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【暴力行為】 MF喜田拓也(横浜Fマリノス)に非は無いのか？ (vs ジュビロ磐田) | | |　

■　「契約解除」という処分が下される可能性も・・・。

J1の12節の横浜FM戦(@日産スタジアム)の試合中に騒動を起こした磐田のMFギレルメに対しては相当に重い処分が下される可能性が高い。Jリーグ史上最も重い処分と言われているのは1995年のGK森敦彦に対する「3か月の出場停止処分」になるがこの時のGK森敦彦よりも厳しい処分になるのか？否か？が注目点になる。甘い処分になるようだと今度はJリーグならびにサッカー界全体が批判の対象になる。

GW期間中のJリーグは暗いニュースが話題の中心になってしまったが磐田にとっては大ダメージである。「前代未聞の暴力行為を起こしたクラブ」としてクラブ全体のイメージダウンは必至である。MF中村俊が加入して6位と好成績を残しただけでなく、ヤマハスタジアムの観客動員数が激増するなどここ1年ほどの磐田はポジティブなニュースで話題になることが多かったがクラブとしては久しぶりの不祥事勃発となった。

磐田側はMFギレルメに対する処分がJリーグから下されるのを待っている状態になるがすでに「Jリーグの規律委員会から処分が下されるまでは練習不参加の謹慎処分」をクラブとして課している。規律委員会からの正式な処分が下された後に改めてクラブとして協議・対応することになるが「契約解除」という処分が下されることも十分にあり得る。「厳正な処分を下す方針」ということをすでにクラブは明言している。

■　戦力的にも大きなマイナス

左WBのレギュラーであり、今季の磐田の補強の目玉の1人だった選手なので、MFギレルメを使えなくなるのは磐田にとっては大きなマイナスである。ここまでチームにフィットしきれているとは言い難い状況だったがそれでも「個の力」を持った選手なので名波監督は我慢をしてスタメンで使ってきた。彼の左サイドからの突破は大きな武器になり得たので「クラブとしてのプランが大きく狂った。」と言わざるえない。

おそらくはなかなか磐田のサッカーならびにJリーグのサッカーに適応しきれないもどかしさもフラストレーションを溜める一因になっていたと推測できる。気持ちよくプレー出来ていたり、自分の良さをしっかりと出せている状態であれば少々のことでは問題行動は起こさない。「まじめな性格ではあるがキレやすい一面もあった。」とも言われているが相当にうっぷんが溜まっていたのだと推測できる。

一方、被害者になったMF喜田拓(横浜FM)を批判する声もある。MFギレルメがレッドカードを受けた後、駆け寄ってきたMFギレルメに左足で蹴られる形になったが、その直前にMF喜田拓が右手を上げて挑発をしているようにも思える。「MFギレルメの暴力行為は大きな問題であるが引き金になったMF喜田拓の挑発も問題視されるべき。」という声もあるが映像や動画を見る限りでは強く批判されるべきレベルではない。

■　中指を立てて挑発をした？？？

一部では「MF喜田拓がMFギレルメに対して中指を立てて挑発をした。」と言われているがyoutubeにアップされている動画を見る限りでは「MF喜田拓が中指を立てている。」というのは誤報のように思える。確かにMFギレルメの方に近寄って行って手を上げて何かしらの言葉を発しているのは確か。かなり余計な行動だったのは間違いないが強くキックされるほどの非常識的な行動だったとは言えないだろう。

仮にこの場面でMF喜田拓が中指を立てていたとしたら「MF喜田拓に対しても何かしらの処分が下されるべき。」と言えるが動画を見る限りでは中指うんぬんは誤解の可能性が高い。試合になると熱くなる選手は多いがそういう選手をエキサイトさせて本来のプレーを出させなくするのもMF喜田拓のような選手の大きな仕事である。暴力行為のきっかけになったのは間違いないが強く批判されるほどの行為には思えない。

その後、MFギレルメはピッチサイドで横浜FMの通訳とも揉め事を起こしているが横浜FMの通訳に対する暴力行為も当然のことながら批判の対象になる。同様に詰め寄った横浜FMの通訳を責める声もあるがこれに関してはMF喜田拓に対する批判以上に理不尽な批判と言える。すでに自チームのMF喜田拓が傷つけられた後の出来事である。横浜FMの通訳が何かを言いたくなる気持ちはよく分かる。

当然、何もない状態からキレる選手(or 人)はいない。どんな言動にも何かしらの原因や理由や要因はあるが、今回のケースでは原因や理由や要因の1つや1人とされるMF喜田拓ならびに横浜FMの通訳を批判するのは正当ではないと思う。「MF喜田拓ならびに横浜FMの通訳の言動は余計だった。」とは思うが、「MF喜田拓ならびに横浜FMの通訳にも問題があるので同様に批判されるべきだ。」とは全く思わない。