感想キオ受難の回。
みんなを守りたいというキオの気持ちはセリックなどにも伝わりますが
戦争がより厳しくなることをセリックは知っているから、
キオに自分の考えを改めてみようと説きました。キオは悩んでしまいます。
今回のキオは自分自身のスタンスの強度というか弱点を味方に突きつけられました。
戦闘でも新しいFXバーストモードを起動させず、
これが原因でゼハート・フラムに不利な展開を強いられる感じでした。
(この戦闘シーンはゼハート命のフラム側に一長あった感じがします)
キオのみんなを守るという動機は、世界の救世主たる動機になるのでしょうか。
それともこの意志の貫徹が救世主足らしめるのでしょうか。
そんなフリット・アセム・キオのアセム家三代。
戦うために何をしたいかという点で、
3人とも言っていることは違うけれど、根っこは「守りたい」という点では共通しています。
フリットは守れなかったから、ああいう過激な立場になったわけで。
そしてキオは祖父・父の背中を見て、どう感じ、そして実際の戦いの場において
どう自分の考えをハッキリさせるのか。次回以降のキオの課題です。
一方のイゼルカント様。ゼハートと個人的な意思疎通に満足してしまい、
他への根回しをきちんとしなかたのが、造反を招いちゃった結果だと思います。
人事における抜擢は、他の人の造反を招くリスクと裏腹です。
まぁ敵組織の分裂はガンダムアニメの伝統芸ともいえます。
これで敵戦艦にビーム砲で先制され不利になったと思われる
地球側にもつけ入る隙ができました。頑張れフリット。
そして組織の内部分裂の事をより考えると、
アセム家3代はそれぞれの道を突き進みつつも内部分裂はしていません。
一方のイゼルカント様は、自身の魂をゼハートに引き継がせましたが、
他には引き継がせられず結局は内部分裂を起こしてしまいました。
イゼルカント様は、上ばかり見ていないで
組織下部の人間関係にもっと気を使ったほうが良かったのかも。
それにしても戦闘シーンは圧巻の連続。
特にレギルスとAGE-FXのビット合戦のシーンの作画は、
ロボットアニメのアクションの醍醐味をまじまじと突きつけてくれました。
サンライズ・手描きロボットアニメとしてのガンダムの矜持を感じさせてくれます。
手描きロボットアニメは数少なくなっていく中、ガンダムには頑張ってほしいです。
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