灰色の人生を歩む奉太郎。
奉太郎からしたら千反田さんは
明るい道を歩んでいるように映っています。
今回は古典部中心の会話劇。
ドラマ展開に合わせた千反田さんを
移動させる演出が個人的に面白かったです。
感想気になったキャラの位置関係 千反田えるさんの部室内移動
今回面白いと思ったのは、物語の展開に連れて
キャラの位置が変わるところです。
最初は福部と伊原がケンカをしていて、千反田さんが仲裁に入ろうとする。
そんな3人を奉太郎が傍観しているという状況。
この時のキャラの位置関係を
奉太郎-千反田 福部-伊原というカップリングで捉え
二人をそれぞれ結んでみますと、下のようになります。
奉太郎-千反田と福部-伊原のラインが
それぞれ対角的に交わっている事がわかります。
むしろ十字に交わっていると言った方が良いかもしれません。
これは福部と伊原のケンカという物語が
千反田さんと奉太郎の間を通して行われているという意味合いです。
そんな千反田さんは、福部と伊原のケンカを止める為に
奉太郎に目くばせするわけですが、
福部-伊原のラインを超えて目くばせするから、
画面的に面白い効果が生まれるわけです。
さて二人のケンカは序盤早々に終了し、
本題は千反田さんが先生に怒ったことへの話題に。
すると「気になります」の千反田さんは、ここで大きく移動します。
身を乗り出して、奉太郎の顔に近づく千反田さん。
ここで千反田さんは大きく移動します。他の3人の位置は変わらず。
すると、4人の位置関係は変わり、
奉太郎ー千反田 福部^伊原のラインは交わらなく・十字を結ぶことがなくなります。
そして物語は、千反田が抱えるもやもやを
奉太郎が解決するという展開にシフトするのです。
ここで、奉太郎ー千反田のラインがメインになり、福部ー伊原のラインがサブに回ります。
今回の物語。冒頭の奉太郎の教室以外は、ほぼ古典部メインで描かれます。
この古典部は狭い空間です。さらに20分間、回想以外はこの場所で物語は展開します。
この限定された空間を、映像的に良く見せる場合の演出として
状況に応じてキャラを動かす事で、物語を動かすという手法だと感じました。
もし逆に最初から奉太郎と千反田さんが近くにいた場合、
変わらないキャラの位置関係のままで物語は進むので、
絵的な見栄えや構図は変化の乏しいものになる可能性があります。
でも、千反田さんを最初にあそこ、福部-伊原と対を成す場所に置き、
折木との物語が加速したら、折木の近くに移動させることで
古典部という狭い空間の中でも、
少しはダイナミックな感じで見せる事ができる演出。そう私は受け取りました。
それにしても千反田さんは、彼氏でも無い異性に対して
ここまで距離を詰められるのは凄いと思います。
もはや無条件に奉太郎に対して無防備になっている。
千反田さんは奉太郎を信頼・安心をしているのだと感じさせてくれます。
面白かった描写
千反田える菌に感染する奉太郎。
先生や他の生徒(モブ)がマネキンのように扱われています。
結構特徴を捉えている奉太郎のイラスト。
まとめ
千反田さんの自ら抱えた疑問を奉太郎はどう解決するか。
しかも古典部の中でずっと会話劇が繰り広げられる展開。
アニメとして作った場合、古典部の中だけでは、動きが限られる意味で
見せるのが難しい意味で、とてもハードルの高い展開だったと思います。
そして会話劇でありかつ、派手な動きをする原作でもないようなので
回想シーンや心情表現などで、うまく演出を行う事で
平凡にせずに、画面的に持たせようと作っている感じに見えます。
その意味では、推理シーンや回想シーンの描写で
今後どんな事をしてくるのかが気になる作品ですね。
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感想気になったキャラの位置関係 千反田えるさんの部室内移動
今回面白いと思ったのは、物語の展開に連れて
キャラの位置が変わるところです。
最初は福部と伊原がケンカをしていて、千反田さんが仲裁に入ろうとする。
そんな3人を奉太郎が傍観しているという状況。
この時のキャラの位置関係を
奉太郎-千反田 福部-伊原というカップリングで捉え
二人をそれぞれ結んでみますと、下のようになります。
奉太郎-千反田と福部-伊原のラインが
それぞれ対角的に交わっている事がわかります。
むしろ十字に交わっていると言った方が良いかもしれません。
これは福部と伊原のケンカという物語が
千反田さんと奉太郎の間を通して行われているという意味合いです。
そんな千反田さんは、福部と伊原のケンカを止める為に
奉太郎に目くばせするわけですが、
福部-伊原のラインを超えて目くばせするから、
画面的に面白い効果が生まれるわけです。
さて二人のケンカは序盤早々に終了し、
本題は千反田さんが先生に怒ったことへの話題に。
すると「気になります」の千反田さんは、ここで大きく移動します。
身を乗り出して、奉太郎の顔に近づく千反田さん。
ここで千反田さんは大きく移動します。他の3人の位置は変わらず。
すると、4人の位置関係は変わり、
奉太郎ー千反田 福部^伊原のラインは交わらなく・十字を結ぶことがなくなります。
そして物語は、千反田が抱えるもやもやを
奉太郎が解決するという展開にシフトするのです。
ここで、奉太郎ー千反田のラインがメインになり、福部ー伊原のラインがサブに回ります。
今回の物語。冒頭の奉太郎の教室以外は、ほぼ古典部メインで描かれます。
この古典部は狭い空間です。さらに20分間、回想以外はこの場所で物語は展開します。
この限定された空間を、映像的に良く見せる場合の演出として
状況に応じてキャラを動かす事で、物語を動かすという手法だと感じました。
もし逆に最初から奉太郎と千反田さんが近くにいた場合、
変わらないキャラの位置関係のままで物語は進むので、
絵的な見栄えや構図は変化の乏しいものになる可能性があります。
でも、千反田さんを最初にあそこ、福部-伊原と対を成す場所に置き、
折木との物語が加速したら、折木の近くに移動させることで
古典部という狭い空間の中でも、
少しはダイナミックな感じで見せる事ができる演出。そう私は受け取りました。
それにしても千反田さんは、彼氏でも無い異性に対して
ここまで距離を詰められるのは凄いと思います。
もはや無条件に奉太郎に対して無防備になっている。
千反田さんは奉太郎を信頼・安心をしているのだと感じさせてくれます。
面白かった描写
千反田える菌に感染する奉太郎。
先生や他の生徒(モブ)がマネキンのように扱われています。
結構特徴を捉えている奉太郎のイラスト。
まとめ
千反田さんの自ら抱えた疑問を奉太郎はどう解決するか。
しかも古典部の中でずっと会話劇が繰り広げられる展開。
アニメとして作った場合、古典部の中だけでは、動きが限られる意味で
見せるのが難しい意味で、とてもハードルの高い展開だったと思います。
そして会話劇でありかつ、派手な動きをする原作でもないようなので
回想シーンや心情表現などで、うまく演出を行う事で
平凡にせずに、画面的に持たせようと作っている感じに見えます。
その意味では、推理シーンや回想シーンの描写で
今後どんな事をしてくるのかが気になる作品ですね。
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いつもありがとうございます。
ラインによる演出効果、勉強になりました。
奉太郎にのぞきこむ千反田がやけに接近しているなとそこだけは自分もみていてきになったのですが。
回想シーンもおもしろかったですね。