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【J1】第8節 (総評・ベストゴール・ベストイレブンなど) ～MVPはピーター・ウタカ(サンフレッチェ広島)、ベストゴールは伊東純也(柏レイソル)～ | | |　

総評 (第8節)

→　J1の1stステージの第8節は4月24日(日)に行われた。最大の注目カードは川崎F vs 浦和。「1stステージの最初の大一番」と言えたが後半9分にMF武藤雄(浦和)が強烈なミドルシュートを決めて1対0でアウェイの浦和が勝利。浦和が首位に再浮上した。どちらも攻撃的なチームなので「どちらが主導権を握るのか？」は興味深かったが浦和が優勢だった。ホームの等々力の試合で川崎Fがここまで押し込まれるのは珍しい。

もう1つの上位対決は横浜FM vs 広島。4位の横浜FMと5位の広島の直接対決となったがFWピーター・ウタカが2ゴールを挙げて2対1でアウェイの広島が勝利。4勝2敗2分けとなった広島は本格的に優勝争いに絡んできた。鹿島 vs 柏はMF伊東純(柏)が1ゴールアシストの大活躍を見せて2対0でアウェイの柏が勝利した。柏は公式戦は5連勝。DF中谷、MF伊東純、MF中川、DF中山雄など若手の頑張りが目立つ。

ともに結果が出ていなくて残留争いに巻き込まれつつある名古屋 vs 新潟は2対1でホームの名古屋が勝利。予想に反して序盤は名古屋が一方的に攻め込む展開になったが終盤は新潟は猛攻。3つのビッグセーブを見せたGK武田洋(名古屋)がチームを救ったと言える。名古屋は1試合消化が少ない中で11位。3勝3敗1分けとイーブンの成績に戻した。一方の新潟は2勝5敗1分け。公式戦は4連敗とまずい事態になりつつある。

ベストゴール (第8節)

　5位： MF 宇佐美貴史 (ガンバ大阪)
　4位： MF 永井謙佑 (名古屋グランパス)
　3位： MF 端山豪 (アルビレックス新潟)
　2位： MF 武藤雄樹 (浦和レッズ)
　1位： MF 伊東純也 (柏レイソル)

→　今節の総ゴール数は「18」。やや少なめだった。この中で1位に選んだのはMF伊東純(柏)のドリブル突破からのゴール。メンデス監督によって右SBにコンバートされたがこの日は右サイドハーフでスタメン出場。直前に鹿島のFW土居がエリア内で倒されて「PKではないのか？」とスタジアムが騒然とした中でカウンターから貴重な先制ゴールを奪った。持ち前のスピードと技術を生かした素晴らしいゴールだった。

2位に選んだのはMF武藤雄(浦和)の決勝ゴール。首位攻防戦で生まれた強烈なミドルシュートだった。3位は大卒ルーキーのMF端山(新潟)のループシュート。キーパーの頭上を越える技ありのシュートだった。4位はMF永井謙(名古屋)のミドルシュート、5位は途中出場したMF宇佐美(G大阪)のテクニカルなシュートを選出した。その他ではMF渡邉千(神戸)の自身2点目の同点ゴール、FW野沢(仙台)の同点ゴールも良かった。

