◆ 劇的な決勝ゴールで自動昇格を決める!!!J2に降格して2年目となる磐田は最終節の大分戦(A)の後半アディショナルタイムにMF小林祐が劇的な決勝ゴールを決めて2対1で勝利。見事に2位で自動昇格を果たした。最終成績は3位の福岡と全く同じ24勝8敗10分けの勝ち点「82」。得失点差は磐田が「+29」で、福岡は「+26」。終盤戦に8連勝という驚異的な追い上げを見せて猛烈に迫ってきた福岡を何とか振り切って2013年以来となるJ1復帰を果たした。
開幕前の評価は決して高くなかった。エースのFW前田遼がFC東京に移籍して、MF山崎亮は新潟に移籍して、FW金園は仙台に移籍した。MFフェルジナンド、MFポポ、MFチンガら外国人選手も揃って退団。「戦力ダウンしているのではないか?」という声は多かったが、新外国人のGKカミンスキー、MFアダイウトン、FWジェイの3人が大車輪の活躍を見せた。3人ともJ2のベストイレブン級の活躍を見せた。
昨シーズンまでの磐田はキーパーが弱点だったがポーランドの年代別代表経験のあるGKカミンスキーの加入で逆にストロングポイントになった。言葉の問題が不安視されたがコミュニケーションの部分で大きな問題は生じず。元イングランド代表のFWジェイは32試合で20ゴールを挙げて見事にJ2の得点王に輝いて、MFアダイウトンは39試合で17ゴール。J2の得点ランキングで4位という立派な成績を残した。
外国籍選手というのはあまり計算はできない。日本の環境に馴染めなくて力を出せない選手が少なくないので「過度な期待は禁物」と言えるが磐田の助っ人トリオは期待をはるかに上回る結果を残した。彼らが中心になったのは間違いないが、日本人選手も頑張った。中でも復帰組となるMF太田吉とMF上田康の存在は大きかった。日本人選手と外国人選手の力がうまく噛み合った末の「J1昇格」だったと言える。