■ J2の第2節 J2の第2節。開幕戦は対戦相手の大分がコロナの影響で活動休止中だったのでお休みとなった水戸ホーリーホックはホームのケーズデンキスタジアムでベガルタ仙台と対戦した。水戸にとっては今シーズンの初戦になるが例年と同様でオフ期間中はたくさんの選手が入れ替わった。仙台は開幕戦はホームで新潟と対戦したがスコアレスドローに終わった。リーグ戦で両チームが対戦するのは2009年以来となる。
ホームの水戸は「4-2-2-2」。GK中山開。DF黒石、楠本、鈴木喜、大崎航。MF前田椋、平塚、曽根田、新里涼。FW木下、安藤瑞。2月13日(日)に行われたいばらきサッカーフェスティバルのときはMF椿がスタメンで起用されたがこの日はベンチ外。MF平塚がボランチでスタメン起用となった。鹿島戦(A)で決勝ゴールを決めたFW木下は190センチの大型ストライカー。FW唐山、FW梅田魁などがベンチスタートになった。
対するアウェイの仙台は「4-2-2-2」。GK杉本大。DF加藤千、若狭、平岡、内田裕。MF富田晋、吉野恭、名倉、氣田。FW富樫敬、中山仁。開幕戦でスタメン出場したMF梁勇基とMF遠藤康はベンチスタート。FW赤崎はベンチ外となった。ベテランのMF富田晋、アタッカーのMF氣田、ストライカーのFW富樫敬がスタメンで起用された。FW中山仁は昨シーズンまでは水戸でエースストライカーとして活躍した。
■ シュートの多い激しい試合になったが・・・。 試合は乱戦になったが先制したのは水戸だった。前半16分にMF曽根田のパスを受けたFW木下が右足でニアサイドを打ち破ってホームの水戸が先制に成功する。FW木下はJリーグ初ゴールとなった。前半の半ばまではほぼ水戸ペースだったが前半32分にMF吉野恭のシュートが相手のDF大崎航のハンドを誘ってPKを獲得。これを古巣対決のFW中山仁が決めて仙台が1対1の同点に追いついた。前半は1対1で折り返した。
後半29分に仙台はいい連携から左サイドでボールを受けたボランチのMF吉野恭がシュートを決めて2対1と逆転に成功する。リードを許した水戸だったが直後の後半32分に左SBのDF大崎航のパスを受けた途中出場のMF高井がドリブルで中央を突破してゴールゲット。最後は豪快に天井に蹴り込んだ。水戸は後半38分と後半48分に途中出場したFW唐山に逆転のチャンスが訪れたが決めることは出来なかった。
後半のアディショナルタイムの表示は「6」。追いつかれた仙台は後半50分に左サイドからファーサイドにクロスを入れると右SBのDF真瀬が頭で折り返したボールを逆サイドで待っていたMF遠藤康が落ち着いてボールを止めてから右足で流し込んだ。途中出場したベテランのMF遠藤康が後半50分に劇的な勝ち越しゴールを決めてアウェイの仙台が勝利した。激闘を制した仙台が今シーズン初勝利を手にした。
■ 後半50分にMF遠藤康が劇的なゴール 水戸は21本、仙台は16本ものシュートを放った。仙台がPKで1対1の同点に追いついた前半34分以降は両チームが攻め合う展開になったが最後の最後で大ベテランが大仕事をした。大外で待っていた右SBのDF真瀬がうまく頭で折り返したがフリーになっていたDF真瀬へのケアが水戸はやや甘かった。折り返したボールがオフサイドだったのか?否か?はかなり微妙だったがMF遠藤康の落ち着きは見事だった。
鹿島一筋だったMF遠藤康は宮城県出身で塩釜FCユース育ち。地元に戻ってきたが昨シーズンもJ1の鹿島で23試合に出場している。トータルのプレー時間は466分のみだったのでその多くは途中出場だったが圧倒的なキープ力と高精度の左足を持っているのでもうすぐ34歳になるが戦力としても期待できる。J1通算では304試合で46ゴールを挙げているが地元に戻ってどのくらいの活躍が出来るのか?は興味深い。
注目が集まったのは仙台の新・エース候補のFW中山仁だったがPKで同点ゴールをゲットした。開幕戦に続いてあまりボールは入ってこなかったがPKの場面は冷静だった。CF系の選手はFW富樫敬がいて、FW赤崎がいて、FWフェリペ・カルドーゾがいて、FW皆川もいるが、普通に考えるとFW中山仁がフォワードの軸になるだろう。前線でボールもおさまる選手なので今シーズンの仙台の命運を握る選手と言える。
仙台はこれで1勝1分けとなったが3ゴールを奪えたことは自信になるだろう。開幕前から「守備陣は大崩れはしないだろう。」と思われていたが攻撃陣は新戦力も多くて未知数だった。自動昇格のためには高い得点力が必要となる中、開幕戦はあまりいい形を作れず。先行きが不安になる内容だったが2節にして大量3ゴールを奪った。今シーズンはボランチでプレーするMF吉野恭の攻撃参加もこの日は目立った。
■ 大型ストライカーのFW木下が先制ゴール 敗れた水戸は1週間遅れの開幕戦だったが痛い逆転負けとなった。守備の要であるDFタビナス・ジェファーソンを欠く中、この日もDF楠本とDF鈴木喜のCBコンビだったが攻撃的なチームなのでCBの2人にかかる負担は大きい。脅威の身体能力を持つDFタビナス・ジェファーソンがいないと後ろは不安になる。水戸にも何度か3点目を取れるチャンスはあったので3点目を取れなかったのも水戸にとっては痛かった。
1失点目のPKも「PKなのか?否か?」はかなり微妙だった。「ファールか?否か?」、「水戸のPKか?否か?」の判定で秋葉監督が声を荒げるシーンもあったので3失点目の場面も含めて水戸にとってはアンラッキーな判定 or 納得しがたい判定はあったがJ2にはVARがないので受け入れるしかない。主審や副審の技術がいきなり向上することはあり得ないので受け入れがたいジャッジも納得してプレーするしかない。
攻撃陣は21本のシュートを放って2ゴールを奪ったので開幕戦から十分なパフォーマンスだったと言える。注目の大型ストライカーのFW木下はJ1では2試合の出場のみ。J2でプレーするのはこの日が初めてだったが見事なシュートを決めた。鹿島戦(A)に続いてのゴールゲットとなったがフォワードの軸になりつつある。今シーズンの水戸はとにかく競争が激しいので結果を出さないとすぐに控えに降格してしまうだろう。
一時は同点となる2点目のゴールを挙げたのは山口から加入したMF高井だったが素晴らしい中央突破からのゴールだった。サイドハーフもMF曽根田、MF椿、MF音泉、MF森勇人、MF金久保順がいて、フォワードのFW安藤瑞やFW梅田魁などがサイドで起用される可能性もある。かなりの激戦区と言える。先制ゴールをアシストしたのは京都から加入したMF曽根田だったがうまく周りの選手を使ってチャンスに絡んだ。
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