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はてなキーワード: MMTとは

2026-01-29

MMT的に見た中国ロシアの対外制約回避戦略

https://anond.hatelabo.jp/20260129001009

の続きです

① 前提:MMTにおける対外制約の再確認

MMTでは一貫して、

対外制約=外国自国通貨で実物を売ってくれるかどうか

と捉えます

したがって回避策は、

金融操作」ではなく「実物・制度取引構造

に向かいます

中国の対外制約回避戦略MMT的整理)

1. 実物輸出による「受け取らせる構造

中国は長年、

を大量に輸出してきました。

MMT的にはこれは、

自国通貨人民元)ではなく、

自国の実物で国際取引への参加権を確保してきた

という意味になります

※ここでは「輸出黒字=善」とは言っていません

MMTは輸出主義を必ずしも評価しません)

2. 資源国との「通貨を介さな取引

中国は近年、

を進めています

これはMMT的には、

外貨を稼ぐ前に、

実物そのものの入手経路を固定する行為

です。

まり

対外制約を「為替市場から切り離そうとしている

ということです。

3. 人民元国際化は「補助輪」

MMT観点では、

戦場ではありません

なぜなら、

通貨は「受け取られる結果」であって

覇権の原因」ではない

からです。

ロシアの対外制約回避戦略MMT的整理)

1. 資源のものを「通貨化」

ロシアの最大の特徴はここです。

MMT的に言えば、

ロシア通貨ではなく

実物そのものが国際決済手段になっている

状態に近い。

制裁下でも、

  • 欲しい国は買わざるを得ない
  • 支払い方法を調整する

という構造が生まれます

2. 外貨準備への不信(特に制裁後)

