ガンバ大阪→ 「上位候補の1つ」に挙げられながら10位と不本意なシーズンに終わったG大阪はクルピ監督の就任が決定。新体制で新シーズンを迎えることになった。クルピ監督というと若手を積極的に抜擢するタイプの指導者である。今のG大阪は過渡期に入っている一方で東京世代の若手はDF初瀬、MF市丸、MF食野、FW一美、DF野田裕など有望株が目白押し。主力メンバーが大きく入れ替わることも考えられる。
各ポジションに日本代表プレーヤーを擁しているので「選手は揃っている。低迷したのは監督の責任である。」という見方もできるがACLの出場権を獲得した川崎Fや鹿島やC大阪などと比べると戦力的には少し落ちる。「ハリルホジッチ監督のサッカーに合った選手」や「ハリルホジッチ監督の好みに合う選手」は多いと思うが今シーズンのG大阪はタイトルやACLの出場権獲得を狙える戦力ではなかったと思う。
J1屈指の資金力とブランド力を生かして今オフは活発な動きを見せることが予想されるが現時点ではDF岩波(神戸)、DF菅沼(山形)、MF矢島慎(浦和)の3人が獲得候補に挙がっている。DF丹羽大(広島)が夏に抜けたこともあってCBの層が薄い。「CBが補強ポイントの1つ」になるのは間違いないのでDF岩波やDF菅沼の獲得に乗り出すのは理にかなった動きである。ただ、DF岩波は「浦和への移籍が濃厚」と言われている。
最優先補強ポイントはやはりフォワードになる。34試合で10ゴールを挙げたMF長沢駿は「今シーズンのG大阪の中では数少ない及第点以上の活躍を見せた選手」と言えるが「タイトルを狙うクラブのフォワードの軸」という立ち位置は荷が重い。期待されたFWファン・ウィジョも13試合で3ゴールと結果を残せなかった。「頼りになるストライカーを連れてくること」は今オフのG大阪の最大のテーマになるだろう。
セレッソ大阪→ リーグ戦で3位に入ってACLの出場権を獲得したC大阪は素晴らしいシーズンを過ごした。ルヴァン杯ではクラブ史上初のタイトルを獲得して天皇杯もベスト4入り。2冠の可能性を残している。2016年と比べると観客動員数が激増しているので賞金ならびに入場料収入で多額のマネーを手にするのは確実。ACLに出場するのは2011年と2014年に次いでクラブ史上3度目となるが上位進出が期待される。
今のC大阪は20代中盤から後半の年齢に主力が集中しているが、FW柿谷、MF山口蛍、MF清武、DF丸橋などの流出は考えにくい。22ゴールを挙げるなど躍動した日本代表のFW杉本健に関しては「今冬の欧州移籍」が噂されている。ただ、2018年がW杯イヤーということを考えると今冬の欧州移籍はリスクが高い。「半年契約でC大阪に残ってW杯後の来年夏に欧州移籍を目指す。」という道を選択する方が無難である。
主力の中ではMFソウザ、MF水沼あたりの去就が注目されるが基本的なメンバーはほぼ変わらないと考えられる。ベースはそのままで即戦力となる選手を何人か獲得して過密日程に耐えられるほど選手層を厚くすることが求められるがKリーグでゴールを量産したFWヤン・ドンヒョン(浦項)の加入が濃厚。186センチの大型ストライカーなのでFW杉本健が残留するようだと「強力なツインタワー」を形成できる。
他に候補に挙がっているのはFW前田大(水戸)、MF矢島慎(浦和)、DF安在(東京V)、DF三丸(鳥栖)あたり。左SBのDF丸橋のバックアッパーを探しているようだ。さらにFW大久保(FC東京)の名前も浮上している。今シーズンのC大阪は「途中出場で点に絡めるストライカー」がいなかったのでFW大久保というのは「(能力的には)打ってつけの存在」であるが、やはり、高年俸であることを考えると現実的ではない。
ヴィッセル神戸→ 昨オフは大型補強に成功。注目クラブの1つとして開幕を迎えたが終わってみると9位だった。J1では2016年の年間7位に次ぐ好成績なので順位的には決して悪くはないが期待値が極めて高かったことを考えると失望のシーズンになった。すでに吉田孝行監督の続投は発表されているが早くもたくさんのビッグネームが神戸の獲得候補として名前が挙がっている。今オフも神戸がJリーグの移籍市場を盛り上げるだろう。
日本人選手ではDF青山直(ムアントンU)、MF三田(仙台)、DF森重(FC東京)、DF松原后(清水)、MF山崎亮(新潟)の名前が挙がっている。いずれもかなりのビッグネームである。一方、生え抜きでエースナンバーの「13」を背負うMF小川慶に関しては1部のメディアが「退団濃厚」と報じたが残留が確実な情勢となった。DF岩波とともにクラブのシンボル的な選手なのでMF小川慶の引き止めに成功したのは良かった。
外国人選手ではJ1昇格に失敗した福岡のFWウェリントンに興味を持っており、「獲得が決定的」と報じられた。『決定的』というフレーズが使われたのでよほどのことがない限りは神戸への移籍が決まると思うがFWハーフナー・マイクがいることを考えるとクエスチョンマークを付けざる得ない補強になる。もちろん、FWハーフナー・マイクが退団するのであればFWウェリントンを狙うのは分からなくもないが・・・。
その一方でDF岩波は「浦和への移籍が濃厚」と報じられている。DF北本ならびにDF伊野波がCBのバックアッパーだったがフル稼働するのは難しい。報道どおりにDF岩波が抜けるのであればCBが最優先補強ポイントになる。また、2列目でチャンスメーカーになれる選手がいなかった点も今シーズンの神戸の弱点だった。「攻撃の中心になれるアタッカー」も探す必要がある。いずれにしてもお金は有意義に使いたい。
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