3位:川崎フロンターレ 18勝10敗6分け 勝ち点「60」 65得点 51失点
→ 開幕6試合で0勝3敗3分け。風間監督に対する批判の声が大きくなった時期もあったが、ラスト8試合で7勝1敗。「ライバルチームが勝ち点を伸ばせない。」という幸運もあったが、大逆転で3位に入って、見事にACLの出場権を確保した。最終節は久々のリーグ優勝がかかった横浜FMとの対戦となったが、GK西部の活躍もあって1対0で勝利して、ライバルチームの胴上げを阻止することに成功した。最終節の川崎Fと横浜FMの試合は今シーズンのJ1の中でもっとも印象的に残る試合となった。
66得点を挙げた浦和に次ぐリーグ2位の65得点を挙げたが、何と言っても、33試合で26ゴールを挙げたFW大久保、28試合で12ゴールを挙げたMFレナト、29試合で7ゴールを挙げたMF中村憲のトライアングルが超・強力だった。FW矢島、FW小林悠、MF大島などは怪我がちで、前目のポジションの「最後のイス(=4人目)」は定まらなかったが、MF森谷、MFアラン・ピニェイロを含めて、誰が起用されても「機能性」や「破壊力」はあまり落ちなかった。
FW大久保、MFレナト、MF中村憲のトライアングルの凄いところは、互いに持ち味を消し合うことがないところで、もっと言うと、一緒にプレーすることで相乗効果が生まれる。これだけのタレントになると、ぎくしゃくしてしまって、1+1+1の答えが「3未満」になることも珍しくないが、この3人に関しては、そういうことは全くない。突出したタレントの「個の力」に頼るだけでなく、それぞれの良さをさらに引き出して、より高いレベルに導くことに成功した点が、風間監督の恐ろしいところである。
その中でも、FW大久保の活躍はスーパーだった。ヴォルフスブルクから神戸に復帰した後は、8ゴール(2009年)、4ゴール(2010年)、9ゴール(2011年)、4ゴール(2012年)だったので、トータルで25ゴールだったが、1年間でその数字を上回った。ここ数年の神戸でのパフォーマンスを考えると、「リスクの高い補強」だと思ったが、そういった懐疑的な目を向けた全ての人を見返すような働きを見せた。川崎Fという新天地でここまでの活躍されると「恐れ入りました。」という言うしかない。
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◆ まとめ #668 【J1】 クラブ別総括 (川崎F・浦和・横浜FM編) (2013/12/22)
→ J1のクラブ別総括のラストは、川崎F・浦和・横浜FMの3チームを取り上げました。開幕当初は結果が出なかった川崎Fですが、5月以降、攻撃陣が噛み合ってきて、最後の最後で浦和と鹿島を抜いて3位でフィニッシュしました。2014年は久々にACLに出場することになります。何と言っても、FW大久保、FWレナト、MF中村憲のトライアングルが強力で、破壊力はJリーグではナンバーワンでした。
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