ベガルタ仙台 D+
→ 天皇杯で決勝に進出するなど躍進した仙台だったがJ1のリーグ戦は11位。秋以降に失速して1桁順位は逃した。「内容的には優れているが思うような結果につながらない。」という試合が少なくなかった。34試合で13勝15敗6分け。黒星が先行したので満足できる成績とは言えないが攻撃型のチームに変貌して2年目の2018年はJ1で一定以上の存在感を発揮した。誰しもが一目置くチームになったと言える。
手倉森監督もかなりの長期政権だったが渡辺晋監督も長期政権になっている。2019年が早くも6年目のシーズンになるが2018年に達成できなかった「トップ5入り」が目標になるだろう。渡邉晋監督にとっては勝負のシーズンになるがオフの移籍市場は苦戦を強いられた。期限付き移籍だったMF野津田(→広島)とDF板倉(→フローニンゲン)の2人は是が非でも引き止めたかったが慰留することは出来なかった。
さらにはチームの象徴である「7番」を背負ってきたMF奥埜(→C大阪)が流出。長崎に修行に出た時期を除くとずっと仙台でプレーしてきた生え抜きだったのでショックは大きい。期限付き移籍だったMF矢島慎(→G大阪)とFWハーフナー・マイク(→バンコクU)もレンタル終了で、ドリブラーのMF中野嘉(→札幌)は完全移籍。クラブのレジェンドと言えたMF菅井は2018年限りで現役を引退することになった。
新たに加入したのはFW長沢駿(神戸)、MF松下佳(神戸)、MF兵藤(札幌)、MF吉尾(横浜FM)、MF石原崇(松本山雅)、MF飯尾竜(長崎)、DFシマオ・マテ(アル・アハリ)、MF道渕(甲府)あたりになる。資金力の問題も絡んでくるので仕方がないところもあるが効果的な補強が出来たとは言い難い。GKシュミット・ダニエルとDF大岩を引き止めることが出来たのは良かったが「オフの戦力収支はマイナス」と言わざる得ない。