サイドバック→ 4年前のロンドン五輪のときにSBで選出されたのはDF酒井宏(当時・柏)、DF酒井高(当時・シュツットガルト)、オーバーエイジのDF徳永(FC東京)の3人。3人以外ではMF登録だったMF村松(当時・清水)が右SBでプレーすることができた。実際に右SBで起用された試合もあったが『サイドバックの枠は左右合わせて3つ』と考えるのが自然である。2008年の北京五輪のときもサイドバックの枠は「3つ」だった。
最有力候補はDF室屋(明治大)。U-23アジア選手権で株を大きく上げた選手の1人である。今大会はずっと右SBでプレーしたが左SBでも問題なくプレーできる。スピードがあってSBとしては技術も高い。ロンドン五輪のときのDF山村和(当時・鹿島)とDF比嘉(当時・横浜FM)の2人はプロ入りの年と五輪の年が重なってプロ入り後に十分な出場機会が得られなかったがDF室屋は五輪の年が大学4年生。そういう心配もない。
DF室屋は「(限りなく当確に近い)有力候補」と言えるが彼に次ぐ存在と言えるのはDF亀川(福岡)。怪我の影響もあって期待されたほどの活躍はできなかったが準々決勝のイラン戦は主に守備面で好プレーを見せた。DF室屋と同様で左右両サイドを遜色なくこなす点も武器となる。福岡では3バックの一角でプレーすることもあるが「緊急事態に陥った時はCBでもプレーできる点」も大きなアピールポイントになる。