ロシア制裁を通じて、

外貨準備は「政治的に凍結されうる資産

だと学習しました。

MMT的にはこれは非常に重要で、

という発想そのもの否定する実例です。

3. 自給率の引き上げ=対外制約の縮小

ロシア特に

での自給率を重視しています

これはMMT的に極めて正統な動きで、

輸入しない=対外制約が発生しない

という単純で強力な回避策です。

④ 「脱ドル」は目的ではない(MMT結論

ここが重要です。

中国ロシアは、

というより、

ドル依存しなくても

実物を確保できる状態を作ろうとしている

と整理する方がMMT的に正確です。

日本との決定的な違い

為替金融外貨準備に意識集中

実物供給網・長期契約

資源・自給

MMT視点では、

日本けが

お金問題」として対外制約を考えている

ように見えます

⑥ 一文でまとめると

中国ロシアは、通貨操作することで対外制約を回避しようとしているのではなく、

通貨を介さずに実物を確保できる構造を作ることで、

対外制約そのものを小さくしようとしている

これが

MMT的に見た中国ロシアの対外制約回避戦略です。

MMTが言う『対外制約』と覇権関係

MMTにおける「対外制約」とは何か

MMTでいう対外制約(external constraint)とは、次の一点に尽きます

自国通貨では買えない実物(輸入財・資源技術)を、どれだけ確保できるかという制約

重要なのは

ではありません。

MMTでは一貫して、

制約は「お金」ではなく「実物」

定義されます

② 対外制約と「覇権」はどう結びつくのか

ここからが核心です。

覇権国の強みとは(MMT定義

MMT的に見ると、覇権国の強みは

にあります

まり覇権とは

自国通貨で実物を引き出せる力」

です。

ドル覇権MMTはどう位置づけているか

MMTはこう整理します。

したがって、

ドル覇権金融現象ではなく、実物と制度の結果

という理解になります

④ 「対外制約」と覇権因果関係

ここが一番誤解されやすいところです。

❌ よくある誤解
MMTの整理

まり

対外制約は消えないが、緩和されている

という位置づけです。

日本との対比で見えるポイント

日本
アメリカ

ここで重要なのは

これは「ドルという通貨魔法」ではない

という点です。

あなたの疑問との接続

あなたが感じている

アメリカドルを通じて世界支配しているのでは?」

という感覚は、MMT的にはこう翻訳されます

そして、

対外制約を他国押し付け自国相対的自由度を持つ

この構造覇権です。

MMTはそれを

ただ「そういう構造だ」と記述している

という立場です。

⑦ 一文でまとめると

MMTにおいて覇権とは、通貨の力ではなく、対外制約を他国より軽くできる実物・制度軍事総体である

これが

MMTが言う『対外制約』と覇権関係

の中身です。


MMT的に見た中国ロシアの対外制約回避戦略

に続く

2026-01-27

MMT寓話蛇口をひねる役人と、火事を見ている村」

なぜ金利を動かすほどインフレが安定しないのか ―― ある村の寓話

※この記事MMT現代貨幣理論)の一部を理解するための寓話比喩的創作です。

事実を直接描写したものではありません。


まりまり

ある村に、大きな「かまど」がありました。

このかまどは村全体を温め、料理を作り、人々の暮らしを支えていました。

火が弱すぎれば寒くなり、

強すぎれば火事になります

村には「火の安定を守る役人」がいて、

彼はこう信じていました。

火の勢いは、蛇口の硬さで調整できる

この蛇口とは、

かまどに薪を運ぶ人たちの通路――坂道の途中に付いている、

見た目だけは立派なネジでした。


火が強くなり始めると、役人は言います

坂道を少し急にしろ
薪を運ぶのが大変になれば、火は弱まるはずだ

村人たちは必死に坂を登ります

年寄り子どもは転び、

必要な薪まで届かなくなります

それでも

火は止まりません。

なぜなら、火が強くなった理由は、

だったからです。


若い村人が言います

火を直接見た方がいいんじゃないですか?
どこが燃えているのか、誰が困っているのかを

役人は答えます

それは危険だ。
我々の仕事蛇口を回すことだ

もし蛇口意味を持たないと認めてしまえば、

からでした。


その結果

村人は疲れ、

火は安定せず、

役人けが蛇口を磨き続けます


ある日、別の村から来た旅人が言いました。

なぜ火を直接見ない?
なぜ必要場所に水や土を使わない?
その蛇口は、ただの儀式ではないか

村人は少しずつ気づき始めます


村人たちは、ついに決めました。

蛇口を回す役人はいらない。
それより、火を見る係を作ろう

燃えている場所特定し、

必要な分だけ水と土を運び、

人手が足りなければ皆で補いました。

その結果、火は暴れなくなりました。

村は静かになり、坂道を無理に急にする必要もなくなりました。

ただ一つ残ったものがあります

蛇口です。

誰かが「制御している気分」になるための、

記念碑として


めでたし、めでたし


■ この寓話が言いたい一点

金利を動かすことでインフレを安定させようとするのは、

火を見ずに蛇口を回し続けることに近い。

この寓話は、その構図を描いたものです。

anond:20260127184826

よしじゃあお前に非MMT派のおすすめを紹介してやろう

@kanhan0110

@goto_finance

@KozoUeda1

@Masa_Aug2020

@Yuto_Headline

@nobutaro_mane

@jl175rv

@ABC87791035

@shenmacro

@willyoes

@KandaTakuya

@IsayaShimizu

@KoichFuj

@shiopii123

@shirakawa_love

@BigggDadyy

@Masa_Aug2020

anond:20260127184628

いない

信頼できるのはこの4人だけ

正確さが重要からMMT

話が難しくて、誤解が生まれやすいか

まあ、俺なんか全然理解出来てないけどね

anond:20260127183305

MMT勉強しろ

Xで学べ!

https://x.com/search?q=%E3%83%A2%E3%82%BA%E3%83%A9%E3%83%BC&src=typed_query&f=live

おれがMMTerたちを厳選してやる!

