■ 動き出した新シーズンドイツ代表が優勝を果たしたブラジルW杯が終了して3週間ほどしか経過していないが、サッカー界は動き出している。プレミアリーグやセリエAやブンデスリーガなどはもうすぐ開幕戦を向けるが、日本代表のFW柿谷が移籍したスイスリーグはすでに新シーズンが開幕しており、早くも3節が終わった。日本人選手に限った話ではないが、W杯組はタフなスケジュールとなる。
そんな中、レアル・マドリーやマンチェスターUやACミランやインテルやリバプールなど、欧州の名門クラブが集まってアメリカで「ギネス・インターナショナル・チャレンジ杯」が開催されている。日本代表のMF本田圭、DF長友、MF香川の3人が出場しているということもあって日本でも大きな注目を集めているが、今回、ピックアップしたいのはACミランに所属するMF本田圭である。
MF本田圭はW杯では1ゴール1アシストという結果を残したが、チームを勝利に導くことはできなかった。2つのゴールに絡んだとは言っても、パフォーマンス自体はそこまで良くなかった。コートジボワール戦→ギリシャ戦→コロンビア戦と日程が進むにつれて質が落ちていった印象がある。大会前から不安視されていたコンディションは最悪な状態ではなかったが、良くはなかった。
■ 批判されるのがエースの宿命と言えるが・・・チームとして結果を出すことができなかったとき、批判を浴びるのがエースの役目の1つである。したがって、W杯後にMF本田圭に対して批判の声が集まるのは仕方がないと言えるが、W杯の後、日本に帰国しなかったことが批判の声を大きくしている理由の1つだという。確かに他のメンバーが日本に戻ってくる中、MF本田圭は別行動になったので、その点はイレギュラーだった。
「国民から批判されるのを逃げた。」という風に批判されていると聞くが、極めて低次元な批判のされ方である。ブラジルW杯で戦ったザックジャパンの選手が日本に戻ってきて、全員でメディアの前に登場して国民の前で謝罪をするといったパフォーマンスが用意されているのであれば、「1人だけ逃げた。」と批判されても仕方がないが、そういう機会があるわけではない。
また、Jリーグのクラブに所属しており、すぐにJリーグの試合が待っているのであれば、「なぜ、帰国しないのか。」と言われても仕方がないが、MF本田圭はJリーグでプレーしているわけではない。個人的には、ブラジルW杯の後、MF本田圭が日本に帰国しようが、帰国せずに別行動になろうが、どちらでもいいことだと思うし、「何故、帰国しないのか?」と批判されるようなことでもないと思う。