① 高木和正(FC岐阜 → 栃木SC) → 47試合に出場して7ゴール。シーズン途中にFW片桐淳至がヴァンフォーレ甲府に移籍してからは、チームの中心として活躍したFC岐阜のMF高木の栃木SCへの移籍が決定。慢性的な資金難に悩まされながらも、18チーム中で12位。松永監督の下でいいサッカーを見せていたが、松永監督の退任が決定し、中心のMF高木も移籍が決定。チームの転換期となった。
FC岐阜のスタメンの11人はシーズンの途中から固定されており、固定メンバーで戦えるようになったことが躍進の1つの要因であるが、経験の乏しい選手をリードしていたのが背番号「11」のMF高木であり、彼のドリブルと左足からのラストパスは大きな武器であった。FW佐藤、FW西川、MF嶋田、MF菅といった周囲の選手は、誰かに生かされることで持ち味を発揮するタイプ。その周囲を生かす役割を担っていた選手の退団は影響が大きいだろう。
その代役は、2年目となるMF永芳となるのが、現時点で一番、可能性が高い。タイプ的にはアタッカータイプでドリブルも出来るMF高木と、パスが中心のMF永芳では異なるが、MF永芳はポテンシャルを秘めた選手。同期の大卒選手に遅れを取ってしまった感もあるので、それをモチベーションにすることが出来たとしたら、大きな穴を埋めることが出来るかもしれない。
一方、栃木はMF河原がアルビレックス新潟にレンタル復帰。サイドハーフのポジションは最大の補強ポイントであっただけに、J2で実績のある選手を獲得出来たのは大きいだろう。
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② 戸田和幸(慶南FC → ザスパ草津) → 日韓ワールドカップの日本代表のMF戸田がKリーグの慶南FCからJ2のザスパ草津へ完全移籍することになった。2008年の途中にサンフレッチェ広島からジェフ千葉に移籍。千葉の後半戦の追い上げに貢献し、残留決定の瞬間もピッチに立っていたが、そのオフに、Jリーグ内では移籍先は見つからずに韓国に挑戦していたが、このたび、Jリーグ復帰が決定した。
草津は佐野監督が退任し、副島監督が就任することになった。まだ、新監督どういうサッカーを目指すのかは分からないが、過去の副島監督のスタイルから考えても、今シーズンより、守備を意識して戦うことになりそうだ。正直、2002年以降は、W杯当時の輝きを取り戻せないでいる。過大な期待をかけるのは難しいが、MF戸田ほどの経験を持つ選手が加入して、草津にマイナスとなることはないだろう。センターバックなのか、ボランチなのかは分からないが、マルチな活躍が期待される。
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③ 苔口卓也(セレッソ大阪 → カターレ富山) → ジェフ千葉から復帰した2009年シーズン。わずかに6試合の出場で1ゴールだけに終わったが、スタメン出場した4節の徳島戦(1ゴール)と、45節の愛媛FC戦(フル出場)のプレーは非常に良かっただけに、起用方法が違っていればもっと活躍できたと思うので残念であるが、カターレ富山への完全移籍となった。
同じく、セレッソ大阪らはDF江添健二郎がカターレ富山にレンタルで移籍。両者ともに岡山県出身であるため、地元のファジアーノ岡山への移籍の噂もあったが、皮肉なものに、ファジアーノ岡山と同期でライバルの富山に加入することになった。
FW苔口というと初期の反町ジャパンに選出されていた快足フォワードで、ポテンシャルの高さは評価されていたが、その反面、持ち味のスピードの活かし方を十分に習得できておらず、宝の持ち腐れとなっていた。それが評価を落とした要因であったが、少なくとも今シーズンのプレーぶりを見る限り、相当な努力をしたようで、プレーヤーとして大きく成長しているように感じる。
富山は、MF朝日、MF木本、MF石田といったアタッカータイプの選手が多いが、いずれもボールを持った時に好プレーの出来る選手である。進化したFW苔口はフリーランニングでもチームに貢献できるようになった。Jリーグで2年目となるカターレ富山は、かなりFW苔口に期待してもいいのではないだろうか。
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④ 南雄太(柏レイソル → ロアッソ熊本) → 2008年に横浜FCからGK菅野孝憲が加入。シーズン途中でポジションを奪われて、ここ1年半ほどは出場機会に恵まれなかったGK南が柏レイソルを退団する事になって、その移籍先が注目されていたが、予想外ともいえるロアッソ熊本が移籍が決定した。元柏の池谷氏がGMを務めるということもあって、即、オファーを出したことが、決断の要因になったようだ。
2年目のシーズンを戦った熊本は、高木琢也監督の就任が決定しているが、とにかく、今シーズンは失点が多かった。GKも固定できず、熊本には4人のGKがいるが、GK吉田が7試合、GK小林が10試合、GK稲田が12試合、GK木下が22試合に出場している。
同レベルの実力を持つGKが揃っていたともいえるが、これだけ、4人が均等に出場機会が与えられること自体、GKというポジションでは異例であり、固定できなかった。シーズン終盤になって、ようやく、GK木下に落ち着いて無失点試合も増えていったが、GKのポジションが補強ポイントであったことは間違いなく、非常にいい補強が出来たといえる。
GK南の実力は申し分ないし、また、リーダーシップも期待できる。熊本としては、願ってもない補強といえる。
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⑤ 菊岡拓郎(水戸ホーリーホック → 東京ヴェルディ) → 再建中のため、主力選手の流出が予想されていた東京V。厳しい財政状態の中、どれだけの戦力を維持できるかがポイントになっていたが、水戸の攻撃的MF菊岡の獲得に成功。すでに、残留が決定しているMF柴崎に加えて、MF菊岡が入ったことで、中盤はある程度の戦力を維持できる見込みとなった。FW林やMF那須川といった若手の流出が続いて、新たな補強は難しいと思われた中、中盤の中心になれる選手が入ったことは大きい。
詳しい財政状況は分からないが、リーグ戦では、ある程度、勝たないとサポーターに見向きもされなくなる。MF菊岡の獲得にかかった経費よりも、MF菊岡が加入することによりプラス効果を上回ればクラブにとってはマイナスにはならない。
MF菊岡のポジションは攻撃的MFであるが、ラストパスの出せる選手がMFレアンドロ以外には見当たらなかった東京Vにとっては、MF菊岡の加入は間違いなく大きなものになるだろう。テクニックのある選手で、ヴェルディのカラーにはあった選手である。
一方、水戸にとってはFW荒田に続いて、攻撃の核を失うことになった。FW高崎の退団もの濃厚になっていて、攻撃陣は相当にパワーダウンすることになる。
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菊岡拓郎→菊岡拓朗です。
こんにちは!
私も南の熊本はビックリしました。
熊本にとって相当オイシイ補強だと思います。
はじめまして。
今回はじめて、じじさんのブログを訪れました。
国内サッカーをここまで、情報を集め書かれているので驚きました。
私は、FC岐阜ファンなのですが、
これからもこちらに情報集めさせにきさせていただきます。
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