナエ♀羽化
アオサナエ♂ 同 産卵
フタスジサナエ目当てに、ここ10年近く通っている大洲市の池で、今年はとうとう姿を見ず仕舞いでした。トラフも少なめでした。同じ日、内子町の池ではトラフがお祭り状態、アオイトトンボが多数羽化していました。この池は水際がなだらかで、植生も豊かです。
大洲市の池 トラフトンボ♂ 内子町の池 アオイト羽化後♂
28日には、思うところあって大分県に出向きました。ベッコウは昨年比で3割位しか発生しなかったようです。オオヤマトンボの個体数はむしろ多く感じましたが、ヨツボシトンボは激減していました。
ベッコウトンボ休眠中♂ 同 探雌♂ 同 ♀
近くのムカシヤンマは、天候にも恵まれて複数個体見られました。
ムカシヤンマ♂ ヒメクロサナエ♀捕食 アサヒナカワ橙色翅♂
フェリー乗り場近くの渓流ではコヤマトンボ、ヤマサナエの個体数はそれなりながら、アサヒナカワ、ミヤマカワ、グンバイは少なくなったように感じました。
大分市内の渓流 アサヒナカワトンボ褐色翅♂(右は不透明斑型) グンバイ交尾
最近はすべての種類が一様に増加、減少することはなく、特定の種だけで増減傾向が見られるようになっている感じがしています。この先、どうなるのでしょうか?人はトンボがいなくなっても困りませんが、困ったことにはなると思うのですが…
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