■ 国内外のクラブの間で争奪戦になっている。五輪代表にも定期的に招集されているMF岩崎(京都)は京都橘高の時から大きな注目を集めるストライカーだった。当時、鹿島・G大阪・横浜FM・大宮・FC東京・川崎Fなども獲得に乗り出す大争奪戦になったが高校時代を過ごした京都市で活動する京都サンガを入団先として選択した。当時の京都はJ2所属でJ1の昇格争いに参加していたが争奪戦になった選手がJ2のクラブを進路先に選択するのは最近では珍しい。
出場機会のことも考慮した賢明な選択と言えたがプロ1年目の2017年は35試合で2ゴール8アシストを記録。主にサイドハーフで起用されてアシストの数は増えたが期待されたゴール数は伸びなかった。飛躍が期待されたプロ2年目の2018年は33試合で1ゴール1アシストと低調。チームも19位と低迷したが秋にジャカルタで開催されたアジア大会では4ゴールを記録。日本の銀メダルの立役者の1人になった。
2年間で通算すると68試合で3ゴール9アシストとなる。並の選手であれば「まあまあ」と言えるがMF岩崎ほどのポテンシャルを持った選手であることを考えると寂しい数字である。特に2年間で3ゴールのみというのは考えられない成績である。アジア大会で結果を残して五輪代表の中での序列は上がったが競争相手の多いシャドーの位置が主戦場なので東京五輪行きは約束されていない。まだ微妙な立ち位置である。