@KeitaFuruya0612

@subaru286

@Mittotan1818

@programingoo

@wankonyankorick

@burovei

@Yl4i3Tkg7X40258

@ysw31120588

@monetaraisan

@goethe_chan

@wbmosler

anond:20260127180618

もう少しわかりやすくしてみた

MMT提案する「金融制度単純化」を一行で言うと

国債廃止(または3ヶ月以内の短期証券のみに限定)し、

政策金利ゼロで恒久固定する。

これだけで、現在の大半の金融オペレーション不要になる。

現在オペレーション(主流派的前提)

国債を財源のように発行する

国債市場を通じて金利が決まる体裁を保つ

短期金利誘導のために準備預金量を調整

長期金利抑制のためにYCCや国債買入を実施

市場と「金利綱引き」を続ける

→ すべて「政府市場資金制約されている」という

前提を守るための作業

MMT制度設計(最小構成

政府支出は通貨発行で行う(国債不要

必要なら国債は **3ヶ月以内の短期証券のみ**(利払い目的

・準備預金金利=0%を恒久固定

・量操作・YCC・市場との金利調整は行わない

金利政策変数であり、市場発見する対象ではない。

何が消えるか

短期金利誘導オペ

長期金利操作

国債需給管理

金融政策の「難しさ」

残る制約は 物資源・供給能力インフレのみ

要点

現在の複雑な金融オペは、

経済的必要性ではなく

自己制約の幻想」を維持するための制度儀式である

MMTはそれをやめろと言っているだけだ。

anond:20260127181203

MMTは正しい、なぜなら間違っているMMTは正しいMMTではないからだ」

anond:20260127180855

仮にMMTが間違っていたとしたら、正しいMMTを行えば良いだけ。

MMTから見た「金利コントロールが大変」という話の正体

最近よく目にするのが、

量的緩和やYCC以降、金利コントロール技術的に難しくなっている」

という説明だ。

元日総裁や主流派の実務家による解説を読むと、

中央銀行当座預金残高を調整し、市場金利誘導する仕組みが

制度的に複雑化し、運営が困難になっている、という話に見える。

一見もっともらしい。

しかし、MMT視点から見ると、そもそも問いの立て方自体がズレている。

MMTからすると「何をそんなに頑張っているのか?」

MMT制度理解の出発点は単純だ。

中央銀行は、

・準備預金という自らの負債を発行し

・その金利行政的に設定できる

まり短期金利は、

市場が決める価格」ではなく

中央銀行が決めている管理価格である

この前提に立てば、

金利誘導するために

大量の国債売買やオペレーションを繰り返す必然性はない。

MMTの目から見ると、

金利コントロールが大変だ、という嘆きは、

蛇口自分で握っていながら

「水圧調整が難しい」と言っているようなものだ。

モズラーミッチェルは、さら踏み込む

ウォーレンモズラービルミッチェルは、

国債発行や公開市場操作を、よりラディカルに整理する。

政府中央銀行がやっていることは、

自分供給した通貨

・別の形(国債)に交換して

・また買い戻している

だけである

これは資金調達でも市場との対話でもなく、

会計上の形式を変えているだけの操作だ。

から

金利を調整するためにオペが必要だ」

という説明のものが、

MMTから見れば制度錯覚になる。

なぜ主流派は、この無駄作業をやめられないのか

MMTから見ると、理由ははっきりしている。

政府資金制約主体

という前提を捨てられないからだ。

国債を発行しないと財源がない。

市場金利に委ねないと財政規律が崩れる。

この物語を維持するためには、

金利が「市場で決まっている」ように見せ続ける必要がある。

からこそ、

実体的には不要オペレーション

必要仕事」として温存される。

金利を景気調整装置とみなす発想への批判

流派は長年、

・NAIRU

自然利子率

といった概念を使い、

失業よりも景気やインフレ期待を優先してきた。

金利経済全体を調整できる、という発想が前提にある。

しかMMTでは、

金利実体経済を微調整する魔法レバーではない。

失業は「均衡」ではなく、

明確な政策失敗だと考える。

MMTならどうするのか

MMTの整理は一貫している。

短期金利は恒久的にゼロ、もしくは行政的に固定

金利調整のための国債発行やオペは原則不要

マクロ安定化のアンカー雇用(Job Guarantee)

