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【移籍市場】 2020年-2021年オフの補強ポイントについて考える。 (ベガルタ仙台編) | | |　

ベガルタ仙台

→　2014年の途中からチームを率いた渡邉晋監督がチームを離れて前山形の木山監督を招聘した仙台は苦しいシーズンになっている。22節を終えた時点で2勝12敗7分けで勝ち点「13」のみ。16位と低迷している。「新型コロナの影響でJ2降格が無くなったのはラッキー」というしかない成績である。例年であれば木山監督は高確率で解任 or 退任になっているだろう。10節の清水戦(H)から12試合勝ちなし中となる。

今シーズンはホームでさっぱり。10試合で0勝6敗4分けとなる。熱狂的な応援で知られるクラブなので「サポーターの応援の声がなくなった。」というのは大きなマイナスだと思うがさらに以前から噂になっていた経営問題が深刻化している。先日、クラブの社長は記者会見で「約3億円の債務超過」、「3～4年で解消したい。」、「自力での再建目指す。」とコメントしたが「クラブ消滅の危機」と報じるメディアもあった。

「低迷しているにも関わらず、監督を交代できないのも致し方ない。」と言えるがホームで勝てないと観客動員数も伸びなくて、経営はさらに苦しくなる。「負の連鎖が止まらない状況」である。昨オフはMFクエンカ(鳥栖)やFW赤崎(名古屋)やDF吉野恭(広島)などを獲得。GKスウォビィクやDFシマオ・マテの引き止めにも成功したので「充実した補強が出来た。」と言えたが勝負を賭けたシーズンは誤算続きである。

「苦しい状況を打破するためにはリスク覚悟で積極的な補強を行って結果を残して収益をアップさせるしかない。」という状況になったのでリスク覚悟の補強を行ったと思うが新型コロナは想定外だった。攻撃の中心になることが期待されたMFクエンカが開幕前に怪我をして長期離脱したので「MFクエンカが欠場せざる得ない試合数が大幅に減ったのは好材料」と言えたがここまで2試合の出場にとどまっている。

昨オフとは違って厳しいオフになるのは間違いないが経営事情を考えると評価の高い選手は売らざる得ない。GKスウォビィクとDFシマオ・マテの2人に注目しているJ1のクラブはたくさんあるだろう。さらにはMF松下佳、MF蜂須賀、DF吉野恭の3人に対してもたくさんのJ1のクラブが関心を寄せると考えられる。本職ではない2列目で存在感を発揮しているMF浜崎にも好条件のオファーが届くだろうと思われる。

「今オフの移籍市場で草刈り場になるのはほぼ間違いない。」と言える状況になっているがJ2に降格してしまうとさらに経営改善が難しくなる。3億円という数字は「手の打ちようがないほど大変な額」ではないので「契約期間が残っていて数千万円程度の移籍金を獲得できると思われる選手」は積極的に売るのがベターである。J1は残りは12節となったが少しでも高値で売れるように各選手の価値を上げたいところ。

生え抜きの有望株が引き抜かれるとサポーターのショックは大きいのでGK小畑、MF椎橋、MF佐々木匠、MF田中渉あたりの流出や移籍は出来るだけ避けたい。その上で即戦力となる選手を獲得して「2021年のJ1で残留を果たす。」というのが次の目標になる。「木山監督と何年契約を結んでいるのか？」は定かではないが数千万円程度であれば違約金を払ってでもオフに契約を解除するのがベターな選択と言える。

懐事情はサポーターも十分に理解していると思うが「続投」となった場合はクラブを見限るサポーターが続出するだろう。外国人の指導者を招聘するのはお金がかかることを考えると「J2やJ3で結果を残している指導者を招聘する」というのがベターな選択と言える。ただし、J2で結果を残していた木山監督を引き抜いて失敗したので「J2やJ3で結果を残している指導者の招聘」に抵抗感を感じるサポーターは多いだろう。

「流出した選手の穴を埋める作業」が今オフの仙台の基本的な動き方になると思うが「攻撃の中心になれるアタッカー」は必要である。「補強の目玉」だったMFクエンカが怪我の影響でほとんど活躍できなかったのは大きな誤算と言えるがMF道渕やMF関口はハードワークが持ち味の選手であり、攻撃の中心となって活躍するタイプの選手ではない。MF関口の頑張りは称賛に値するが彼にかかる負担は大きすぎる。

攻撃に関するスタッツは「パス数」が17位、「ボール支配率」が18位、「30mライン進入回数」が17位、「ペナルティエリア進入回数」が15位となる。これらはJ1で下位レベルになるが「ドリブル数」は5位、「クロス数」は4位。サイドでボールを持った時に仕掛けてクロスまで持っていける選手は多い。仕留める選手は不足しており、FWアレクサンドレ・ゲデスは5ゴールを挙げているがFW西村拓は3ゴールのみ。

大学生ではDF真瀬(阪南大)とDFアピアタウィア・久(流通経済大)の加入が内定しているがともに特別指定選手としてJ1の舞台でプレーしている。DF真瀬は11試合、DFアピアタウィア・久は4試合に出場しているのですでに戦力になっている。当然、プロ1年目から即戦力として活躍する可能性は高い。DFアピアタウィア・久は191センチの長身。SBでもプレーできる選手なので「将来性は相当に高い。」と言える。

最後に「今オフに仙台が獲得できたら面白いと思う選手」という選手を挙げてみたいと思うが「お金が無いこと」を考えるとJ2の中規模以下のクラブで活躍している選手をたくさん獲得するのがベターと言える。すでに触れたとおりで、「来シーズンも仙台を率いるのか？否か？」は現時点では分からないが木山監督は長きに渡ってJ2のクラブで監督を務めてきた指導者なので「J2の選手を知り尽くしている監督」である。

具体的に名前を挙げてみるとMF上門(岡山)、DF下川陽(金沢)、DFンドカ・ボニフェイス(水戸)、MF小泉佳(FC琉球)、MF池上(山口)、MF平戸(町田)、DF奥山(町田)、MF明本(栃木SC)、FWディサロ・燦・シルヴァーノ(北九州)、DF福森健(北九州)など。J2でプレーしている選手の中にも「J1で十分に活躍できそうな選手」は多い。「J1ブランド」を最大限に活用してJ2で活躍している若手世代をたくさんゲットしたい。

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