総評 (1stステージの第2節)→ J1の第2節は3月5日(土)と3月6日(日)に行われた。ミッドウイークにACLを戦った4チーム(広島・G大阪・浦和・FC東京)の試合は日曜開催になったが川崎F vs 湘南、神戸 vs 新潟の2試合は超・乱打戦になった。前者は4対4のドローで、後者は6対3。開幕の甲府戦(H)の出来が最悪だった神戸は試合運びには課題を残したがカウンターを仕掛けやすい展開になるとFWレアンドロを中心とした攻撃陣は脅威となる。
MFチョン・ウヨンが抜けた中盤は不安定。ボールをポゼッションしながらチャンスを生み出すことは現状では期待しにくい。しっかりとブロックを作って守る甲府は今の神戸には難しい相手だったが、自陣でのミスから先制ゴールを許した新潟が前がかりになってくれた2節は戦いやすい展開になった。敗れた新潟も一時は3対2と逆転に成功したので「リードを奪った後の戦い方」に大きな課題を残したと言える。
今節の一番のトピックスはアウェイで浦和を下した磐田。名古屋との開幕戦を落としたことで先行きが不安視されていたが次の試合で挽回することができた。怪我から戻ってきたFWジェイが後半37分に決勝ゴールを決めたが、ポストプレーでもチームに貢献。J1でのデビュー戦で「違い」を存分を見せつけた。この日もGKカミンスキーが何度かチームを救ったが、外国人トリオの活躍がここまでは目立ちに目立っている。
ベストゴール (1stステージの第2節) 5位 : DF 岡本拓也 (湘南ベルマーレ) ・・・ 後半32分
4位 : FW 小林悠 (川崎フロンターレ) ・・・ 前半45分 → 自身2点目
3位 : FW ムルジャ (大宮アルディージャ) ・・・ 前半15分 ・・・ 自身2点目
2位 : MF 中村俊輔 (横浜Fマリノス) ・・・ 後半37分 → 直接FK
1位 : DF 相馬崇人 (ヴィッセル神戸) ・・・ 前半45分 → 自身1点目
→ J1の2節で生まれた総ゴール数は「31」。1節は16ゴールだったので倍近く。2015年の節平均のゴール数は「24.1」だったのでゴール数の多い節だったと言える。しかも、ファインゴールが多かった。CKから生まれたMFパウリーニョ(湘南)のゴール、FWジェイ(磐田)のゴール、MF柏木(浦和)のゴール、FW大久保(川崎F)のゴールなどは通常であれば「5位以内」に入ってくるような素晴らしいゴールだった。
この中で1位に選んだのはDF相馬崇(神戸)のループシュート。同じようにキーパーがゴールをがら空きにした末に生まれたMF太田吉(磐田)のゴールもなかなか良かったがDF相馬崇のゴールは滞空時間が長くて時間が止まったかに思える見事なシュートだった。2位は説明不要のMF中村俊(横浜FM)の直接FK。3位は個人技から生まれたFWムルジャ(大宮)の2点目のゴール。相手2人をかわしたプレーは華麗だった。
ベストイレブン (1stステージの第2節) GK 楢崎正剛 (名古屋グランパス)
DF 三竿雄斗 (湘南ベルマーレ)
DF 相馬崇人 (ヴィッセル神戸)
DF 初瀬亮 (ガンバ大阪)
DF 山本脩斗 (鹿島アントラーズ)
MF 橋本拳人 (FC東京)
MF 中村俊輔 (横浜Fマリノス)
MF ペドロ・ジュニオール (ヴィッセル神戸) ・・・ MVP
FW 小林悠 (川崎フロンターレ)
FW ムルジャ (大宮アルディージャ)
FW ラファエル・シルバ (アルビレックス新潟)
→ J1の第2節のMVPに選んだのは途中出場ながら2ゴール1アシストの大活躍を見せたMFペドロ・ジュニオール(神戸)。次点は同じく2ゴール1アシストの大活躍だったFW小林悠(川崎F)。左SBながら2つのファインゴールを挙げたDF相馬崇(神戸)も有力候補だった。キーパーのベストイレブンはGK楢崎(名古屋)とGKカミンスキー(磐田)とGK塩田(大宮)の3人の争いになったが広島の猛攻を受けながら最後の砦となって1失点でしのいだ39歳のGK楢崎を選出。GK村山(湘南)、GK飯倉(横浜FM)、GK河田(甲府)も高評価した。
今節は「左サイド(左SB or 左ストッパー)」でプレーする選手の多くがゴールに絡む活躍を見せたためベストイレブンは「左偏重」になった。2アシストを記録したDFコルテース(新潟)はやはりチームが6失点したことは大きなマイナスと言える。その他ではDF岡本拓(湘南)、DF車屋(川崎F)、DFファビオ(横浜FM)、DF菊地将(大宮)、DF河本(大宮)、DF植田直(鹿島)、DF昌子(鹿島)、DF森下俊(磐田)、DF小川諒(FC東京)、DF渡部(仙台)、DF千葉(広島)、DF塩谷(広島)、DF佐々木翔(広島)。DF安田理(名古屋)あたりを評価した。
中盤の選手ではMFパウリーニョ(湘南)、MF菊池大(湘南)、MF金森(福岡)、MF亀川(福岡)、MF仲川(横浜FM)、MF加藤大(新潟)、MF石津(神戸)、MF山中(柏)、MF太田吉(磐田)、MF小林祐(磐田)、MF柏木(浦和)、MF田邉草(FC東京)、MF米本(FC東京)、MFピーター・ウタカ(広島)、MFミキッチ(広島)、MF古林(名古屋)、MF柴崎晃(広島)、MF青山敏(広島)、MF宮原(広島)あたりを評価。ベストイレブンは迷った末にMF橋本拳(FC東京)をベストイレブンに選出した。今節は「あと1人を誰にするべき?」で相当に迷った。
フォワード陣では決勝ゴールを挙げたFW前田遼(FC東京)とFWジェイ(磐田)がベストイレブン級の活躍を見せた。他にはFW大久保(川崎F)、FWウェリントン(福岡)、FWレアンドロ(神戸)、FW金崎(鹿島)、FW長沢駿(G大阪)、FW佐藤寿(広島)、FWシモビッチ(名古屋)を評価。ゴール数の多い節だったのでフォワード陣は活躍した選手が多かった。FW佐藤寿のゴールは歴代最多となるJ1通算158ゴール目となったが「らしいゴール」だった。ラッキーな部分もあったが節目にふさわしい彼のスタイルを象徴するゴールとなった。
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