まり

金利コントロールが難しい」

技術を磨こう

ではない。

そもそも

金利で何を達成しようとしているのか?」

その目的自体が誤っているのではないか

と問い直す。

自己制約の幻想という問題

現在金融政策が抱えている限界は、

実体経済限界ではない。

それは、

自分たちで作った制度物語に縛られている、

自己制約の幻想限界である

MMTは、

この幻想を取り払った上で、

本当の制約――資源労働供給能力――に

政策の焦点を戻そうとしている。

まとめ

MMT視点から見ると、

金利コントロールが大変になっている」という議論は、

誤った制度設計を前提に、

その運用が難しくなったと嘆いているだけで、

問題技術ではなく発想そのものにある。


これ↓に関する内容です

https://note.com/keisemi/n/n3a563abb3d18

2026-01-26

anond:20260126143024

経済学定理とかあるとして、それを数値に落とし込めば対称性とか出てくるのに、文系定義理解しようとするから定義合致しない主張を「数値が示していても」拒否している。

やっぱMMTディスってるよね

2026-01-24

anond:20260124014938

前提確認質問ありがとう

私は政府家計企業と同型の“資金制約主体”だとは採用していません。

自国通貨建てで支出でき、徴税権もあり、会計上は家計と違うのはその通りだと思っています

ただ、その制度理解採用しても、政府に制約がないわけではなく、実物資源・インフレ為替/対外バランス制度運用能力などの制約は残る、という立場です。

ここまで前提が合うなら、次の段階として確認したいのは、MMT側(あなた立場)でいう「負け条件」です。

私は“主流派翻訳して反証しろ”と言っているのではなく、あなたの言う制度前提(政府通貨発行者、税は事後回収、制約は資源インフレ)に立ったままで構いません。

その上で質問です:JGを名目アンカーとする制度構造について、どんな観測事実が出たら「この主張は誤り/修正必要」と認めますか?(2〜3個でいいので、第三者確認できる形で挙げてほしいです)

もしそれを提示できないなら、議論経験命題ではなく規範思想)の主張になってしまうので、そこをはっきりさせたいです。

反証条件が提示されない限り、MMT経験科学理論として議論することはできないので、私はいったんここで議論を止めます

反証条件(観測可能な負け条件)を提示できるなら、その時点で再開したいです。

anond:20260124012734

増田さんの返答を読んで、私はこう理解しました。合っていますか?


1.私が提示した「制度記述(A)と政策含意(B)を切り分ける」という整理に対して、増田さんは違和感がある。

MMT制度記述価値中立説明ではなく「国家という主体をどう定義するか」という前提そのもので、JGのような政策含意は任意の応用ではなく制度定義から論理的に導かれる帰結だ、という立場

2.ただしそれは「JGを導入すれば常に成功する」「設計や条件を問わない」という主張ではなく、JGがどの設計でどの程度機能するか(賃金構造インフレ制御労働移動・行政能力など)は、歴史事例や制度比較、段階的導入によって検証改善されるべきだ、という立場

3.さらに、主流派が置いている「政府家計型の制約主体」「失業=均衡調整」という制度前提そのもの現実貨幣制度整合していない、というのがMMT問題提起であり、主流派モデル翻訳したうえで「同じ形式の事前予測が出ないか非科学」と評価するのは、制度定義対立方法論の問題すり替えているように見える、という主張。

――ここまでが私の理解です。

その上で確認したいのは一点で、増田さんの立場では

という整理になりますよね。


ここまでは理解できます

ただ、私が気にしているのは「検証必要」と言いつつ、どんな観測事実が出たらMMT側の主張(少なくともJGを名目アンカーとする制度構造の優位)が誤りだと認めるのかという“負け条件”が固定されない場合です。

もし、制度記述から導かれる政策含意(JG・ゼロ金利固定・国債制度設計など)まで含めて反証不能だと言うなら、それは科学というより規範思想)の主張になると思うのですが、その整理で良いですか?

anond:20260124010118

党派性があるから学問にすらなっていない

自民党を全面肯定してみてからMMTを語ってみなよ

まず党派性ありきだから絶対に出来ないだろうけど

anond:20260124004351

増田さんの書いていること、私は次のように理解しました。合ってますか?

