■ Jリーグのクラブの特徴の1つである温かさJリーグは54クラブで構成されている。Jリーグが開幕して25年以上が経過して各々にカラーが感じられるようになってきたが、サポーター集団にもカラーがある。分かりやすいのは浦和だろう。ホーム戦もアウェイ戦もサポーターがたくさんスタジアムにやって来て圧倒的なボリュームの応援を繰り広げる。浦和サポーターの応援はJリーグの名物になっているが、熱狂的あるいは情熱的と形容されることが多い。
浦和のサポーターの熱狂度や情熱度に関しては欧州や南米などの有力クラブにも引けを取らないレベルと考えられるが、Jリーグのサポーター集団の1つの特徴と言えるのは(熱狂的や情熱的とはほぼ真逆になるが)「温かい」と表現されるサポーター集団が少なくない点である。もちろん、海外のクラブにも「温かい」が特徴となるクラブはあると思うが、その割合はJリーグほどは高くないのでは?と考えられる。
欧州や南米では思うような結果を出せないときは選手や監督やフロントが大きな批判にさらされる。試合前や試合中や試合後に大きなブーイングが浴びせられることは決して珍しくないが、Jリーグにおいて「温かい」と形容されるサポーター集団はよほどのことがない限り選手や監督やフロントに対してブーイングをすることはない。厳しい言葉をかけたくなるようなシチュエーションでもグッと我慢して拍手や声援を送る。