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【東京五輪】「五輪代表に招集されたら面白いのでは？」と思う選手を20名だけ選んでみた。 (上) | | |　

■　1年延期された東京五輪

2020年の夏に予定されていた東京五輪は新型コロナの影響で延期になった。1年遅れで開催されることになったが各種のスポーツイベントが無事に世界中で再開されていることを考えると「新しい生活様式」に合わせたやり方で来年の夏に東京五輪が開催される可能性は高い。「中止や再延期」となるとコロナに屈することになるのでよほどでない限りはIOCもJOCもバッハ会長も開催に向けて全力を尽くそうとするだろう。

年齢制限のある男子サッカーは「24歳以下」という条件に変更されることがすでに決定しているがU-23日本代表が最後に活動をしたのは惨敗した1月のU-23アジア選手権になる。「準備期間が1年伸びたこと」ならびに「最後の大会で惨敗を喫していること」の2つの理由から五輪代表の活動が再開された場合、メンバーが大きく変わる可能性は高い。この年代の選手が短期間で大きく成長することは珍しくない。

今シーズンのJリーグでは五輪代表の中での序列があまり高くなかったMF神谷優、DF瀬古、MF伊藤洋、FW一美、DF小林友、GK谷などが活躍を続いている一方でDF杉岡、DF岡崎慎、FW上田などは苦しいシーズンになっている。FW三笘やFW旗手の評価も大きく高まっているが一度も五輪代表に選出されていない選手限定で「今後、五輪代表に招集されたら面白いのではないか？」と思える選手を20名だけ挙げてみた。

1人目： MF 松尾佑介 (横浜FC)

→　2019年のJ2で躍動したが当時は特別指定選手だった。満を持してプロ1年目を迎えたが3バックを採用していた時期は左WBで起用されて4バックになった後は左SHで起用されている。左SHで起用されるようになった9節のG大阪戦(A)以降の5試合で4ゴール1アシスト。驚異のスピードを生かして躍動している。年代別代表に招集された経験はおそらく一度もなかったと思うが初招集の大きなチャンスがやって来た。

2人目： DF 上島拓巳 (アビスパ福岡)

→　2019年はJ2の柏で10試合に出場した。大卒2年目になるが1997年2月生まれなので「東京世代」になる。福岡で経験を積むことになったが185センチの高さを生かした空中戦と正確なフィードとカバーリング能力の高さをいかんなく発揮して定位置を確保。評価は大きく高まっている。DF大南、DF高橋祐、DF山下などCB陣に怪我人が続出している柏にとって「DF上島の成長」はポジティブな要素の1つに挙げられる。

3人目： FW 斉藤光毅 (横浜FC)

→　2019年に行われたU-20W杯の本大会に飛び級で参加している。影山JAPANでも主力として活躍したが五輪代表に招集された経験は一度もなかったはずである。2001年生まれでパリ世代になるが十二分に2021年の東京五輪を目指せる実力を持っており、初挑戦となるJ1でもここまで11試合で3ゴール1アシストを記録している。キレ味鋭いドリブルと正確なフィニッシュはJ1でも問題なく通用している。

4人目： MF 郷家友太 (ヴィッセル神戸)

→　183センチ/72キロなので日本人の中盤戦の選手としてはサイズに恵まれている。「高さを生かしたヘディング」と「豊富な運動量」と「ユーティリティー性」が大きな武器だったが過密日程となった今シーズンは神戸で安定して出場機会を得ている。10試合で2ゴールを挙げているがスター軍団の中でも異彩を放っている。日本人には少ないタイプのミッドフィールダーなのでどんな選手に成長するか？の予想は難しい。

5人目： FW 垣田裕暉 (徳島ヴォルティス)

→　東京世代は過去の世代と比べるとCBとキーパーに逸材が揃っている。どちらも選手層は歴代最高と言える。当然、アタッカーも粒揃いであるがCFの人材不足は相変わらずである。FW小川航とFW上田に続く選手がなかなか出てこなかったが187センチのFW垣田はJ2の徳島で15試合に出場して7ゴール3アシスト。エースとして3位に位置する徳島を引っ張っている。長身でありながら走力があって献身性もある。

6人目： MF 佐野海舟 (町田ゼルビア)

→　2000年12月30日生まれ。「あと2日、遅く生まれていたらパリ世代」だった。パリ世代であったならばパリ五輪代表チームのボランチの軸になった可能性が高いのでこの点は残念に感じるが高卒2年目ながら町田でボランチの定位置を確保した。昨シーズンは左右のSBで起用されるケースが多かったが今シーズンは本職であるボランチに戻って躍動している。ボール奪取力の高さは若手ボランチの中では随一である。

7人目： MF 高橋大悟 (ギラヴァンツ北九州)

→　五輪代表の2列目の競争は激しいが中でも「左利きのアタッカーの競争」は熾烈である。MF堂安律とMF久保建がいるのでMF三好でさえ当落線上である。さらに下の世代ではMF西川潤も控えているのでチャンスは少ないと思うが9連勝と快進撃を続ける北九州の攻撃の中心として躍動しており、評価は劇的に高まっている。最近はボランチでも起用されているが正確、かつ、強烈なミドルシュートが武器となる。

8人目： DF 毎熊晟矢 (V・ファーレン長崎)

→　登録ポジションはフォワード。東福岡高の時に全国制覇を達成しているが鳴り物入りで長崎に入団したわけではなかった。知名度は低かったがコロナでの中断期間中にSB/WBにコンバートされて開花。首位を走る長崎の躍進の原動力の1人になっている。179センチなので日本人のSBやWBにしてはサイズに恵まれており、走力もある。高さや得点感覚を生かしてゴール前のチャンスに絡める点が最大の武器と言える。

9人目： MF 安部柊斗 (FC東京)

→　即戦力として活躍中の大卒ルーキー。今夏に日本代表のMF橋本拳がロシアに旅立ってからは重要度がさらに増しており、上位争いをするFC東京の主力として活躍している。運動量が豊富で攻守両面でアグレッシブにプレーできる点が魅力となる。好不調の波が少ない点も魅力と言える。五輪代表のボランチはMF田中碧やMF中山雄やMF齊藤未などが中心になっているが「絶対的な存在はまだいない。」と言える。

10人目： MF 本間至恩 (アルビレックス新潟)

→　2017年以来のJ1復帰を目指す新潟の「10番」として13試合で2ゴール4アシスト。スタメンが7回、ベンチスタートが6回なのでサブに回る試合も少なくないがキレ味鋭いドリブルと相手の意表を突くスルーパスでたくさんのチャンスを演出している。この1年間で大きく伸びた選手と言える。同ポジションにはFW三笘やMF旗手やFW斉藤光などがいるので競争は激しいが「代表で試してみる価値のある選手」と言える。

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