■ 3人目の主力の流出12月18日(火)にFW杉本健(→浦和)とMF山村和(→川崎F)の移籍が正式に発表されたが、翌日の12月19日(水)にはMF山口蛍(→神戸)の移籍も正式に発表された。3人ともすでにスポーツ紙で「移籍は決定的」と報じられていたので流出は規定路線だったが、「2日間で3人の主力が流出」となるとかなりの非常事態である。すでに覚悟はしていたと思うがC大阪のサポーターにとっては精神的にキツイニュースが続いた。
加入の3年目のMF山村和の移籍に関しては「よくある話」と言える。もともとは長崎県出身で、国見高を経て流通経済大に進んだ。鹿島でプロ入りを果たして2016年に当時はJ2だったC大阪に加入したが、C大阪で育った選手でも、大阪あるいは関西出身の選手というわけでもない。2017年の3位躍進に大きく貢献した選手の1人になるがより良い条件のオファーが届いたとしたら「移籍の道」を選択しても不思議はない。
対してFW杉本健とMF山口蛍の移籍に関しては「よくある話」では片づけることは出来ない話になる。どちらも一度はC大阪を離れたが、FW杉本健は1年のみ、MF山口蛍は半年のみでC大阪に戻ってきた選手である。新生・日本代表に召集された経験を持っており、年齢的にもピークの時期を迎えている選手である。各々のポジションでJリーグでも屈指の存在なので「大きなニュース」として伝えられている。
ともにユース出身者であり、当然、これからもC大阪を引っ張っていかないといけなかった選手である。ダメージの大きい移籍になってしまったが、移籍の理由に関して「これだ。」というものは報道されていない。「チーム内がゴタゴタしているのではないか?」、「わずか2年で尹晶煥監督が退任することになった点が引き金になっているのでは?」とも言われているが、あくまでも現時点では憶測に過ぎない。