■ 本格的にストーブリーグに突入2017年のJリーグの全日程が終了した。12月23日(土)に天皇杯の準決勝を戦うC大阪・神戸・柏・横浜FMの4チーム、クラブW杯に出場する浦和、E-1 サッカー選手権に選ばれている日本代表の選手を除くほとんどのJリーガーはオフ期間に突入しようとしているがJ1の全日程が終了して本格的にストーブリーグに突入した。ここから、しばらくの間、選手の移籍や退団に関するニュースが続々と流れてくるだろう。
2016年は11月3日(金)にJ1の最終節が行われたが、今年は12月2日(土)が最終節だった。1ステージ制に戻ったことで約1か月ほど最終節が遅くなっている。J1よりもJ2の方が2週間ほど早くレギュラーシーズンが終了したのでプレーオフに出場しなかったJ2のクラブは最終節から17日くらい経過しているが大きな動きを見せたチームは無い。やはり、オフ期間もJ1のクラブが中心になるのでJ2のクラブは動きにくい。
J1のシーズンが終了する時期が遅くなったことも関係しているのか、今シーズンのストーブリーグは非常に静かである。昨オフはFW大久保、MF中村俊、MF家長といった「チームの顔」と言える選手の移籍話が早い段階で浮上したので「かつてないほど話題の豊富なオフ」だったが今シーズンは盛り上がりには欠ける。監督人事に関してはまずまず盛り上がっているが選手の移動に関する動きは極めておとなしい。
■ いろいろなケースが考えられるので・・・。DAZN効果で活発なオフになることが予想されていたのでやや意外な滑り出しになっているが「契約満了」に関するニュースは続々と流れている。毎年、ビッグネームが契約満了になって世間を騒がせるが、契約満了と言っても様々なケースが考えられる。完全な力不足で斬られることもあるし、クラブの資金力の問題で泣く泣く斬らざる得ないケースもあるし、枠の関係で斬らざる得ないケースもある。
さらに「本当はクラブにとって大事な選手であるが年俸等が高騰するのが目に見えているので延長契約の交渉はしない。(できない。)」というケースもあるだろうし、能力は評価されているが今のチームでは出番は無さそうなので選手の今後のことを考えてこのタイミングで契約満了にするというケースもあるだろし、クラブ側は延長契約を望んだが選手自らの意思で契約満了の道を選択するケースもあると考えられる。
いずれにしても今のチームで活躍できなかったからといってサッカー選手として全否定されるわけではない。どんなチームでも活躍できるのが理想ではあるがオールマイティな選手は少ない。ユース上がりの選手に多くなるが「このスタイルだと輝きを放つことは出来ないが別のチームであれば活躍できる可能性はある。」という選手はたくさんいるので契約満了というのを必要以上にネガティブに捉える必要はない。
■ 移籍先で大きな戦力になり得る選手昨オフに岡山との契約が満了になりながら長崎に移籍してJ2でベストイレブン級の活躍を見せたMF島田譲のような例もあるので資金力の乏しいクラブにとって契約満了になった選手はオフの補強において重要なパーツを占める。プロとしてプレーしていた以上、どの選手にも良さはある。チームに合った選手や能力を秘めた選手を獲得できると必要以上にお金をかけることなく戦力をアップさせることが出来る。
当然、何人かの選手は「行き先」が決まっていると思うがトライアウトでアピールをして入団先を探さなければいけない選手が大半になる。合同トライアウトの1日目は12月6日(水)に行われたが実績のある選手や広く名前の知られている選手や才能を秘めた若手選手がたくさん参加してなかなか豪華な顔ぶれだった。「契約満了になった選手の中で獲得できたら大きな戦力になり得る。」と思う選手の名前を挙げてみると
・FW 大久保哲哉 (横浜FC)
・FW 津田知宏 (横浜FC)
・FW 大津耀誠 (大分トリニータ)
・MF 田中奏一 (ファジアーノ岡山)
・MF 三原向平 (愛媛FC)
・MF 平石直人 (藤枝MYFC)
・MF 末吉隼也 (アビスパ福岡)
・DF 濱田水輝 (アビスパ福岡)
・DF 増川隆洋 (コンサドーレ札幌)
・DF 竹田忠嗣 (ファジアーノ岡山)
あたりになる。明確な武器を持っている選手は移籍先を見つけやすいと思うがFW大久保哲哉(横浜FC)には圧倒的な高さがある。途中出場で試合の流れを変えることが出来る選手は貴重なので獲得できたチームはラッキーである。FW津田(横浜FC)はここ数年は燻っているが文句なしの実績を持っている。FW大津耀(大分)は187センチのサイズと柔軟な足元が魅力。契約満了の選手の中では目玉クラスである。
MF田中奏(岡山)とMF三原向(愛媛FC)はともにドリブルで仕掛けることができるWBである。右の専門家のMF田中奏と比べると左右両サイドこなすMF三原向の方が移籍先を見つけやすいか。MF平石(藤枝MYFC)は攻撃に特化したタイプのWBである。J3では最高クラスのアタッカーなのでこのタイミングでの契約満了はかなり意外だった。攻撃力のあるWBを必要としているチームには打ってつけの選手である。
プレーオフの決勝で名古屋に敗れた福岡は多くの退団者が出そうな情勢である。1つの時代が終了した印象になるがMF末吉(福岡)やDF濱田(福岡)は年齢的にも中堅なので移籍先でバリバリやれる選手である。一方のDF増川(札幌)は大ベテランになるが191センチのサイズが魅力。ケガの不安はあるが年齢的に衰えた印象はない。DF竹田忠(岡山)はクレバーでフィード力が高い。3バックの中央で力を発揮する。
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