■ J1選手の平均年俸は2,361万2017年のエル・ゴラッソの選手名鑑にはJ1の18クラブに所属する選手の推定年俸が記載されている。1億円を超えているのはMF遠藤(G大阪)やFWレアンドロ(神戸)やMF清武(C大阪)やMF中村憲(川崎F)やGK大久保(FC東京)など13名のみ。クラブ別の総年俸を計算すると1位はC大阪で11億2,800万、2位はFC東京で11億1,700万、3位は浦和10億5,740万、4位は鹿島で9億9,060万、5位は神戸で9億7,600万となる。
2017年にJ1でプレーする551名の推定年俸の平均値は2,361万となる。ちなみに2015年シーズンのプロ野球(NPB)の選手会に加入している支配下選手(725名)の平均年俸は3,712万と報道されている。出来高払い分は除いた数字で、外国人選手は含まれておらず、育成契約の選手も除外されているが、それでもJリーガーの1.5倍以上。年俸面に関してはJリーガーとプロ野球選手の差はまだまだ大きいと考えられる。
表1はJ1の18クラブに所属する551名を登録ポジション別に分けて推定年俸の平均値を出したものである。GKは1,906万、DFは2,074万、MFは2,363万、FWは3,159万なのでやはりというべきかフォワードの選手の推定年俸が断トツに高い。2番目がMF、3番目がDF、4番目がGKなのでポジションが前目になればなるほど年俸は高くなることが分かる。このあたりの数字に関しては「大方の予想通り」と言える。
表1. ポジション別の推定年俸の平均値 (日本人・外国人)
ポジション | 人数 | 平均年俸(円) | 平均年齢(才) |
GK | 68 | 1,906万 | 26.62 |
DF | 164 | 2,074万 | 25.77 |
MF | 222 | 2,363万 | 25.73 |
FW | 97 | 3,159万 | 25.66 |
合計 | 551 | 2,361万 | 25.84 |
■ 外国人ストライカーが平均値を引き上げている。今度の表2は日本人選手のみのポジション別の推定年俸の平均値となる。GKが1,577万、DFが1,987万、MFが2,220万、FWが2,419万となる。FWレアンドロ(神戸)やFWムルジャ(大宮)やFWペドロ・ジュニオール(鹿島)やFWアデミウソン(G大阪)やFWウーゴ・ヴィエイラ(横浜FM)など評価の高い外国人フォワードに多額の年俸を払っているチームは多いので日本人に限定するとポジション格差はかなり小さくなる。
表2. ポジション別の推定年俸の平均値 (日本人のみ)
ポジション | 人数 | 平均年俸(円) | 平均年齢(才) |
GK | 60 | 1,577万 | 26.65 |
DF | 146 | 1,987万 | 25.82 |
MF | 201 | 2,220万 | 25.70 |
FW | 71 | 2,419万 | 25.21 |
合計 | 478 | 2,098万 | 25.76 |
■ アタッカーよりもボランチの給料の方が高い。次の表3はポジションをさらに細かく分類したときの比較になる。「キーパー」、「SB/WB」、「CB」、「ボランチ」、「アタッカー」、「ストライカー」の6つに分類したが、複数ポジションをこなす選手は印象が強い所に組み込んだ。ストライカーが3,496万で1番上。2番目はボランチで2,824万、3番目はCBで2,259万、4番目はアタッカーで2,172万、5番目はSB/WBで1,942万、6番目がGKで1,906万となる。
興味深いのはボランチが2番目で、アタッカーが4番目になる点。ボランチが2,824万、アタッカーが2,172万なので差は大きい。登録ポジションの場合は『FW→MF→DF→GK』とキレイに前から順番に並ぶが、ポジションを細かく分類すると『ストライカー→ボランチ→CB→アタッカー→SB/WB→GK』いう順番になる。「ボランチの選手の給料が高い。」というのはJリーグの特徴と言えるのかもしれない。
表3. ポジション別の推定年俸の平均値 (日本人・外国人)
ポジション | 人数 | 平均年俸(円) | 平均年齢(才) |
GK | 68 | 1,906万 | 26.62 |
SB/WB | 86 | 1,942万 | 25.76 |
CB | 96 | 2,259万 | 26.38 |
ボランチ | 87 | 2,824万 | 26.47 |
アタッカー | 156 | 2,172万 | 24.71 |
ストライカー | 58 | 3,496万 | 26.26 |
合計 | 551 | 2,361万 | 25.84 |
■ 意外と低いアタッカーの平均年俸最後の表4は同様の日本人限定バージョンである。ストライカーが2,772万で1番上で、2番目が2,622万のボランチで、3番目がCBで2,194万。4番目が1,881万のアタッカーで、5番目がSB/WBの1,862万で、6番目がキーパーで1,577万となる。結局、『ストライカー→ボランチ→CB→アタッカー→SB/WB→GK』いう順番になる。1位のストライカーと2位のボランチの差は約150万。かなりの僅差と言える。
アタッカーの推定年俸が低い理由についてはこのポジションは高卒1年目や高卒2年目や高卒3年目の若手が多い点が挙げられる。高卒やユース卒など新卒の選手の獲得する時はアタッカーの選手が多い。(※ 平均年齢も一番低くなっている。)それでもキャプテン翼の全盛期の頃から「日本サッカー界の花形ポジション」と言われるアタッカーのポジションの平均年俸が意外と低いというのは興味深い話である。
表4. ポジション別の推定年俸の平均値 (日本人のみ)
ポジション | 人数 | 平均年俸(円) | 平均年齢(才) |
GK | 60 | 1,577万 | 26.65 |
SB/WB | 80 | 1,862万 | 25.53 |
CB | 82 | 2,194万 | 26.62 |
ボランチ | 79 | 2,622万 | 26.37 |
アタッカー | 133 | 1,881万 | 24.59 |
ストライカー | 44 | 2,772万 | 25.80 |
合計 | 478 | 2,098万 | 25.76 |
2017/01/07 【J1】 順位予想バトル 2017年版 受付終了 (参加者数:492名)
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