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2019-07-26(Fri)

夜鳴き

夜鳴き、などと聞くと子どもの事を思い浮かべるかもしれませんが、夜泣きではなく夜鳴きで、烏骨鶏の事です

烏骨鶏を飼い始める前、烏骨鶏は鶏の仲間なので、朝早くから鳴くものだと思っていました

ネットで調べても、飼った事が無い人の投稿が多いらしく、早朝から騒がしいだとか日の出前に鳴きはじめるなどと、てきとうな記事を書いている人がたくさんいた

実際に飼ってみると、早朝どころか深夜から鳴いている

我が家の場合、だいたい夜中の12時過ぎからだ

今の季節なら、日没から5時間位

冬場でも同じ頃に鳴いていたので、日没から8時間ほどだ

朝まではまだまだ時間があるし、明るくも無いのにどうして鳴くのか不思議で仕方なかった

ネットで調べても全然答えになるような記事も無く、大学の先生も調べている人がいるが良く分からないらしい



だいたい夜中に鳴く、というのは自然界では強い生きものだけに許されるはずだ

ニワトリも烏骨鶏も鳥目なので、夜中の暗い中では目が見えていない(飼っていても実際に見えていないのがよくわかる)

その様な状況の中で敵に自分の居場所を教えてしまったら、即群れ全体が命を落とす事に繋がりかねない

なのになぜ鳴くのか???

大学の学者さんもわからないみたいなので、自分の考察を書いておこうと思う

おそらく捕食者の、キツネやタヌキ、アライグマ、テンやオコジョなどの嫌いな周波数の声を出しているのではないかと

実際にどうなのかは烏骨鶏たちが襲われた事も無いし、実験できないのでわからない

けれど自らを守る術を持たない烏骨鶏が、敵に居場所を教えるような事は無いはずだし、一羽が鳴くとほとんどの雄が鳴きはじめる様子は、オオカミの遠吠えに近い気さえする

いつもイチゴを食べにくるタヌキやアライグマが、今年は来ていない

これからトウモロコシの時期になったらどうなるかわからないが、電牧を張らなくてもトウモロコシに被害が出なければ、烏骨鶏たちの声のおかげかもしれない



鶏がキツネやアライグマに食われたと、多くの人から聞く

けれどよくよく考えると、卵を採るために飼っていたので、雄の鶏が居ないか少ない飼い方だ

雌は夜中に鳴かないので、敵を追い払う術を持たない

匂いなどで引き付けられたキツネ等に襲われるのも納得できる



本当かどうかはわからないけれど、もしこれが本当なら、雄の鶏が殺処分される数も減るだろう

害獣の来る畑の周辺に、雄の鶏小屋を建てれば害獣予防になる!!!

そして畑の雑草は、ニワトリたちの食料になり、鶏糞の肥料も生産してくれる

もしかしたら、とんでもない発見かもしれない

でも多分、正しいのだと思う

自然の鶏も、夜中にも鳴くらしい(自分で確認はしてません)

身を守る術を持たない生き物が外敵に居場所を教えるのは、危険な生きものがいるとだます以外には考えられないし、生き延びた理由はそれ以外ないと思う



実は、烏骨鶏の雄をどうしようか、真剣に悩んでいました

雄が雌を集団で襲う(交尾の為)ので、雌にとってストレスになっています

雄を減らせば雌の負担は少なくなるし、雄の喧嘩も無くなるので(エサも少なくて済む)、飼うのは非常に楽になります

でも我が家で卵から孵し、みんな名前が付いていて、集団にならなければ非常に人懐っこくていい子ばかりなのです

飼うのが大変だからと誰かに押し付けてしまっては、自分の生き方にも反する事になります

卵から孵したのなら、減らすなら自分で減らさなければ、責任を果たしていないと



雄の夜鳴きの理由も、そのうち誰か学者さんみたいな人が実験をして解明してくれることでしょう

その論文が世界をめぐり、雄の鶏が産業的に利用される日もやって来るのかもしれません

現在、世界におよそ200億羽の鶏が飼育(養鶏)されているという

ほとんどが雌、雄は殺処分

養鶏の雌と、ほぼ同数の雄が生まれているので、200億羽の雄はただ殺されている事になる

人間って、どれだけ自分勝手なのかと思います

でも生を全うできる雄が増えれば、もう少し良い世の中になるのかもしれない



今日は二つの卵をいただきました

毎日少しずつですが、卵の食べられない日が無くなりました

山登りで壊した膝も、日に日に良くなってる気がします

9年前、激痛で走れなかった足で、今では短距離は娘より速く走れます

良質の卵のお陰と、烏骨鶏様様です
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豊瀬 恒介

Author:豊瀬 恒介
ご訪問くださり、ありがとうございます!自然写真家であり、自然循環栽培(無農薬・無化学肥料・草生栽培)で自給自足を目指しています。その他、木工品を作ったり、天然酵母のパンを焼いたり、釣った魚を卸したり、観光バスの運転もしています。人生一度切り、自分の想うがままに生き、悔いの無い人生を歩みたいです。

掲載写真・文章等の著作権・版権・使用権等作品に附随する全ての権利は豊瀬恒介にあります。無断使用・無断転載は厳禁です。

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