■ 怪我のため19試合の出場にとどまる。日本代表として国際Aマッチは98試合に出場して24ゴールを挙げているMF中村俊は2010年に横浜FMに復帰すると2013年にはJ1のMVPに輝いた。欧州移籍の前の2000年にもJ1でMVPに輝いているので自身2度目の栄冠だった。今年の6月24日で38歳になったので大ベテランの域に入っているが技術やイマジネーションはまだまだ日本人屈指。今シーズンも直接FKで2つのゴールを記録するなど左足は健在である。
J1で記録した直接FKの数は22本。J1通算では338試合で68ゴールなのでほぼ1/3が直接FKでのゴールとなる。セルティック時代にはCLでも印象的なFKを決めているので「ワールドクラスのフリーキッカー」とも言われているが、ここ2年間は怪我に苦しんでおり、2015年は19試合の出場のみ。今シーズンも19試合の出場にとどまった。特に2ndステージは4試合の出場のみ。最後の12試合は全くプレーしていない。
年齢的な問題が関係しているのか、たまたまなのか、原因は何とも言えないところであるが、2年連続でフル稼働できずに終わった。昨シーズンの横浜FMはMF中村俊が不在の時期に形を作れずに苦しんだが、今シーズンはMF齋藤学がスーパーな活躍を見せた。そして、MFマルティノスやMF前田直やMF遠藤渓などドリブルで仕掛けることが出来る選手が何人も加入した効果もあって不在の影響はあまり感じずに済んだ。