【J1】各節のベストゴール (1位-5位まで)　・・・　J3+(選定)
1節	1位	FW 伊藤優汰 (アルビレックス新潟)	vs 湘南ベルマーレ
	2位	FW シモビッチ (名古屋グランパス)	vs ジュビロ磐田
	3位	MF クリスティアーノ (ヴァンフォーレ甲府)　・・・　自身2点目	vs ヴィッセル神戸
	4位	FW 鈴木優磨 (鹿島アントラーズ)	vs ガンバ大阪
	5位	MF 三田啓貴 (ベガルタ仙台)	vs 横浜Fマリノス
2節	1位	DF 岡本拓也 (湘南ベルマーレ)	vs 川崎フロンターレ
	2位	FW 小林悠 (川崎フロンターレ)	vs 湘南ベルマーレ
	3位	FW ムルジャ (大宮アルディージャ)　・・・　自身2点目	vs 柏レイソル
	4位	MF 中村俊輔 (横浜Fマリノス)	vs アビスパ福岡
	5位	DF 相馬崇人 (ヴィッセル神戸)　・・・　自身1点目	vs アルビレックス新潟
3節	1位	MF パウリーニョ (湘南ベルマーレ)	vs サンフレッチェ広島
	2位	MF 中村憲剛 (川崎フロンターレ)	vs 名古屋グランパス
	3位	MF 阿部浩之 (ガンバ大阪)	vs 大宮アルディージャ
	4位	MF 永井謙佑 (名古屋グランパス)	vs 川崎フロンターレ
	5位	MF エウシーニョ (川崎フロンターレ)	vs 名古屋グランパス
4節	1位	MF 中村憲剛 (川崎フロンターレ)　・・・　自身1点目	vs ヴァンフォーレ甲府
	2位	FW 興梠慎三 (浦和レッズ)	vs 湘南ベルマーレ
	3位	MF 中村憲剛 (川崎フロンターレ)　・・・　自身2点目	vs ヴァンフォーレ甲府
	4位	FW 金崎夢生 (鹿島アントラーズ)　・・・　自身2点目	vs FC東京
	5位	MF 中町公祐 (横浜Fマリノス)	vs サガン鳥栖
5節	1位	MF 中村俊輔 (横浜Fマリノス)	vs ガンバ大阪
	2位	MF カイオ(鹿島アントラーズ)	vs 川崎フロンターレ
	3位	DF 森脇良太 (浦和レッズ)	vs 湘南ベルマーレ
	4位	MF 菊池大介 (湘南ベルマーレ)	vs ヴィッセル神戸
	5位	FW 平山相太 (FC東京)	vs 名古屋グランパス
6節	1位	MF 宇佐美貴史 (ガンバ大阪)	vs ベガルタ仙台
	2位	MF クリスティアーノ (ヴァンフォーレ甲府)　・・・　自身1点目	vs 湘南ベルマーレ
	3位	FW 大久保嘉人 (川崎フロンターレ)	vs サガン鳥栖
	4位	MF アデミウソン (ガンバ大阪)	vs ベガルタ仙台
	5位	MF カイオ(鹿島アントラーズ)　・・・　自身1点目	vs サンフレッチェ広島
7節	1位
	2位
	3位
	4位
	5位
8節	1位	MF 伊東純也 (柏レイソル)	vs 鹿島アントラーズ
	2位	MF 武藤雄樹 (浦和レッズ)	vs 川崎フロンターレ
	3位	MF 端山豪 (アルビレックス新潟)	vs 名古屋グランパス
	4位	MF 永井謙佑 (名古屋グランパス)	vs アルビレックス新潟
	5位	MF 宇佐美貴史 (ガンバ大阪)	vs アビスパ福岡

ベストイレブン (第8節)

　GK 武田洋平 (名古屋グランパス)
　DF 鎌田次郎 (柏レイソル)
　DF 大井健太郎 (ジュビロ磐田)
　DF 菊地光将 (大宮アルディージャ)
　MF 武藤雄樹 (浦和レッズ)
　MF 宇佐美貴史 (ガンバ大阪)
　MF 伊東純也 (柏レイソル)
　MF 渡邉千真 (ヴィッセル神戸)
　FW 和泉竜司 (名古屋グランパス)
　FW ピーター・ウタカ (サンフレッチェ広島)　・・・　MVP
　FW 平山相太 (FC東京)

→　今節のMVPに選んだのは横浜FMとの上位対決で2ゴールを挙げてチームを勝利に導いたFWピーター・ウタカ(広島)。後半終了間際の同点ゴールを含めて2ゴールの大活躍を見せたMF渡邉千(神戸)が次点。後半の終盤にビッグセーブを連発したGK武田洋(名古屋)の活躍も目立った。キーパーはGKイ・ボムヨン(福岡)、GK林彰洋(鳥栖)、GK六反(仙台)、GKキム・スンギュ(神戸)、GK曽ヶ端(鹿島)などを評価した。

最終ラインの選手ではDFオ・ジェソク(G大阪)、DF藤春(G大阪)、DF金正也(G大阪)、DF塩谷(広島)、DF森脇(浦和)、DF槙野(浦和)、DF小川大(磐田)、DF駒野(FC東京)、DF山本英(甲府)、DF高橋諒(名古屋)、DF河本(大宮)、DF渡部(仙台)、DF岩波(神戸)、DF中谷(柏)、DF中山雄(柏)を評価した。ベストイレブンは上記の3人を選出したが本職ではない右SBで起用されてMFカイオ(鹿島)を封じたDF鎌田(柏)を高評価。

中盤の選手ではMF阿部浩(G大阪)、MF遠藤(G大阪)、MFミキッチ(広島)、MF森崎和(広島)、MF宮原(広島)、MF李忠成(浦和)、MF白星東(鳥栖)、MF松浦(磐田)、MF稲垣(甲府)、MFビリー・セレスキー(甲府)、MF田中佑(甲府)、MF田口(名古屋)、MF矢田(名古屋)、MF端山(新潟)、MF加藤大(新潟)、MF永井謙(名古屋)、MF家長(大宮)、MF奥埜(仙台)、MF富田(仙台)、MF武富(柏)、MF中川(柏)、MF小林祐(柏)を評価。

フォワードではFW河本(甲府)、FWキリノ(湘南)、FW野沢(仙台)、FWシモビッチ(名古屋)を評価した。目立ったのは大卒ルーキーのFW和泉(名古屋)。リーグ戦ではプロ初スタメンだったがクレバーな動きで多くのチャンスに絡んだ。公式戦は6試合勝ちなしと苦しんでいた名古屋を救う大活躍だった。同じくリーグ戦ではプロ初スタメンだった左SBのDF高橋諒(名古屋)も随所に良さを発揮。2人のルーキーが頑張った。