■ GL突破国の正キーパーの平均は188.5センチGK川島が35才で、GK東口とGK西川は32才。選手寿命が長いポジションとは言っても4年後を目指すのはなかなか大変である。23才のGK中村航が新生・日本代表のキーパーの中心になる可能性は高い。2017年にはJ1のベストイレブンに選ばれており、すでにJ1のトップキーパーの1人として活躍している。U-17W杯やリオ五輪を経験するなど若年層の代表のときに世界の舞台を経験しているのも強みと言える。
ただ、身長は185センチなので世界基準で考えると小柄な部類に入る。キーパーというのは監督の好みが色濃く反映されやすいポジションなので「サイズのある選手に正キーパーを任せたい。」と考える監督が就任したら状況は大きく変わるだろう。当然、GK中村航は「新生・日本代表の正キーパーの最有力候補」であるが、彼の競争相手になるような大型キーパーの出現が待たれるところである。
(前編)で記述したとおり、GLを突破した16ヵ国の正キーパーの身長の平均値は188.5センチになる。183センチのGKオスピナ(コロンビア)など背が低いキーパーがいないわけではないが、チーム全体の高さが不足しがちな日本にとって「サイズのあるキーパーの重要性」は欧州など大型選手の多い国よりも高いと言える。新戦力の台頭に期待がかかるが、一番、期待したいのはGKシュミット・ダニエル(仙台)になる。