■ アカデミーから初の日本代表入り東アジアカップに出場する日本代表メンバー23名が発表されて、セレッソ大阪からはFW柿谷とMF山口螢とMF扇原の3人が選出されて、3人ともフル代表は初選出となった。近年、C大阪からは、MF香川、MF乾、MF清武の3人が日本代表に選出されているが、C大阪のユース出身者がフル代表に召集されるのは初めてなので、「育成型クラブ」を標榜しているC大阪にとっては、喜ばしい出来事となった。
他にも、FW杉本がロンドン五輪代表に選出されており、18歳のMF南野は次のリオ五輪代表チームのエース的な存在になることが期待される。さらに、左SBのDF丸橋も日本代表入りが期待されるレベルに到達するなど、近年、ユース出身者の活躍が目覚ましい。C大阪から優秀な若手が次々と出てくることに関して、プロ3年目の2002年にC大阪でプレーしたサンフレッチェ広島のFW佐藤寿は次のように語っている。
『セレッソ大阪から真司や貴士、さらに曜一朗と次々と優秀な若手が台頭してくるのは、モリシさんの精神がクラブに根付き、浸透しているからだと感じる。』、『所属しているときに感じたのは、育成年代の選手たちは、みなトップの選手に強い憧れを抱き、ああなりたいと強く思っていたことだ。その象徴がまさにモリシさんだった。選手の手本となり、引退してもなお、その精神は次から次へと受け継がれているのだと思う。』FW大久保、MF香川などはモリシの背中を見て育った選手で、今のチームで中心となっているMF山口螢、DF丸橋、MF扇原らは、その上のMF香川、MF乾、MF清武などから刺激を受けており、さらにその下のMF南野らの世代は、FW柿谷、MF山口螢などから刺激を受けている。モリシの背番号「8」はエースナンバーとして受け継がれているが、クラブとしていい循環が生まれていると言える。
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