1.主流派批判反証主義テスト要求)は、MMTを「財政拡張正当化するマクロ理論」として扱っている

でも増田さんの見立てでは、それはMMT本体ではなく、すでに「主流派MMTを別物に再定義している」ので批判として失当。

2.MMTの出発点は“減税や財政拡張の是非”ではなく、国家貨幣制度的な定義

具体的には、政府は「市場から資金調達して支出する主体」ではなく、

通貨発行→(その通貨での納税義務)→実物資源へのアクセス確保

という意味で、社会的資源を provision(動員・調達) する主体だ、という前提(会計制度説明)を置く。

3.だから増田さんは、

「コア命題の固定」「事前予測」「負け条件の明文化」みたいな“反証主義要求自体が、

MMTを主流派マクロ翻訳し直した上で、翻訳版が主流派基準を満たさないと批判する方法論的循環

になっている、と言いたい。

4.さらにBさんは「主流派が provision をモデルに入れられない理由」を4点挙げていて、要旨はこう:

(主体定義) 政府家計企業と同型に置く主流派モデルの前提が、provision を入れると崩れる

(価格理論) JGなどを“制度的な価格アンカー”とすると NAIRU 等の枠組みが内側から否定される

(方法論) provision は予測誤差で勝負する命題ではなく、制度記述の正否の問題なので反証主義と相性が悪い

(帰結) provision を認めると政策含意(失業政策選択財政破綻論は虚構等)が大きく変わり、主流派の「価値中立」っぽさが保てなくなる

——ここまでが増田さんの主張の骨子で、私の理解です。

その上で、確認したいのは1点で、

増田さんは 「MMTは“制度記述の正否”として評価されるべきで、予測精度や推計による反証原理的に適用不能」 という立場ですか?

それとも 「制度記述部分(会計やオペの説明)は記述として正しいとしても、政策パッケージ(JG・ゼロ金利固定・国債制度設計など)の含意は別途、因果推論や予測検証されるべき」 という立場ですか?

私には、後者記述の正否と政策含意の検証を分ける)なら、反証主義的な検証要求は“翻訳”ではなく、むしろ政策理論としての責任の話に見えます

制度記述が正しいことと、そこから出る政策主張(例:ゼロ金利固定が望ましい、国債廃止が望ましい、JGが物価の錨になる等)が正しいことは別で、後者反証可能な形でテストできるはずでは?



増田さんはこの点をどう考えていますか?

