■ 2013年で7回目 J1順位予想バトルは、2007年にスタートしているので、早くも、7回目となります。2013年版の受付開始は、2013年1月10日頃を予定していますが、その前に過去の順位予想と結果から見えているものを、まとめてみました。今年の順位予想をするときの参考にしてください。
(1) 1番人気のチームは優勝できない。 → 過去6回、すべて、一番人気のチーム(=平均予想順位がもっとも低かったチーム)は優勝を逃しています。これは、圧倒的な戦力を持つチームが存在しないJ1らしい結果と言えます。ちなみに、2012年の広島は15番人気でしたが、予想を大きく覆しました。
表1. 優勝チームの予想順位
| 優勝クラブ | 平均予想順位 | 人気順 | 一番人気 | 二番人気 | 三番人気 |
2007年 | 鹿島 | 4.13 | 3 | G大阪 | 浦和 | 鹿島 |
2008年 | 鹿島 | 3.77 | 4 | 浦和 | 川崎F | G大阪 |
2009年 | 鹿島 | 2.87 | 2 | G大阪 | 鹿島 | 川崎F |
2010年 | 名古屋 | 4.59 | 4 | 鹿島 | 川崎F | G大阪 |
2011年 | 柏 | 9.20 | 9 | 鹿島 | 名古屋 | G大阪 |
2012年 | 広島 | 11.91 | 15 | 名古屋 | 柏 | G大阪 |
表2. 一番人気のチームの最終順位
| 一番人気 | 平均予想順位 | 結果 |
2007年 | G大阪 | 1.63 | 3 |
2008年 | 浦和 | 2.49 | 7 |
2009年 | G大阪 | 2.00 | 3 |
2010年 | 鹿島 | 2.84 | 4 |
2011年 | 鹿島 | 1.97 | 6 |
2012年 | 名古屋 | 1.53 | 7 |
(2) 降格予想されたチームが残留できる確率は57.9% → 平均予想順位が下から3番以内だったチームは、19チームありますが、8チームがJ2に降格していて、11チームがJ1に残留しています。よって、残留確率は57.9%で、降格確率は42.1%となります。
表3. 下位3チームに予想されたチームの最終順位
| 人気順 | | 予想 | 結果 | 備考 |
2007年 | 16 | 大宮アルディージャ | 15.50 | 15 | |
17 | 横浜FC | 16.07 | 18 | 降格 |
18 | ヴァンフォーレ甲府 | 16.23 | 17 | 降格 |
2008年 | 16 | ジェフ千葉 | 15.07 | 15 | |
17 | 大宮アルディージャ | 15.62 | 12 | |
18 | コンサドーレ札幌 | 16.15 | 18 | 降格 |
2009年 | 15 | アルビレックス新潟 | 14.15 | 8 | |
15 | 大宮アルディージャ | 14.15 | 13 | |
17 | ジュビロ磐田 | 15.29 | 11 | |
18 | モンテディオ山形 | 17.47 | 15 | |
2010年 | 16 | 京都サンガ | 14.32 | 17 | 降格 |
17 | アルビレックス新潟 | 15.36 | 9 | |
18 | 湘南ベルマーレ | 16.68 | 18 | 降格 |
2011年 | 16 | モンテディオ山形 | 14.74 | 18 | 降格 |
17 | ヴィッセル神戸 | 14.99 | 9 | |
18 | アビスパ福岡 | 17.48 | 17 | 降格 |
2012年 | 16 | アルビレックス新潟 | 14.93 | 15 | |
17 | コンサドーレ札幌 | 16.54 | 18 | 降格 |
18 | サガン鳥栖 | 16.72 | 5 | |
(3) 18番人気のチームはJ2に降格する確率が高い。 → 18番人気だったチームと最終結果をまとめると、表4のようになります。2009年の山形と2012年の鳥栖の躍進は印象に残っていますが、こうしてみると、山形と鳥栖というのは例外で、それ以外の4チームは、予想通りにJ2降格となっています。
表4. 18番人気だったチームの最終順位
| 人気順 | | 予想 | 結果 | 備考 |
2007年 | 18 | ヴァンフォーレ甲府 | 16.23 | 17 | 降格 |
2008年 | 18 | コンサドーレ札幌 | 16.15 | 18 | 降格 |
2009年 | 18 | モンテディオ山形 | 17.47 | 15 | |
2010年 | 18 | 湘南ベルマーレ | 16.68 | 18 | 降格 |
2011年 | 18 | アビスパ福岡 | 17.48 | 17 | 降格 |
2012年 | 18 | サガン鳥栖 | 16.72 | 5 | |
(4) ビリ昇格したチームがダメとは限らない。 → 表5は、昇格組の成績です。2010年の湘南、2011年の福岡、2012年の札幌と3年連続でJ2で3位(ビリ昇格)のチームが、即、降格してますが、2007年の神戸、2008年の京都、2009年の山形は残留しているので、ビリ昇格のチームが残留できる確率は50%です。
表5. 昇格組の成績
| 昇格クラブ | 予想 | 人気順 | 結果 | 備考 |
2007年 | 横浜FC | 16.07 | 17 | 18 | 降格 |
柏 | 14.67 | 15 | 8 | |
神戸 | 13.90 | 14 | 10 | |
2008年 | 札幌 | 16.15 | 18 | 18 | 降格 |
東京V | 14.77 | 15 | 17 | 降格 |
京都 | 11.92 | 12 | 14 | |
2009年 | 広島 | 10.15 | 9 | 4 | ACL |
山形 | 17.47 | 18 | 15 | |
2010年 | 仙台 | 14.12 | 14 | 14 | |
C大阪 | 10.22 | 9 | 3 | ACL |
湘南 | 16.68 | 18 | 18 | 降格 |
2011年 | 柏 | 9.20 | 9 | 1 | ACL |
甲府 | 14.54 | 15 | 16 | 降格 |
福岡 | 17.48 | 18 | 17 | 降格 |
2012年 | FC東京 | 7.05 | 5 | 10 | |
鳥栖 | 16.72 | 18 | 5 | |
札幌 | 16.54 | 17 | 18 | 降格 |
(5) 予想どおりの順位におさまるチーム → 2007年から2012年まで、ずっとJ1だったチームというのは、計11チームありますが、これらのチームの実際の順位と平均予想順位の差を足して最後に6で割ると表6のようになります。
この中で注目したいのは、清水です。表7のとおり、毎年、予想順位と同じくらいの順位におさまっており、「0.84」で、他のチームと比べるとダントツで低い数字になっています。大宮や川崎Fも、順位予想どおりの順位におさまるケースが多くて、逆に、浦和は順位予想するときに注意が必要です。
表6. 予想順位と実際の順位の差の平均値
チーム名 | 数値 |
鹿島 | 3.12 |
名古屋 | 3.85 |
G大阪 | 3.69 |
浦和 | 4.53 |
川崎F | 2.42 |
横浜FM | 2.89 |
清水 | 0.84 |
大宮 | 1.62 |
新潟 | 3.84 |
磐田 | 3.49 |
神戸 | 3.94 |
表7. 清水の平均予想順位と最終順位と差
| 平均予想順位 | 最終順位 | 差 |
2007年 | 4.67 | 4 | 0.67 |
2008年 | 5.08 | 5 | 0.08 |
2009年 | 5.02 | 7 | -1.98 |
2010年 | 6.33 | 6 | 0.33 |
2011年 | 10.8 | 10 | 0.80 |
2012年 | 10.17 | 9 | 1.17 |
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