サッカーコラム J3 Plus+　

■　FWサビアを獲得した松本山雅

一方のJ2は11月24日(日)に最終節が行われたので、「オフシーズンに突入して2週間以上が過ぎているチーム」が大半である。プレーオフ制度がスタートしたので、ほとんどのクラブがJ1クラブよりも先に全日程を消化することになるが、特に、「2位以内」に入ってJ1昇格を決めたチーム(=G大阪と神戸)は、他のJ1クラブよりもかなり早い段階から次のシーズンの準備に取り掛かることができるので、このアドバンテージを生かさない手は無い。余裕があるのでスムーズに補強を進めやすい。

J2は本格的にストーブリーグに突入しており、11月末には各クラブから「契約満了」や「現役引退」のアナウンスが流されたが、すでに何件かの移籍が決定している。これまでに決まった中で、一番のビッグニュースと言えるのは、J2で4位タイとなる16ゴールを挙げたFWサビア(栃木SC)が松本山雅に完全移籍することになった話である。33試合で16ゴールだったが、プレーイングタイムは1751分だったので、46.3%の出場時間にとどまっている。得点率の高さは際立っており、J2では有数のストライカーである。

FWサビアは非常にシュートの上手な選手で、ボックス内では存在感を発揮する。「ポストプレー」や「スペースメイキング」はあまり期待できないが、生粋の点取り屋なので、中央で待っているだけで相手チームにプレッシャーをかけることができる。当然、大きな戦力になりうるが、一方で、松本山雅はハードワークが信条のチームなので、チームのスタイルに馴染むことができるかどうか。過去2年間はブラジル人の助っ人をあまりうまく使えていないところがあるので、一抹の不安は残る。

松本山雅はターゲットマンを必要とするサッカーをしているので、175センチのFWサビアを1トップで起用することは考えにくい。2トップの一角か、2シャドーの位置で起用されることになると思うが、異分子的な存在となってチームに大きなプラスアルファをもたらす可能性もあるし、全くフィットせずにベンチを温めることが多くなる可能性も考えられる。非常にいい補強だと思うが、成功しない確率もそれなりに高いので、どっちに転ぶかは、シーズンが始まってみないと分からない。


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◆　まとめ

　 #659 【J2】 ストーブリーグの序盤の雑感 (2013/12/11)

　　・FWサビアを獲得した松本山雅
　　・ディエゴの加入でパワーアップは確実？？？
　　・「ミスター」がチームを退団・・・

　→　J2のリーグ戦が終了してかなり前からストーブリーグに突入していますが、さっそく、いくつかの動きがありました。中でも、FWサビアの移籍(栃木SC→松本山雅)とMFディエゴの加入(山形)が大きなニュースと言えます。一方で契約満了のニュースも流れていますが、MF三上(札幌)、MF赤井(愛媛FC)、MF実信(鳥取)の件が驚きと言えます。


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