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元日本代表の中田浩二さん(鹿島アントラーズOB)の解説はなぜ評価が低いのか？ | | |　

■　本大会に向けて弾みのつく勝利

6月29日(水)に松本市にあるアルウィンで開催されたU-23日本代表 vs U-23南アフリカ代表の試合は4対1で日本が逆転勝利。手倉森JAPANにとって国内最後の試合を勝利で飾った。序盤は南アフリカがペースを握った。前半29分にはDF亀川のハンドでPKを献上。南アフリカに先制ゴールを奪われた。苦しい試合になるかと思われたがその後にコンビネーションを駆使して同点ゴールと逆転ゴールを奪った。

37日後に迫った本大会に向けて弾みのつく勝利となったがこの試合はTBS系列で生中継された。近年はフル代表の試合だけでなく、五輪代表の試合も(公式戦はもちろんのこと親善試合なども)生中継されることがほとんど。有り難い話である。28年ぶりに本大会出場を果たしたアトランタ五輪代表の試合はアジア一次予選のときですら、全ての試合が中継されたわけではなかったことを考えると今の環境は恵まれている。

当然のことながらフル代表や五輪代表の試合が地上波で生中継されると多くの人が試合を見ることができるので新規のサッカーファンを増やすことができるし、監督や選手やチームに対する認知度も向上する。放映権なども協会に入ってくるので財政の面でも大きなプラスである。放映権を手にすることができると各世代の日本代表を強化するための費用も増えてさらにいい選手が生まれてくる可能性が高まる。

■　解説者としての評価は高くない中田浩二さん

いいことずくめであるが新規のサッカーファンを獲得するためには実況や解説者も重要となる。いかにして選手やチームの魅力を伝えるのか？は大事で、さらにはサッカーという競技自体の魅力を伝えることも期待される。南アフリカとの試合はともに現役時代は日本代表の主力として活躍した福田正博さんと中田浩二さんのダブル解説で、実況は佐藤文康アナウンサーだったが気になったのは中田浩二さんである。

鹿島や日本代表の中心選手として活躍した後、2014年限りで現役を引退。2015年から解説者としての活動をスタートしているので「解説者としては2年目」となる。肩書きは「鹿島のスタッフ」となるが日曜日の夜にテレビ朝日系列で放送されているやべっちFCのコメンテーター、スカパーやTBS系列やテレビ朝日系列のサッカー中継の解説者など活躍の場は広いが残念ながら解説者としての評価はあまり高くない。

現役時代は「クレバーな選手」としてならしたので現役を引退したときは「指導者としても解説者としても期待できる!!!」と思ったがここまでは残念なことになっている。知名度が高くてルックスもいい。鹿島で活躍して、日本代表でも活躍して、欧州リーグでプレーした経験もある。フル代表も五輪代表も鹿島の選手が多くてつながりのある選手が少なくない点もウリの1つとなるので使い勝手は良いと思うが・・・。

■　「内容が乏しい。」という点が主流

「内容が乏しい。」という点が解説者としての中田浩二さんに対する意見の中で一番多いものである。実況アナウンサーに話を振られてから発言することがほとんど。「質問に対してそのまま同じようなことを繰り返すだけ」というのが多い。ポジティブに表現すると無難、ネガティブに表現するとつまらないとなる。中には「安定感」と捉えて解説者として評価する人もいるが「内容が乏しい。」という人が主流である。

解説者としては駆け出しの時期なので「解説者という仕事に慣れていない。」というところは間違いなくあると思うが『徐々に上達しているのか？』というとそういう印象もない。鹿島というクラブはいろいろな気配りの出来る優秀なクラブなので、当然のことながら、クラブのスタッフとして活動している中田浩二さんに対していろいろとレクチャーしていると思うが「良くなっている兆し」は感じられないのが現状である。

返しのコメントの多くは「ホントに○○ですね。」となるので『どうコメントするのか？」をだいたい想像できてしまうのは厳しいところである。これだけいろいろな経験をしている人は日本サッカー界には少ない。『「ホントに○○ですね。」というフレーズを出来るだけ使わない。』という1点を意識するだけで劇的に改善されると思う。サッカー界にとって大事な人なので解説者としての進歩に期待したいところである。