■ 内容と結果を両立スペイン出身のリカルド・ロドリゲス監督が就任した徳島ヴォルティスは今シーズンのJ2で大きな存在感を発揮している。降格1年目の2015年は14位、降格2年目の2016年は9位。期待を大きく裏切るシーズンになったが一転して今シーズンはスペクタクルなサッカーを披露してサポーターを楽しませている。小林監督のときは守備重視のサッカーを志向するケースが多かったが当時と比べると様変わりした。
結果と内容を両立させている今シーズンの徳島のサッカーへの評価は非常に高いが35節を終えた時点では14勝9敗12分けで勝ち点「54」。8位に位置する。開幕から好調でずっと自動昇格を狙える位置に付けていたが30節から6試合勝ちなしと低迷。2位の福岡との差が「10」に広がったので2位以内は厳しくなっているが6位の横浜FCとの差は「3」のみ。2013年以来のプレーオフ出場を狙えるポジションにいる。
直近の36節の群馬戦(H)に勝利して7試合ぶりに勝ち点「3」を獲得したが残り6試合で1つでも上の順位に上がっていいポジションでプレーオフを迎えたい。充実したサッカーを見せている今シーズンの徳島に期待を寄せている人は多いので「2度目のJ1昇格」への期待は大きいが自身の市場価値を高めた選手がたくさんいるので仮に「J2残留」となると主力の大量流出の危険性が高まる。それは是が非でも避けたい。