■ J1の第23節J1の第23節。9勝8敗5分けで勝ち点「32」。8位のベガルタ仙台はホームのユアテックスタジアム仙台でガンバ大阪と対戦した。2連勝中の仙台は4位の神戸との差が「1」のみ。ACLの出場権争いに絡んでいる。一方のG大阪は5勝11敗6分けで勝ち点「21」。宮本監督が就任してからは5試合で1勝1敗3分け。勝ちきれない試合が続いており、ついに最下位に転落した。ただし、14位の横浜FMとの差は「2」のみ。
ホームの仙台は「3-1-4-2」。GKシュミット・ダニエル。DF平岡、大岩、椎橋。MF富田、奥埜、中野嘉、蜂須賀、関口。FW阿部拓、西村拓。売り出し中のFW西村拓はここまで10ゴールを記録。日本人最多タイのゴール数を記録している。新加入のFWハーフナー・マイクはベンチスタートとなった。川崎Fから期限付き移籍中のDF板倉はアジア大会に出場しているため欠場中。MF野津田は怪我で欠場中となる。
対するアウェイのG大阪は「4-2-2-2」。GK東口。DF三浦弦、菅沼、ファビオ、オ・ジェソク。MF遠藤、高宇洋、小野瀬、倉田。FW渡邉千、アデミウソン。得点源のFWファン・ウィジョもアジア大会の韓国代表にオーバーエイジで選出されているので欠場中。新加入のFW渡邉千は移籍後初出場となった。J2の山口から加入したFW小野瀬はJ1初スタメンとなった。J2では10ゴールを記録。山口の快進撃を支えた。
■ 後半に2ゴールを奪ったベガルタ仙台8位の仙台と18位のG大阪の試合は前半18分にFW西村拓が決定機を迎えたがキーパーのGK東口がビッグセーブで防いだ。ピンチを逃れたG大阪は前半27分に高卒2年目のボランチのMF高宇洋の絶妙なスルーパスを受けたFW渡邉千が決めて先制に成功する。J1の神戸から完全移籍のFW渡邉千は移籍後初出場でいきなりゴールを奪った。前半は1対0とG大阪がリードを奪ってハーフタイムに突入する。
1点を追う仙台は後半9分にMF中野嘉が左サイドから仕掛けてクロスを入れると最後はFW西村拓が鮮やかなコントロールから落ち着いて決めて1対1の同点に追いついた。FW西村拓は自己記録をさらに更新する今シーズン11ゴール目となった。直後の後半12分にも左WBのMF関口のクロスが左SBのDFオ・ジェソクのオウンゴールを誘って2対1と逆転に成功する。あっという間に仙台が逆転に成功した。
1点を追うG大阪はDF藤春とMF藤本淳とMF食野を投入。後半43分にはMF倉田が個人技から抜け出してキーパーと1対1に近い決定機を迎えたがGKシュミット・ダニエルがビッグセーブ。同点ゴールとはならなかった。2対1で勝利した仙台は3連勝。2試合連続の逆転勝利となった。敗れたG大阪は2試合勝ちなし。宮本監督になってからは1勝2敗3分けとなった。降格圏を脱出することはできなかった。
■ 11ゴール目を挙げたFW西村拓真攻撃陣が好調な仙台は先制された後、何度か訪れた決定機で決められず。嫌な雰囲気になったが後半9分と後半12分に連続ゴールを奪った。DF初瀬がアジア大会に参加していることもあってSBのやり繰りで苦労しているG大阪はCBが本職のDF三浦弦を右SBで起用しているが仙台はDF三浦弦が守るサイドを起点に攻め込んだ。結局、2つのゴールともこちらのサイドからのクロスがきっかけになった。
「チャンスを作りながらも追いつけない。」というもどかしい展開になったが空気を変えたのはFW西村拓だった。ニアに入ってきたMF奥埜が前で触ってG大阪の守備陣がやや混乱したところをうまく突くことが出来た。最後は冷静にゴールに流し込んだが早くも今シーズン11ゴール目。最初の3年間はJ1通算で40試合で3ゴールのみだったストライカーのプロ4年目の2018年は大飛躍のシーズンになっている。
昨シーズンまではゴール前で慌てる場面が目立ったが今シーズンは落ち着いてプレーすることができている。ガムシャラさは彼のいいところだったが冷静さを身に付けつつある。まだまだ実績は乏しいがこれだけJ1の舞台で結果を残している選手なので「フル代表入り」も夢ではなくなってきている。シャドーの位置でプレーする機会も少なくないので森保監督が「3-4-2-1」を取り入れるのであればチャンスは膨らむ。
G大阪は痛すぎる逆転負けとなった。試合を優位に進めながら勝ち点を取りこぼす試合が多くなっている。宮本監督になってからは「勝てても不思議はない試合」が続いており、その点はポジティブに考えることができるが、「勝てそうな試合」や「勝たなければいけない試合」や「うまく戦っていたら勝てた試合」で勝ち点を取り逃がすのはショックが大きい。リードを奪った後の戦い方は最大の課題と言える。
残念な結果となったが新戦力のFW渡邉千がいきなりゴールゲット。さすがの決定力を見せつけた。最大の収穫は宮本監督の秘蔵っ子とも言えるボランチのMF高宇洋だろう。宮本監督になってからは6試合連続フル出場中。主力の1人として活躍しているがテクニックがあって守備面での貢献度もまずまず高い。20才のMF高宇洋がセンスの良さを感じさせるプレーを連発したのは明るいニュースと言える。
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