■ 冬の時代から安定した優良コンテンツへ・・・フル代表と五輪代表とクラブW杯を除くと地上波のゴールデンタイムでサッカーの試合が生中継されるのは珍しいがJリーグブームの真っただ中の1993年や1994年は多くのJリーグの試合がゴールデンタイムで生中継された。主にヴェルディ川崎の試合が日本テレビ系列で放送されたが視聴率が20%を超える試合もいくつかあった。当時のヴェルディ川崎は代表クラスのスター選手揃い。本当に華やかなチームだった。
ただ、栄光の時代は長くは続かず。創設3年目となる1995年に入るとJリーグ中継の視聴率は急降下。あっという間にJリーグ中継はゴールデンタイムから姿を消すことになった。爆発的なJリーグブームは多くの若者を引き付けた一方で、突如として現れた「プロサッカー」という新しいジャンルに脅威を感じた(頭の固い)おじさんたちから激しく嫌われることになった。気が付いたらJリーグは冬の時代に入っていた。
手元に過去の日本代表の試合のTV視聴率が書かれた本があるので「冬の時代だった時期」の日本代表の試合の視聴率を書き出してみると1997年6月22日(日)に行われたフランスW杯の1次予選のマカオ戦は『日曜日の19時キックオフ』という好条件だったにもかかわらず視聴率はわずか7.7%。3日後に行われたネパール戦は水曜日の夜の試合だったが6.8%。打ち切りになってもおかしくない赤字コンテンツだった。
ハリルJAPANの国内での代表戦の視聴率は15%前後。日本代表の最盛期と比べると確実に視聴率は落ちているが、ネットの発達によって社会は大きく変化している。ここ10年ほどで急速にTV離れが進んでいるので、10年前や20年前の15%と2016年になった今の15%では価値や重みは全く異なる。一般人がTVを見る時間そのものが格段に減っていることを考えるとサッカーの代表戦は優良コンテンツになっている。
■ テレ朝のサッカー中継の顔となった松木安太郎さんと中山雅史さんTV朝日系列で日本代表(五輪代表を含む)の試合を中継するときは必ずといっていいほど登場する松木安太郎さんと中山雅史さんは解説者としての人気が高い。「
あなたが好きなサッカー解説者は誰ですか?」というアンケートでは松木安太郎さんが2位、中山雅史さんが7位に入っている。「代表戦の中継はテレ朝に限る。」、「松木&ゴン中山のコンビじゃないと物足りない。」という人は少なくないようだ。
黄金時代のヴェルディ川崎を率いて1993年と1994年には2年連続でJリーグの優秀監督賞を受賞している松木安太郎さんはとにかく明るくてポジティブな解説が人気を集めている。一方の中山雅史さんは札幌で現役を退いたのは2012年末。解説者になってから3年と少ししか時間が経過していない「若手」であるがいつのまにかセルジオ越後さんが座っていた放送席を奪って松木安太郎さんのパートナーにおさまっている。
2位になった松木安太郎さんを上回って堂々の1位に輝いたのは戸田和幸さん。2002年の日韓W杯のときにボランチのレギュラーとして活躍してプレミアリーグでプレーした経験もあるが現役時代の激しくてダーティーなイメージからは想像できないほどクレバーで分かりやすい解説で地位を築いた。2位の松木安太郎さんは166票だったので236票を獲得している戸田和幸さんは断トツで人気ナンバー1になっている。
■ スカパー解説者の中で一番人気なのは・・・。3位はスカパーの解説陣の中のエース的な存在になっている水沼貴史さん。FC東京の水沼宏太選手の父親としても知られている。Jリーグの試合で解説者として登場する機会が非常に多いので大半のクラブの事情に詳しくてソフトな語り口が人気の理由になっている。4位は元日本代表監督で2度のW杯を経験している岡田武史さん。とにかく日本指導者として飛び抜けた実績と経験があるので全ての言葉に説得力がある。
5位は新進気鋭の若手の解説者である玉乃淳さん。高校年代のときはスペインのアトレティコ・マドリーのユースでプレーして将来を嘱望されたアタッカーだったがプロでは大成できず。プロとしての実績は乏しいが独特の語り口で唯一無二の存在となった。口調や着眼点が独特すぎるので「玉乃アレルギー」を持つ人は少なくないが好感度の高い解説者であることは確かである。基本的にはポジティブなことしか言わない。
6位はNHKのエース格である福西崇史さん、7位はすでに触れた中山雅史さん、8位はNHKの早野宏史さんと続いていく。2002年の日韓W杯と2006年のドイツW杯を経験している福西崇史さんはルックスの良さとさわやかさが魅力。1995年に横浜マリノスを初の年間優勝に導いた早野宏史さんはダジャレが人気。解説者として人気を集めるためにはルックスは大事。上位に入ってくる人はルックスのいい人が多い。
9位は同じく2002年の日韓W杯と2006年のドイツW杯を経験している宮本恒靖さん。今シーズンからG大阪のユースの監督を務めているので解説者として登場する機会はほとんどないが現役時代と同様でクレバーさをフルに発揮した分かりやすい解説が人気を集めている。10位は創生期のジェフ市原で活躍したCBの宮沢ミシェルさん。父親がフランス人のハーフで、長男はJ2時代の松本山雅に所属した経験がある。
ここまでがトップ10となるがこうして見ていくと玉乃淳さんを筆頭に若い解説者が増えており、W杯の本大会を経験している人も多い。解説者も世代交代が進行しつつあると言えるだろう。11位は都並敏史さん、12位は名波浩さん、13位は野々村芳和さん、14位は小島伸幸さん、15位は山本昌邦さんと城福浩さんと川勝良一さん。名波浩さんはそろそろ解説者というイメージよりも監督のイメージが強くなってきた。
「サポーターから人気のあるサッカー解説者」というと・・・。 01位・・・戸田和幸さん
02位・・・松木安太郎さん
03位・・・水沼貴史さん
04位・・・岡田武史さん
05位・・・玉乃淳さん
06位・・・福西崇史さん
07位・・・中山雅史さん
08位・・・早野宏史さん
09位・・・宮本恒靖さん
10位・・・宮澤ミシェルさん
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