■ 中盤を制圧した磐田ジュビロ磐田とセレッソ大阪の対戦。磐田は、右サイドバックに菊地、FWに西を起用。C大阪は、FW柿本とFW西澤の2トップで、大久保はベンチからのスタートとなった。
先制は、セレッソ。試合開始すぐにMFピンゴがミドルシュートを決めた。それでも、磐田は完全に中盤を制して反撃を開始。前半27分に、MF福西のパスからFW西が同点ゴール。さらに後半11分には、DF菊地のシュートのこぼれ球をFW前田遼一が押し込んで逆転。後半38分にも、MFファブリシオのパスを受けたMF福西が決めて3対1。このまま、ジュビロが勝利した。
■ 久々に見せたジュビロらしいサッカーこの試合では、久々にジュビロらしいサッカーが見られた気がする。いつ以来だろうか?
前線の、西・成岡・太田・福西・ファブリシオが頻繁にポジションチェンジをして、C大阪を混乱に陥れた。両サイドバックの菊地と服部の攻撃参加のタイミングも見事で、サイドを基点にして、つまったら素早いサイドチェンジで、局面を打開するという展開。軽率なミスも多かったが、「15秒」とか、「ダイレクト」とか、妙な制約を撤廃して、彼らは、らしさを取り戻した。「ジュビロらしいサッカー」が死んでいなかったことは、日本サッカーにとって、非常に喜ばしいことだ。
■ サイドバックとしての適正選手個々で光ったのは、右サイドバックに入った菊地。タイトな守備で、対面のMFゼ・カルロスを完封し、攻撃面でも、勝ち越しゴールをお膳立てした。
オーバーラップしてボールを受けたあとのぎこちなさは残ったが、ぶっつけ本番でこれだけのプレーが出来るのは、才能というほかない。これから、サイドバックとしての経験をつんでいったら、オシムジャパンに右サイドバックとして抜擢されても不思議はない。
全体的によかったジュビロの選手の中で、FW前田遼一だけはいまひとつだった。勝ち越しゴールを挙げた後は、ボールにも絡むようになったが、彼の能力を考えると、及第点は与えられない。
■ 続く負の連鎖C大阪は、早い時間帯の先制ゴールが、逆に、セレッソに悪影響を与えたように思う。前線のFW西澤、FW柿本が孤立して、中盤の古橋やゼ・カルロスも守備に追われて、攻撃面で持ち味を出せなかった。途中出場のFW大久保も、シュートシーンは生み出せなかった。
戦術的な問題とか、個々のタレント力の問題というよりは、負けが続いていることによる負の影響の方が強いような気がする。
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