■ 4年前の広州アジア大会のメンバーは・・・。4年前に中国の広州で開催されたアジア大会に出場した関塚ジャパンは見事に金メダルを獲得したが、このときはベストとはほど遠いメンバー構成だった。当時、所属クラブでレギュラーポジションを獲得していたのは大分のMF東(現・FC東京)と栃木SCのMF水沼(現・鳥栖)の二人くらいで、試合経験と国際経験の少ない選手が大半だった。
このときの登録メンバーを書き出してみると、以下のとおりである。当初は横浜FMのMF金井(現・鳥栖)と明治大学のDF丸山(現・湘南)が招集されたが、MF金井は大人の事情でメンバーから外れて、DF丸山は怪我のため辞退することになったので、C大阪のMF黒木(現・長崎)とG大阪のDF菅沼(現・磐田)が追加招集された。
当時、大学生だった6人は卒業後にプロの道に進んで、Jリーグの舞台で活躍している。サッカーファンにはお馴染みの選手たちであるが、すでにフル代表に選出された経験があった福岡大学のFW永井謙(現・名古屋)を除くとアジア大会のときはほとんど知られていない選手たちだったので、戦力になるかは未知数だった。
さらに言うと、今では「代表クラスの選手」と認知されているが、C大阪のMF山口蛍、新潟のDF鈴木大(現・柏)、柏のFW工藤壮、大分のMF東(現・FC東京)などもあまり知られた存在ではなかった。幸いにして、MF山口蛍やDF鈴木大やMF東はこの大会で評価を急激に高めることができたが、本当に金メダルというのは予想外の結果だった。
2010年の広州アジア大会の金メダルメンバーGK
増田卓也 1989.6.29 183cm 77kg 流通経済大
安藤駿介 1990.8.10 185cm 79kg 川崎F
DF
実藤友紀 1989.1.19 178cm 68kg 高知大
薗田淳 1989.1.23 181cm 73kg 川崎F
當間建文 1989.3.21 178cm 72kg 鹿島
比嘉祐介 1989.5.15 168cm 67kg 流通経済大
鎌田翔雅 1989.6.15 172cm 66kg 千葉
鈴木大輔 1990.1.29 181cm 76kg 新潟
菅沼駿哉 1990.5.17 182cm 78kg G大阪
MF
山崎亮平 1989.3.14 171cm 66kg 磐田
山村和也 1989.12.2 184cm 75kg 流通経済大
金井貢史 1990.2.5 174cm 60kg 横浜
水沼宏太 1990.2.22 175cm 66kg 栃木SC
大塚翔平 1990.4.11 179cm 69kg G大阪
東慶悟 1990.7.20 178cm 69kg 大分
山口蛍 1990.10.6 173cm 64kg C大阪
登里享平 1990.11.13 168cm 63kg 川崎F
FW
永井謙佑 1989.3.15 177cm 67kg 福岡大
工藤壮人 1990.5.6 177cm 74kg 柏
富山貴光 1990.12.26 180cm 73kg 早稲田大