徳島ヴォルティス→ リカルド・ロドリゲス監督が就任して2年目となる徳島は上位候補に挙げられていたが前半戦は極度の得点力不足に苦しんだ。期待の新戦力のFW呉屋、FW薗田、FWナタン・ジュニオールが揃って低調。怪我等の影響もあってほとんど試合に絡めなかった。折り返し地点となる21節が終了した時点でわずか20得点だったが、夏の移籍市場でベテランのFWピーター・ウタカとFWバラルを獲得すると一変した。
33節を終えた時点でFWピーター・ウタカは9試合で5ゴール、FWバラルは8試合で8ゴールと爆発中。「おじさん・2トップ」が躍動して自動昇格争いに絡んできた。残り8節となった時点で2位の町田との差は「7」。6位の大宮との差は「1」のみ。2度目のJ1昇格が十分に狙えるポジションに付けている。22節以降の12試合は9勝2敗1分け。J2最高の2トップを中心に驚異的な追い上げを見せて昇格争いに絡んできた。
当然、J1に昇格できるのか?否か?でオフの補強の動き方は大きく変わるが、近年の移籍市場の傾向は「J1の残留争いに巻き込まれる可能性が高いチームよりもJ2の昇格争いに絡める可能性の高いチームを移籍先として選択する選手が増えていること」が挙げられる。J1の残留争いにチームは敬遠されがちで、逆に(カテゴリーは下になるが)J2で上位候補に挙げられるチームを移籍先に選択する選手が増えている。