ボランチ→ ボランチで最多の票数を獲得したのはDF中山雄(柏)だった。もちろん、CBのレギュラーの有力候補であるが、「東京世代には現時点で絶対的なボランチがいない点」、「CBに関してはDF町田(鹿島)やDF庄司(C大阪)など大型CBで将来を嘱望されている選手が何人もいること」の2点を考慮するとリオ五輪のときのMF遠藤航(浦和)と全く同じで経験のあるDF中山雄(柏)をボランチの軸として起用する可能性がある。
2位はMF市丸(G大阪)。クラブでは「ポスト・遠藤保仁」となることが期待されているが、U-19日本代表でもボランチの主軸として活躍している。パス精度が高くてどんな状況でも落ち着いてプレーすることができるのが魅力。3位はMF坂井大(大分)。「96ジャパン」のときはSBでプレーすることが多くて大分では2列目でプレーすることが多くなっているがU-19日本代表ではボランチ。キャプテンマークを巻くこともある。
4位は青森山田高出身のMF神谷(湘南)、5位は四日市中央工高出身のMF森島司(広島)、6位は前橋育英高出身のMF鈴木徳(筑波大)、7位は作陽高出身のMF伊藤涼(浦和)なので高校サッカーで活躍した選手が続いていく。同じ7位のDF冨安(福岡)はCBとしても期待されている。9位はMF久保田(鹿島)、10位はMF齊藤未(湘南)。1999年生まれのMF齊藤未はU-17日本代表の主軸で3年後のU-20W杯出場が期待される。
表5. 東京五輪での活躍を期待する選手は誰ですか? (ボランチ編)
順位 | 名前 | 票数 | (%) |
1 | DF 中山雄太 (柏レイソル) | 41 | 15.5% |
2 | MF 市丸瑞希 (ガンバ大阪) | 33 | 12.5% |
3 | MF 坂井大将 (大分トリニータ) | 20 | 7.5% |
4 | MF 神谷優太 (湘南ベルマーレ) | 19 | 7.2% |
5 | MF 森島司 (サンフレッチェ広島) | 18 | 6.8% |
6 | MF 鈴木徳真 (筑波大) | 16 | 6.0% |
7 | MF 伊藤涼太郎 (浦和レッズ) | 15 | 5.7% |
7 | DF 冨安健洋 (アビスパ福岡) | 15 | 5.7% |
9 | MF 久保田和音 (鹿島アントラーズ) | 12 | 4.5% |
10 | MF 齊藤未月 (湘南ベルマーレ) | 11 | 4.2% |
アタッカー→ タレントが豊富なアタッカー陣で最多の票を集めたのは東京世代ではないFW久保建(FC東京U-18)だった。先の日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会では中学3年生ながら大会の得点王に輝くなど将来を嘱望されるFW久保建は2001年生まれなので東京五輪のメンバーに選出されたら「飛び級での選出」となるがポテンシャルを考えると決して不可能な話ではない。注目度と期待度は飛び抜けたものがある。
2位はMF堂安(G大阪)。左利きで天才肌のアタッカーである。3位はMF三好(川崎F)。「ミヨッシ」というニックネームを持つとおりドリブルと左足のシュートは魅力がある。4位は、つい先日、J2の京都入りが決まったFW岩崎(京都橘高)。突出したスピードを持つアタッカーで「東京世代の中ではもっとも将来が楽しみな選手の1人」である。スピードだけでなくテクニックもあって右足のシュートはパンチ力もある。
5位はJ1の福岡で切り札的な存在になっているMF邦本(福岡)。驚異のフィジカルを生かしたプレーは18歳には思えない。6位はトットナムの下部組織でプレーするMFサイ・ゴダード。7位はボランチのところでも名前が挙がったMF伊藤涼(浦和)。テクニックを武器とする中盤の選手は将来的にボランチとして大成するのか、アタッカーとして大成するのか、現時点では判断するのが難しい。8位にはMF増山(神戸)が入った。
表6. 東京五輪での活躍を期待する選手は誰ですか? (アタッカー編)
順位 | 名前 | 票数 | (%) |
1 | FW 久保建英 (FC東京U-18) | 96 | 16.2% |
2 | MF 堂安律 (ガンバ大阪) | 79 | 13.3% |
3 | MF 三好康児 (川崎フロンターレ) | 49 | 8.3% |
4 | FW 岩崎悠人 (京都橘高) | 42 | 7.1% |
5 | MF 邦本宜裕 (アビスパ福岡) | 37 | 6.2% |
6 | MF サイ・ゴダード (トットナムユース) | 29 | 4.9% |
7 | MF 伊藤涼太郎 (浦和レッズ) | 24 | 4.0% |
8 | MF 増山朝陽 (ヴィッセル神戸) | 23 | 3.9% |
8 | MF 高木彰人 (ガンバ大阪) | 23 | 3.9% |
10 | MF 神谷優太 (湘南ベルマーレ) | 22 | 3.7% |
フォワード→ 最後のフォワードは桐光学園高で活躍したFW小川航(磐田)が断トツの支持を集めた。高さと強さを兼ね備えたストライカーで「東京世代を代表する点取り屋」と言える。CFタイプの選手が少ないのでFW小川航は「順調に伸びてもらわないと困る選手」と言える。2位はFW中村駿(柏U-18)。元ブラジルのFWロナウドを連想させる風貌とプレースタイルで小学生の頃から突出した点取り屋として評判だった。
3位は大津高からG大阪に進んだFW一美(G大阪)。高校2年のときにCBからFWにコンバートされているのでFWとしての経験値は乏しいがダイナミックなプレーが魅力のCFである。4位は「00ジャパン」でプレーするFW宮代(川崎U-18)。典型的なストライカーで点の取り方を良く知っている選手と言える。課題は点を取る部分以外のプレーの質を向上させることであるが、教え込むのは難しい能力を持っている。
5位はFW垣田(鹿島)は188センチの大型フォワードであるが線は細い。強さを増すことが求められる。7位のFW三國ケネディエブス(青森山田高)は190センチを超えるサイズを誇る高校1年生。元ナイジェリア代表のFWカヌーに似たプレースタイルでリーチの長さを生かしたプレーが魅力。8位のFW棚橋(横浜FMユース)とFW中村敬(三菱養和SCユース)はU-16日本代表、FW岸本(C大阪)はU-19日本代表で活躍中。
表7. 東京五輪での活躍を期待する選手は誰ですか? (CF編)
順位 | 名前 | 票数 | (%) |
1 | FW 小川航基 (ジュビロ磐田) | 67 | 32.5% |
2 | FW 中村駿太 (柏レイソルU-18) | 29 | 14.1% |
3 | FW 一美和成 (ガンバ大阪) | 20 | 9.7% |
4 | FW 宮代大聖 (川崎フロンターレU-18) | 19 | 9.2% |
5 | FW 垣田裕暉 (鹿島アントラーズ) | 14 | 6.8% |
5 | 上記以外のフォワード | 14 | 6.8% |
7 | FW 三國ケネディエブス (青森山田高) | 13 | 6.3% |
8 | FW 棚橋尭士 (横浜Fマリノスユース) | 10 | 4.9% |
9 | FW 岸本武流 (セレッソ大阪) | 8 | 3.9% |
10 | FW 中村敬斗 (三菱養和SCユース) | 7 | 3.4% |
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