■ これまで代表を引っ張って来た4人ロシアW杯のアジア最終予選の3戦目のイラク戦(H)はこれまで日本代表を引っ張って来たMF香川(ドルトムント)とDF長友(インテル)がベンチスタートで出番なし。さらにMF本田圭(ACミラン)も低調なパフォーマンスに終始して後半34分に途中交代となった。MF清武(セビージャ)やMF原口(ヘルタ)やMF山口蛍(C大阪)といったロンドン世代の選手がゴールに絡む活躍を見せたことで「世代交代」を感じる試合になった。
これまで日本代表の中で不動の存在だったMF本田圭やMF香川やDF長友の3人は今シーズンは所属クラブで出場機会に恵まれていないこともあって代表の中でも立場が微妙になってきたが、3人だけでなくFW岡崎慎(レスター)も一時と比べると立場が微妙になってきた。3戦目のイラク戦(H)は1トップでスタメン出場したが、2戦目のタイ戦(A)ではリオ世代のFW浅野拓(シュツットガルト)にスタメンの座を譲っている。
最近の日本代表がちょっと前と比べると今一つに感じるのは「違い」を生み出していたカルテットの調子が上がらないことやコンディションが良くないことが大きな理由と言えるだろう。もちろん、MF清武やMF原口やDF酒井宏やMF山口蛍やFW浅野拓などが日本代表の中で存在感を増してきているが、いろいろな意味でMF本田圭やMF香川やDF長友やFW岡崎慎の域まで達しておらず、物足りなさも残る。
■ 強豪と対戦するときは消えることが多い。巷では「本田不要論」が渦巻いているが、MF本田圭に関しては先日のエントリーで記述した通りで簡単にはスタメンから外せない。今後もACミランでほとんど or 全く出場機会が得られないようだとハリルホジッチ監督の悩みは深くなる。代わりなり得る選手を見つけるのは大変で、彼のパフォーマンスが上がらないようだと日本代表が苦戦する可能性は高くなる。MF本田圭の存在が日本代表にとってのリスクとなる。
MF香川あるいはDF長友についても「不要論」が出始めているが、個人的にはFW岡崎慎の扱い方もハリルホジッチ監督は考えてみる必要があると思う。イラク戦(H)は1トップの位置でスタメン出場したが1本のシュートも打つことが出来なかった。献身的な守備や前線での体を張ったキープで見せ場は作ったが、肝心のゴール前で存在感を発揮できなかった。後半30分でベンチに下がったのは必然と言える。
FW岡崎慎というとザックJAPANのときは大半の試合は右SHで起用された。サイドの位置から多くのゴールに絡んでAマッチでのゴール数は歴代3位となったが、アギーレJAPANならびにハリルJAPANでは1トップ(あるいは3トップの中央)で起用されている。よりゴールに近い位置でプレーするようになったが、サイズやスピードのある選手ではないので難しい展開になるとピッチ上から消えてしまうことが多い。