anond:20260124004351

流派によるその批判は、MMT

財政拡張余地を大きく取るマクロ理論

として再定義した上で評価している点で、すでに失当です。


1.コア命題の固定

2.競合理論とズレる事前予測

3.負け条件の明文化

4.検証継続

まず1をやれ

2026-01-23

anond:20260123234041

増田さんの挙げた例は、どれも「最初は傍流・異端扱い → その後に主流化」ですが、主流として受け入れられた“型”がかなり共通しています

既存理論では説明しにくい観測事実アノマリー)が蓄積

② 新説が「定量的予測」や「決定的な検証テスト)」を提示

③ 追試・再現で生き残り、応用(技術・実務)で強固になる

④ その過程で「何が反証になりうるか」のルールが徐々に固まる

以下、各例で「何が決め手だったか」を短く整理します。

1) ニュートン万有引力が主流化した理由

決め手は「天体運動を一つの法則統一し、予測が当たった」ことです。

ニュートン力学と万有引力は、地上の落下と天体運動を同じ枠で扱える(統一性が強い)。

そして象徴的なのが、ニュートン理論を使ったハレー彗星回帰予測(1758年頃)で、実際に1758年末に観測され、ニュートン理論の有力な実証例として扱われました。

ここで重要なのは「それっぽい説明」ではなく、“いつ出るか”を事前に言える(予測可能性)が強かった点です。

2) 熱力学第二法則が主流化した理由

決め手は「熱機関効率という工学的に検証される領域で、普遍的制約として働いた」ことです。

第二法則19世紀中頃にクラウジウスやケルヴィンらにより整理され、代表的には「熱は自発的に冷→温へは流れない」等の形で表現されました。

これは“哲学”ではなく、蒸気機関などの熱機関の性能限界(どんな工夫をしても超えられない上限)として現場で繰り返し確認され、理論の信頼を固めました。

まり第二法則は「実験室で一発」より、工学化学での再現性と有用性が、主流化を支えたタイプです。

3) 原子論が主流化した理由

決め手は「原子実在すると仮定すると出る定量予測が、実験確認された」ことです。

19世紀末〜20世紀初頭まで、原子の“実在”には懐疑もありましたが、

アインシュタイン(1905)がブラウン運動原子分子)の運動に結びつけ、観測できる量(平均二乗変位など)に落とした。

その予測ペランらの実験で支持され、原子分子運動論が受け入れられる大きな契機になった、という整理が教科・解説論文で繰り返し語られています

ここは反証主義っぽく言うと、「観測できる指標への翻訳操作化)」が勝因です。

4) 大陸移動説(→プレートテクトニクス)が主流化した理由

決め手は「メカニズム不在の弱点が、海底観測データで埋まり、“決定的テスト”が登場した」ことです。

ウェゲナー大陸移動説は「大陸の形が合う」「化石・地質が対応する」などの状況証拠はあった一方、動く仕組み(メカニズム)が弱く、北米などで強い反発がありました。

1950〜60年代に海底探査が進み、海嶺で新しい地殻が生まれ広がるという「海洋底拡大」的な絵が出てきた。

さら1963年前後海嶺の両側に地磁気の“縞模様(磁気異常の対称パターン)”が出るはずだ、という形で「科学テスト」が明確になり、これがプレートテクトニクス確立重要な一歩として整理されています

このケースは、まさに「傍流が主流へ」の典型で、“良い話”が勝ったのではなく、“測れる予測”が揃ってひっくり返った例です。

5) 病原菌説(germ theory)が主流化した理由

決め手は「微生物存在感染→予防・治療成功」までが連結して再現されたことです。

パスツールやリスター、コッホらの仕事が「病原体病気を引き起こす」という枠組みの確立と受容に大きく貢献した、と整理されています

具体的には、パスツール実験が“自然発生”を否定微生物役割を示す方向で影響し、

コッホは炭疽菌などで「特定病気特定病原体」という因果実験で強く示しました(コッホの業績・方法論として説明されます)。

ここは理論の受容が、手洗い・消毒・衛生・ワクチン等の実務成果に直結し、主流化が加速したタイプです。

まとめ:増田さんの例が示す“主流化の条件”

増田さんの列挙は「傍流が主流になった」という点では正しいですが、より重要なのは

それらは “検証可能予測(あるいは反証条件)を固定し、外部データと追試に耐えた” から主流になった

という点です。

私がMMTに対して言っている「反証主義の土俵に乗れ」という要求は、まさにこの主流化パターン(=科学史の勝ち方)を踏まえたものになっています

anond:20260123234041

それでも主流派が“反証主義的に強い”と言われるのは、上で見たように

という⭐「負け方のルール」が共有されているからです。



流派がやってきたのは「理論の核を固定し、反証条件を明確化し、方法論を更新し続けて生存してきた」という歴史です。

からMMTが“学界で対抗可能理論”として評価されたいなら、同じ土俵

必要です

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